Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

アラン・アーキンの訃報~愛すれど心は寂しく~

2023-07-01 | 映画

7/1の今朝~アラン・アーキン死去のニュースが伝えられました~

89歳だそうだ~この名前にピンと来ない人が多いと思う~

演劇出身の地味な俳優さんだったと思う~

でも私には、アラン・アーキンと云うと、

「愛すれど心は寂しく」(心は孤独な狩人)しか思い浮かばなない~♪♪♪

 

1969年公開の映画だから、半世紀前の映画~

まだ私が10代の多感な思春期の頃に観た映画だったのだろう~??

それがロードショー公開当時なのか、それとも学生時代の名画座のスクリーンだったか?

記憶が定かでない~でも映画館のスクリーンで観たことは間違いない~

 

聾啞者の主人公の青年をアラン・アーキンが演じていた~(アカデミー賞ノミネート)

原作者はカーソン・マッカラーが23歳で発表した最初の小説「心は孤独な狩人」を映画化。

原作は発表当時の1930から40年代だが映画は当時の現代(1960年代)の設定だ。

村上春樹が翻訳して新潮社から出版されているので、

村上春樹の翻訳本経由で映画を観たのかもしれない~??

主人公に寄り添う少女を、この映画がデヴュー作となるソンドラ・ロックが演じ涙を誘った~

 

映画レビュー

これほど人の優しさというものを伝えた映画は多くはありません~♪♪♪

主人公の名前はシンガーです。

彼は耳が聞こえません。それゆえか?、

人の痛みがわかり・・・

誰に対しても、あまりにも優しさで接して・・

 

ラスト。とても印象的な主人公の墓地での会話で終わっていました。

 

「私たちはみんな、自分の悩みを彼のところに持って行ったが、

彼の苦しみを誰も分かってあげていなかった」

「彼は私が必要とした時、いつも側にいてくれたのに、

彼が必要とした時、私は彼を拒絶してしまった」

一人残ったミック(ソンドラ・ロック)

「信じられないだろうけど、あなたを愛していた」と墓に語りかけるのだった。

それぞれ悩みを抱えた登場人物たちは、物言わぬ主人公シンガーをかっこうの聞き役として、結果的に意志を一方通行させていく。

悩みを聞かされる側にばかり立たされる主人公が

次第に孤独を募らせていく様が、切実なタッチで描かれている~

 


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