新聞記者
2020-03-08 | 映画
日本アカデミー賞は「新聞記者」を本年度最優秀作品賞として選択した。
ほとんどメディアが取り上げなかった単館ロードショー作品である。
受賞後の朝刊(某大手新聞)にも、まったく記載がなかった。
かろうじてweb版に、その記載を確認した。
「パラサイト」のアカデミー賞受賞に続く快挙と云える。
日本アカデミー会員の勇気と見識に拍手を送りたい。
映画人は元々、反骨精神が強い。
Amazon primeに新作として登場して1度観ているので2度目の視聴となる。
初見の印象は、とても静謐な映画。
ポリティカル・スリラーの多くが感情を顕わに罵りあうことが多いのに、
この映画は、一貫してトーンを抑えている。
そのことに好印象を抱いた。
安倍政権の繰り返してきた、その一つだけでも通常なら政権がひっくり返るような数々の違法行為。
そのメディア操作の手法を内閣情報調査室に焦点を当てて描いている。
主演女優、男優賞を受賞したシム・ウンギョンと松坂桃季の抑えた感情表現がいい。
ラストシーンの音声を消した唇の動きが秀逸。
少しづつだが、この世界の閉塞感に風穴を開けるような、揺り戻しの動きが散見されるようになった。
この最悪の新型コロナウイルス感染の先に、希望の光を見い出したい。
最近公開された福島第一原発事故の映画「fukushima50」の描き方に偏向(デマ情報)があると指摘されている。
当時、野党であった自民党が流したデマ情報を(事故調で検証されている)そのまま採用しているのだ。
映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?
新型コロナウイルスで出歩くのが憚られる時期だけにAmazon・primeの存在は助かります。
昨日は入院している弟を見舞いに行ったのですが、病院は面会全面禁止になっていました。
欧米まで感染が広がった状況を見るとWHOのパンデミック宣言も間近な様相です。
以下にBBCが東京オリンピック中止の分析をしています。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51763747
かなり現実味を帯びて来たようです。
そうなると、ウイルス感染対策で失敗を重ねた安倍政権の責任問題が起きてきます。
新型ウイルスが憲政史上最悪の政権に引導を渡すことになるのでしょうか?