やっぱり苫社協~苫小牧市社会福祉協議会日記~

社協行事の案内や報告、
職員が思ったことや感じたことなどを書いています。

バリバリ夕張(その1)

2007-07-10 17:50:57 | 事業報告

7月9日(月)から10日にかけて北海道社連協と北海道社協の共催による

「社協職員のための福祉のまちづくり研修」に参加してきましたので報告します。

テーマは「コミュニティーソーシャルワーカーとしての社協マン」です。

開催地は夕張市

 そうです、今年の3月6日より財政再建団体として正式に国の管理下になり、全国的にもいろいろな意味で注目されている夕張市です。

 まず、夕張市社会福祉協議会の横川良孝係長から困難な財政状況の中での社協活動の現状と今後の課題について報告いただきました。

 市の財政破綻後から直面してきた夕張市社協における、さまざまな切実な問題についてお話を聞くことが出来ました。

 市からは人件費を含め、一方的に社協は「ゼロ査定」が通告されたようです。

 信じられませんでした。先日も夕張市職員の半数が退職してしまうという内容の新聞記事を読みましたが、そんな状況に置かれても、社協の職員は一人も辞めず、役員とも積極的に細かな意見交換をしているそうです。

 横川係長曰く「役員を含め、結束力ができた」とのことでした。

 市では対応できないと言われた住民からのニーズについては、必然的に社協は最後の砦となります。たとえば、今回の影響により市立病院が公設民営の診療所になり、透析を受けられなくなった患者に対して、社協として近隣市町村の病院まで移送サービス事業の開始を決断したそうです。

 社協職員の自らの生活も不安に包まれる状況にあって「財政がないことであきらめるか」それとも「地域住民の切実なニーズに応えるべきか」という選択を迫られたようです。

 そこで夕張社協としては「『予算ありき』から『ニーズありき』の考えに切り替えて、地域福祉事業という『商品開発』をしていく」と仰っていました。

 また、急がしい中にあっても、毎日のようにマスコミが社協に押しかけて取材に応じたが、記者のほとんどが「社協」を知らず「社協とはなんぞや・・」という内容のレクチャーが必要だったようです。マスコミに翻弄されたとも話されていました。

 まだまだ他にも、興味深いお話も聞かせてもらいました。これまでも、そしてこれからも課題が山積しているようですが「『想像の限界は創造の限界』と自らに言い聞かせ、未来を信じてやるしかない!」と仰っていました。

 

 

 今回の研修会場となった「ファミリースクールひまわり」です。94年に廃校になった夕張北高の校舎を改修した宿泊施設です。

 横川係長の他にも2名の夕張社協の方とお話することが出来ました。マスコミで報道されていたような暗いイメージだけを想像して夕張に入りましたが、夕張社協の職員さんは皆さん明るい方たちでした。なぜかホッとしました。

 今回の研修で、地域福祉を考える立場である社協職員が全道から集まり、様々な考えや心を打たれる思いを聞くことができました。

 苫小牧市としても地域の皆さんと考えていかなければならないことかもしれません。そこで、この話題でちょっと何回か引っ張ります。

                                     つづく・・・・

                   夕張市社協の職員さんはバリバリでした(さっく)

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コメント (8)
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