最近、練習が終わるとカセットテープを生徒から頂く。どうやら、練習の録音を聞いてくれということらしい。最近ではなかなか聞かないカセットテープだが、今の車だけでは、カセットが聴くことが出来る。
プロヴァンス
2回目のほうが随分よい演奏になっています。1回目を聴いて自分で修正をしているようですね。技術的な3楽章よりも、どうやら2楽章のほうが問題があるようです。それぞれのパーツはよく歌い、ビブラートもよくかかっているのですが、逆にそれぞれが独立してしまい、次へつながる感じが失われてしまいます。音楽から感じられる物語をイメージして、前へ前へと音楽が推進していくとよいと思います。曲想を意識してしまうがために、息が細く、か弱くなってしまいがちなので、逆に、堂々と表現していくほうが良いと思いました。ジプシーは落ち着いて、力強く吹いていくこと、技術的にはクリアなフィンガリングとリズム、タンギングというよりも、シラブル(発音)を明確にしていくことで、解決できると思います。3回目以降は・・・一度崩れると、立ち直れないまま、どんどん崩れていく性格のようですので、どこかで切り替える精神的な強さも育つとよいと思います。また、同時に、少ない練習で成功率を上げる集中力を高めましょう。
ルイエ
清潔な演奏で、誠実に楽譜と向かい合っている感じがわかります。ただ、間違えないように吹こうとするため、細かい音符を正確に入れようとしているために、安全運転をしているような、ググッと前に来る、底からわいてくるようなエネルギーが乏しいように思います。上っていくフレーズ、緊張(テンション)が高まるフレーズ、開放していくフレーズを整理して、音楽表現をしてみてはどうでしょうか?
演奏者の性格でしょうか?時々、幼稚さ(かわいらしさでもあるのですが)が飛び出してくるので、音楽の緊張感に負けない集中力を持続させましょう。一番初めの出だしが安定すると、印象が格段に良くなります。何度も練習しましょう。時々音の処理が下がるのも残念!
ハーヴェイ
一回目はなかなかヒドイですね(笑)。ドイヒーってヤツです。2回目はかなり改善されています。こちらが本当の力だと思いますが、一回きりの本番で成功させる力が必要です。演奏するたびに、音が開いたり、逆に、息が入らなかったり、また、ブレスの位置や、クレッシェンド、デクレッシェンド、ハーモニーのバランス、ラレンタンドの仕方や様々な表現方法が変わってしまい、まだ、「ここはこうだ!」という安定感がありません。当日、うまくいくか、いかないか、まあ、その時次第・・・にならないように、部分部分を繰り返し練習して、全体を構成してみてはどうでしょうか?
これは、金管アンサンブルやサックスアンサンブルでもいえることなのですが、曲の表現をもう一度メンバーで確認し、黒板に箇条書きをして練習するなど、意識付けをしてみましょう。曲から想像する物語を整理するのも有効ですね。
前奏のロングトーンの3パート、「ドヒャー!」と音が開いてしまわないように、お腹から支えて響かせましょう。アンブシュアのセットの遅さも原因しているようです。今日のレッスンの確認を・・・
前奏3小説をかっちり決めて、4thは最後の小説を歌う。次の4小説も前のフレーズに対する返事のように、しっかりと決めて、Aの1小節前から、次のモチーフを導き出しましょう。
Aからは、Piu Mossoをもっと工夫しましょう。また、調性の変化(長調・短調)が美しい場面ですので、和音にも意識を持ちましょう。ただし、あまりにもそれを意識しすぎると、いわゆる「縦であわせる音楽をしないで、横の流れを自然に表現しましょう」と指摘される演奏になりますので、フレーズの「,」や「。」を確認し、ブレスの位置にも気を配る演奏計画を立てましょう。
Bは、Aのフレーズに細かいリズミカルなパッセージ(冒頭の十六分音符)を組み合わせたものです。技術的に難しいところですが、今日のレッスンで指摘したように、息のスピードと、シラブル(tin,tint,ti-n,tonなど)、音符の見た目とは違う、譜割をしっかりと区別することで解決できるはずです。(今日のレッスンでは少なくとも3回は出来ていました)
Cでテンポが戻りません。逆に10分の1くらい前に行くつもりで、積極的に進みましょう。渦巻きの部分(わかりますね)が、失速して言ったり、クレッシェンドが上手く出来ません。2,4番が、抜けるところで失速、減衰して聞こえますので、しぜんにくわわっていきDに向かって力強く進んでいく表現ができると良いと思います。
Dがこのフレーズ4回目です。トドメをさすつもりで、かっちり決めましょう。4回目ということで、逆にいい加減になっている感じがします。その後、今日のレッスンでも何度も指摘しましたが、やはりゆっくりにしたがってしまいます。(特に2nd)D~Eは、遅くならず、逆に暴走しないで、いわゆる『快走』感を持って演奏しましょう。後半のハーモニー、何回目の録音か忘れましたが、BdurのDがやたら高いのが気になります。
EからF(その後Kに跳びますが)では、落ち着いてaccel.をかけましょう。大雑把とはいいませんが、大体でやっているために、跳んだ先のFが速すぎて、自滅してしまいます。Fからはメロディー、伴奏のバランス(リズム上の強弱や音符の短さ、音の息の速さ)をしっかりとしましょう。やはり、こういうスピード感のある場面では、全員の息のスピードとシラブルを正確に合わせる必要があります。ここから最後まで何度も取り出して録音するなどして、安定するまで練習してみましょう。ただし、安定を求めるあまりに、棒吹きになり、平坦な音楽になり安くなる可能性があるので、音楽の波の勢いを表現しましょう。
演奏者の性格かどうかはわかりませんが、すぐに脱いでしまう(謎爆)2、4番と、いつまでもモジモジしている1、3番という感じがします。それぞれの曲想に合うように、ある意味、演技するつもりで、音楽に入り込んだ表現をしましょう。
明日はソロコン、もしもコレを見ていたら明日のリハーサルでは気をつけて練習しましょう。ソロの場合は気持ちの部分が大きいと思います。他の楽器にもいえることなので、自分のことと重ねて考えて参考にしてください。
アンサンブルは、まだ一日ありますので、ギリギリまで、追求していきましょう。
さあ、コレをプリントアウトして明日は練習だね、4thさん。
プロヴァンス
2回目のほうが随分よい演奏になっています。1回目を聴いて自分で修正をしているようですね。技術的な3楽章よりも、どうやら2楽章のほうが問題があるようです。それぞれのパーツはよく歌い、ビブラートもよくかかっているのですが、逆にそれぞれが独立してしまい、次へつながる感じが失われてしまいます。音楽から感じられる物語をイメージして、前へ前へと音楽が推進していくとよいと思います。曲想を意識してしまうがために、息が細く、か弱くなってしまいがちなので、逆に、堂々と表現していくほうが良いと思いました。ジプシーは落ち着いて、力強く吹いていくこと、技術的にはクリアなフィンガリングとリズム、タンギングというよりも、シラブル(発音)を明確にしていくことで、解決できると思います。3回目以降は・・・一度崩れると、立ち直れないまま、どんどん崩れていく性格のようですので、どこかで切り替える精神的な強さも育つとよいと思います。また、同時に、少ない練習で成功率を上げる集中力を高めましょう。
ルイエ
清潔な演奏で、誠実に楽譜と向かい合っている感じがわかります。ただ、間違えないように吹こうとするため、細かい音符を正確に入れようとしているために、安全運転をしているような、ググッと前に来る、底からわいてくるようなエネルギーが乏しいように思います。上っていくフレーズ、緊張(テンション)が高まるフレーズ、開放していくフレーズを整理して、音楽表現をしてみてはどうでしょうか?
演奏者の性格でしょうか?時々、幼稚さ(かわいらしさでもあるのですが)が飛び出してくるので、音楽の緊張感に負けない集中力を持続させましょう。一番初めの出だしが安定すると、印象が格段に良くなります。何度も練習しましょう。時々音の処理が下がるのも残念!
ハーヴェイ
一回目はなかなかヒドイですね(笑)。ドイヒーってヤツです。2回目はかなり改善されています。こちらが本当の力だと思いますが、一回きりの本番で成功させる力が必要です。演奏するたびに、音が開いたり、逆に、息が入らなかったり、また、ブレスの位置や、クレッシェンド、デクレッシェンド、ハーモニーのバランス、ラレンタンドの仕方や様々な表現方法が変わってしまい、まだ、「ここはこうだ!」という安定感がありません。当日、うまくいくか、いかないか、まあ、その時次第・・・にならないように、部分部分を繰り返し練習して、全体を構成してみてはどうでしょうか?
これは、金管アンサンブルやサックスアンサンブルでもいえることなのですが、曲の表現をもう一度メンバーで確認し、黒板に箇条書きをして練習するなど、意識付けをしてみましょう。曲から想像する物語を整理するのも有効ですね。
前奏のロングトーンの3パート、「ドヒャー!」と音が開いてしまわないように、お腹から支えて響かせましょう。アンブシュアのセットの遅さも原因しているようです。今日のレッスンの確認を・・・
前奏3小説をかっちり決めて、4thは最後の小説を歌う。次の4小説も前のフレーズに対する返事のように、しっかりと決めて、Aの1小節前から、次のモチーフを導き出しましょう。
Aからは、Piu Mossoをもっと工夫しましょう。また、調性の変化(長調・短調)が美しい場面ですので、和音にも意識を持ちましょう。ただし、あまりにもそれを意識しすぎると、いわゆる「縦であわせる音楽をしないで、横の流れを自然に表現しましょう」と指摘される演奏になりますので、フレーズの「,」や「。」を確認し、ブレスの位置にも気を配る演奏計画を立てましょう。
Bは、Aのフレーズに細かいリズミカルなパッセージ(冒頭の十六分音符)を組み合わせたものです。技術的に難しいところですが、今日のレッスンで指摘したように、息のスピードと、シラブル(tin,tint,ti-n,tonなど)、音符の見た目とは違う、譜割をしっかりと区別することで解決できるはずです。(今日のレッスンでは少なくとも3回は出来ていました)
Cでテンポが戻りません。逆に10分の1くらい前に行くつもりで、積極的に進みましょう。渦巻きの部分(わかりますね)が、失速して言ったり、クレッシェンドが上手く出来ません。2,4番が、抜けるところで失速、減衰して聞こえますので、しぜんにくわわっていきDに向かって力強く進んでいく表現ができると良いと思います。
Dがこのフレーズ4回目です。トドメをさすつもりで、かっちり決めましょう。4回目ということで、逆にいい加減になっている感じがします。その後、今日のレッスンでも何度も指摘しましたが、やはりゆっくりにしたがってしまいます。(特に2nd)D~Eは、遅くならず、逆に暴走しないで、いわゆる『快走』感を持って演奏しましょう。後半のハーモニー、何回目の録音か忘れましたが、BdurのDがやたら高いのが気になります。
EからF(その後Kに跳びますが)では、落ち着いてaccel.をかけましょう。大雑把とはいいませんが、大体でやっているために、跳んだ先のFが速すぎて、自滅してしまいます。Fからはメロディー、伴奏のバランス(リズム上の強弱や音符の短さ、音の息の速さ)をしっかりとしましょう。やはり、こういうスピード感のある場面では、全員の息のスピードとシラブルを正確に合わせる必要があります。ここから最後まで何度も取り出して録音するなどして、安定するまで練習してみましょう。ただし、安定を求めるあまりに、棒吹きになり、平坦な音楽になり安くなる可能性があるので、音楽の波の勢いを表現しましょう。
演奏者の性格かどうかはわかりませんが、すぐに脱いでしまう(謎爆)2、4番と、いつまでもモジモジしている1、3番という感じがします。それぞれの曲想に合うように、ある意味、演技するつもりで、音楽に入り込んだ表現をしましょう。
明日はソロコン、もしもコレを見ていたら明日のリハーサルでは気をつけて練習しましょう。ソロの場合は気持ちの部分が大きいと思います。他の楽器にもいえることなので、自分のことと重ねて考えて参考にしてください。
アンサンブルは、まだ一日ありますので、ギリギリまで、追求していきましょう。
さあ、コレをプリントアウトして明日は練習だね、4thさん。