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年寄りの独り言

彌生慰霊堂・昭和天皇御野立所

2012年10月04日 | 地震

 大正12年9月1日午前11時58分 関東一円に大地震が発生した。その前々年に摂政になられたばかりの昭和天皇は「善後策ハ ヒトリ旧態ヲ回復スルニ止マラズ、進ンデ将来ノ発展ヲ 図リ・・・・・」との詔書を発せられて、復興の方針を 明示されると共に、同月十五日親しく被災地を御視察遊 ばされた。

「昭和五年三月二十四日復興帝都巡幸ニ當リ
玉歩第一歩ヲ此處ニ駐メサセ給フ」

 それより7年後の昭和5年3月、東京湾まで眺望することが出来たこの場所にたたれて復興状況の御視察の第一歩をこの場所からすすめられた。その後ここに「御野立所記念碑」が建てられた。昭和天皇の第一歩そのものが震災とその復興であったのである。

 この北の丸公園のこの場所には警視庁及び東京消防庁の殉職者を祀る「弥生慰霊堂」がある。東日本大震災による被害は行方不明者を含めて消防関係の281人、警察関係30人。犠牲になられた消防団員の多くは、他に仕事を持ちながら地域住民の避難誘導や水門の閉鎖などに取り組む中で、津波に襲われたという。

 聞けば天皇、皇后両陛下は今月半ばにも福島県川内村を訪問される予定だとか。どのようなお気持ちでこの村を訪れるかは想像することしかできないが、両陛下の震災、津波、そして放射線の被害に苦しむ人々に寄り添い励ましのお心は人々に伝わるはずである。


 碑の文面など読めなかったのでこのサイトを参照させていただきました。

日本の川と災害 関東大震災昭和天皇御野立所記念碑

 

 



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