昨日は選挙投票日とあって、街は選挙投票会場に足を運ぶ人たちで気忙しい朝でした。
そんな中ではありますが、四国中央市保健センターで開催された学習講演会には、開会1時間前から来てくださっていた方もいて、市内外含めて66名の方が参加してくださり、多くの方に関心をもっていただいたことに大変嬉しく思っています。参加くださった方、ありがとうございました。
森田先生のお話の中で、
1つめの魔法のことば「おかあさん、うれしい」は、まずはこどもさんの心の土を耕す時期にかけることば、
2つめの魔法のことば「あなたには、○○の力があるよ」は、耕したあとの種まきの時期にかけることばだと教えていただきました。
しばらく、このことばをかけていくと、子どもをほめることが難しいと感じていたことばかけも、そのうち我が子に応じたことばかけができるようになる。そうして、子どもの心に「自信の水」をたっぷり注いであげることで、子どもの心は自信の水で満たされていく。不登校の子や問題行動のある子は、そうしてほめられる体験が少ないので、「自信がない」という。
いくら原因追求しても全く意味のないこと。それよりは、自信の水を入れてあげることで自信をもたせてあげることが大事。
学校へ行っているかいないかで判断するのではなく、子ども自身に自信をもたせていくこと、
子ども自身に力をつけさせていくことで、可能性の種をまいている、とも。
森田先生は、「将来は社会のため、人の役に立つために生まれてきたんだよ」「あなたはできない子の気持ちがよくわかるから、(小学校の)先生になりなさい」と母親から言われて育ってきたそうです。先生は、ずっとそれを心の拠り所にして自分を信じて生きてきたと言われていました。そして、先生もまたご自身の息子さんにも、「社会の役にたつ人になりなさい」と伝えて子育てをされてきたそうです。
おかあさんは、損得で子どもを育てているわけじゃない。だからこそ、愛情をかけてあげるだけでいい。魔法のことばをかけてあげることは、なんにもダメージはないのです。以前と違った良いところを見つけてあげてコンプリメント(良さを見つけてほめてあげる)してあげることで、子どもさんは次第に変わっていくのですと。
コンプリメント(ほめて育てる)を始めたら、おかあさんは子どもさんを叱らなくなった。
「おかあさん、うれしい」と言うには、子どもさんをよく見ていないと言えない。子どもに向けるまなざしが変わってくる。
おかあさんが子どもさんに、「よくがんばったね」と言って抱っこしてあげる。がんばったから抱っこしてくれる、と子どもは思ってしまう。
子どもは、「がんばらない私も抱っこしてほしい。そのままの自分でも抱っこしてほしい」と思っている。
学校の先生や親は、勉強している良い子がいいと思っている。(学歴志向でがんじがらめになっている?)
・・・そうではなく、生きているだけで存在価値がある。
先生も、「あなたの顔を見れただけでうれしい」・・・魔法のことば。
約90分、先生の子どもさんの体験談も含めて貴重なお話を聴かせていただきました。
第二部では、参加者の方からの質問にお答えいただきました。質問にあわせて、今回、簡単なアンケートもとらせていただき、参加者の約1/4が学校関係者(教員等)、あとの多くの方は子どもさんが不登校・登校しぶりがある、また親子関係で悩まれている方。
そして、「不登校を考える親の会ほっとそっとmamaを知っていますか」の問いには、半数近くの方が「知っている」、また「知らない」と答えた方で、不登校の子どもさんのことで悩まれている方の多くが、「関心がある」「参加してみたい」ということでした。
今回3年目の講演会開催となり、少しずつほっとそっとmama親の会のことを知っていただける機会がつくれたことを大変嬉しく思いました。
また、子育て支援講座・学習講演会開催にあたり、四国中央市育成センター・子ども支援室、ボランティア市民活動センター、後援をいただいた市PTA連合会・市愛護班連絡協議会、ならびに親の会メンバー、ほか関係者の皆様に感謝申し上げます。