春の雪
事故から一カ月余。
左肩の痛み以外は、ほぼ全快したように思える。
そろそろ山への復帰を視野に入れて、
あれこれ妄想を膨らませていた。
そんなタイミングを計ったかのように、ループさんから連絡が入った。
「ランスケさん、そろそろ山へ行きましょう」
う~ん、春の陽気に誘われるように、
いい頃合いで、お出掛けコールが連続する。
放っておくと、また冬眠モードに戻ってしまいそうな引き籠り爺さんも、
そろそろ光の春へ。
冬の重い衣装を脱ぎ捨てゝ巣籠りの穴を抜け出さねば。
その週末は、数日来続いたポカポカ陽気から一転、
山に雪を降らせるような真冬の寒気が戻って来た。
復帰の山は、いきなりトップギアまで。
とも考えたが(ループさんと一緒なら瓶ヶ森テン泊もありか?)
まもなく還暦を迎える爺さんは、ソロリ身体の調子を確かめながらの
Boz scaggs、渋い爺さんになりましたね。
Slow dancer、久しぶりに聴いてみたけど、好いなぁ(笑)
困った時の皿ヶ嶺。勝手知ったる皿ヶ嶺。
通い慣れた場所、皿ヶ嶺は、こんな時に、とても重宝。
近場に、こんな森があることに、改めて感謝。
出発前の天気予報から皿ヶ嶺に霧氷がつくことは予想していた。
案の定、稜線を白く砂糖菓子で塗したようなフロントグラス越しの眺望。
霜注意報も出てたよね。
麓の野辺で、目覚めた春草を縁取る氷の繊細なレース模様を。
「つくしも出てますよ」
とループさん。
水の元から先は、道路規制が。
確かに少し先のカーブが、ツルツルのアイスバーン。
スタッドレス・タイヤを履かせたループさんの車は、問題なくクリア。
風穴から身支度をして出発。
キャンプサイト近くの草地に掘られた人工池も半分以上が凍結している。
「乗れそうだね」とストックで表面をつんつん。
実は下山の頃、この池から異様な音が聴こえてくる。
近寄って確かめてみると、
太陽が高く昇った正午過ぎには、すっかり水が温んだせいか、
水面を覆う卵から、たくさんの蛙が孵り、春の声を一斉に上げていたのだ。
戻り寒波の訪れた雪景色の森にも、あちらこちらに春の気配が。
ブナの根方や源流域の沢に雪解けの音を聴いた。
冬靴で来たので、アイゼンを装着しなくても大丈夫だろうと侮っていた。
ところがブナの森は、いくつもの湧水が流出し日影の雪面をガチガチに凍らせる。
森の行程の半ば辺りで、諦めてアイゼンを装着。
その時、そばを通り過ぎた御夫婦が、waiwaiさん、お千代さん御夫妻だった。
その後、ずっと行く先々で、お二人には出会うという偶然が重なった。
思えば四国における山サイトの黎明期、
同じような時期にサイトを立ち上げてきた同期。
色々と懐かしいお話が、あれこれ飛び出してきた(笑)
楽しい時間でした。ありがとうございます。
waiwaiさん、闘病生活大変でしょうが、どうかお身体お大事に。
約一ヶ月ぶりの山でしたので、今日は思いのほか腿が張っていました。ランスケさんは大丈夫でしたか?
お会いしたwaiwaiさんのブログ拝見しました。五代の縦走録に釘付けになりました(*_*)
そうなんですよね。
事故後もストレッチのスクワットや自転車で太腿辺りの筋肉に負荷を与え続けたつもりでしたが、
見事に今日は筋肉痛です(笑)
皿ヶ嶺のような楽な森歩きでも、日常的に使う筋肉とは違うのでしょうね。
やっぱり一ヵ月に、一度か二度は山歩きを継続しないとダメみたいです。
それと、弱音を吐くようで恥ずかしいけど、左肩の痛みがぶり返しました。
まぁ、焦らず少しづつ復帰を目指します。
あの時に話していたwaiwaiさんの五代ヶ森の藪山山行記、凄い臨場感でしょう。
当時、私たちに衝撃を与えた伝説的な記録だと思っています。
ループさんは、真似しないように(苦笑)
また頃合いをみて、御一緒しましょう。
misaも昨日はトサミズキの黄色いトンネルをいくつもくぐってきました
菜の花や、アマナ、オオイヌノフグリに春を感じながら
eyecameraに収めてきました(日中の撮影に興味湧かず)
つくしの画像に心洗われます
ランスケさん、お久しぶりでした。まだまだ事故の後遺症がおありのようですが、日一日と快復していくものと思います。
郷里に帰ってから四年になりますが、皿ヶ嶺や近郊の山ばかりを彷徨っていましたが、小生、昨年からの闘病生活でますます領域が狭くなっています。当方も、完治を目指してボチボチと進んでいこうと思っています。
鬼城さんからのメールで13日に来ていたメールを昨日確認して、(ノートPCを立ち上げて受信したのに気づかず、こうなれば、何故かデスクトップもスマホも受信しない)ランスケさんの事故を知った次第です。
その確認を今叔母の病院引率中にスマホでしていたところ、昨年も入院されていたのですね。
全く恥ずかしい。何も知らず。
彼岸が終われば、構わないときにお伺いしたいと思います。病院から帰って連絡させていただきます。
ごめんなさい。
もう時期を逸したので、すでに気持ちの上では冬山撮影は終ったと思っています。
次回からは、雪解けの春を主題にして山へ入りたいです。
でも、今シーズンは雪が多かったので、なかなか思うように行かないかも?
石鎚山系の春告げ花、マンサクの開花も遅れそうな気配。
misaさん、しばらくは近場の春で様子見です。
改めて、闘病記ブログを読ませてもらいました。
http://waiwai-web.at.webry.info/
日本人の死因の30%が癌だと云われていますが、
なかなか家族とか身近にいないと、
その病を実感することは難しいことに気づきました。
後で振り返るとwaiwaiさんとの会話が、妙にチグハグだったのも、
悪性リンパ腫や放射線療法の副作用とかの基本的な理解の乏しさから、
来ているのではないかと、ひどく恥ずかしい思いに囚われています。
放射線療法によって、唾液が出なくなったり味覚がなくなるということ。
ブログを拝見して、改めて理解しました。
文庫新刊を買ったまま放置していた、山内令南氏の「癌だましい」
読んでみようと思います。
いつも言っているように、あなたの自立的な暮らしが、とても羨ましい。
安全で美味しい米や野菜を自ら栽培し、
尚且つ、海で地物の美味しい魚を釣り上げ確保する理想的食環境。
その上、あの奈良郷のお住まいの縁側のある日溜まりと
夏には涼し気な青田を渡る風が吹き抜ける理想的な住環境。
それに沢山の気の置けない友達に囲まれて。
世間の下世話な情報は、この際、放っておきましょう(笑)
私は、百姓モドキさんの自立的な晴耕雨読の暮らしが、とても羨ましいです。
霧氷の皿ヶ嶺良いですね。私はあと1ヶ月ぐらいは皿ヶ嶺の山頂に行けそうにありませんが、みなさんのレポートで行った気分になろうと思います。
おいわさんも癌でしたね。
先程、ブログを拝見して前立腺がんの経緯を知りました。
福島さんも、同じ病気を克服しています。
私も、いよいよ60代…心算しておかなければ。
ボズ・スキャッグスの「Slow danser」は1974年発売の同名アルバム・タイトル曲です。
当時の白人ロックミュージック経由のR&B系音楽に、どっぷり浸っていた頃の懐かしい音楽です。
後にAORでブレークしますが、私は、この頃のボズ・スキャッグスが好きです。
デュアン・オールマンとのセッションによる名曲、「Loan me a dime」もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=92Vxien_Eac
おいわさんも病から復帰され、ホームグランド、皿ヶ嶺へ還られる日を、
ファンの皆様も心待ちにしていますよ。