9月11日(水) 曇り時々雨
今日NHK Eテレの「手話ニュース845」を見ていたら、手話言語条例の制定に関する報道がありました。
鳥取県で全国初の手話言語条例制定に向けて9月の議会で議論するとのことです。
手話言語条例:人材確保や情報発信 県、9月議会提案へ /鳥取 毎日新聞 2013年07月26日 地方版
また石狩市でも9月市議会で手話言語条例制定に向けての討議を行うようです。
北海道・石狩市:手話を「言語」に 9月議会、全国初の条例制定へ 毎日新聞 2013年05月28日 北海道朝刊
「手話言語法」って何? (トンサン的解釈)
日本国内において使われているのは「日本語」です。
小学校の教科では「国語」として勉強します。
でもろう者が使っているのは「日本手話」です。
これは文章の組み立て方は「日本語」とは全く違い、どちらかと言うと英語に近い単語の並べ方をします。
だからろう者は小学校で「日本手話」を勉強する必要があります。
ところが「日本手話」は日本国の「言語」として認められていないので、ろう学校での教科に「日本手話」を学ぶ時間はありません。
2011年に成立した障害者基本法は、第3条で手話を初めて「言語」と認めました。
原発の事故で、枝野長官が記者会見の席に手話通訳をつけて、そう宣言したのを鮮明に覚えています。
・・・これで手話を取り巻く環境も変わるなと思ったのですが、しかしあれから、ほとんど何も変わっていません。
手話で勉強を教えているのは私立の明晴学園だけです。
他の学校でも「日本手話」の授業をやろうとしていますが、なかなか大変なようです。
「日本手話の新たなカリキュラムの導入について」
ろうの薬剤師のブログに「手話言語法が制定されるとどうなるか」という書きこみがありました。
南 瑠霞(るるか)さんのブログ「手話言語法制定に向けて」にこんな風に載っていました。
大変共感を覚えます。
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法制化をきっかけに、
手話は、文法もあるれっきとした言語で、
きちんと学べば、理解も深まり、
良き手話を話せる人も増えるということが、
多くの人に認識されれば、
人々の、手話への扱い自体、変わる可能性があると、
私は思います。
「聞こえない人は、かわいそうだから、
手話を覚えてあげよう。」とか、
「手話は、手真似であり、福祉のための言葉だ。」
とか、
そういった、思いや考えを超えて、
本当の『ことば』として、
英語や韓国語などの外国語と同じように、
尊敬し、真剣に学ぼうとする人も、
どんどん増えてくるのではないでしょうかねぇ。
そうなれば、より多くの人が、
聴こえない人は、
『助けてあげなければイケない人』なのではなく、
自分と対等な、ひとつの文化を持った、
自分たちとは違う言語形態を持った、
一人の人であると感じるように、
なってくるでしょう。
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そういう世の中に早くしたいですね。