陶芸教室 夢工房あすか

大分市内にある陶芸教室のブログです。
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日日是好日/連載25

2019-09-05 00:01:37 | 日日是好日/連載
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 第八章: たくさんの「本物」をみること/その8

大分市に帰省してから、すぐに陶芸教室を開いた。最初は生徒さんがなかなか来てくれなかった。郷里が大分と言っても、生まれも育ちも違っていた。知り合いと言えば、二人の叔母さんくらいだった。頼りにしていたもう一人の叔母さんとおじさんは数年前に相次いで亡くなっていた。

教室を開いたが、生徒さんが一人も来てくれないので、チラシを自分で近所のマンションなどにポスティングして廻ったり、地元の月刊誌に広告を出したりした。その内に、少しずつだが生徒さんが来てくれるようになった。30歳前後の若い女性たちでした。

その最初の生徒さんが真紀ちゃんだ。真紀ちゃんの友達のトントンや美佳子ちゃんたちも入ってくれるようになった。暫らくしてから中高年の女性も入ってくれるようになった。足立さんもその一人である。年齢層も幅広くなり、常時、20数人の生徒さんが通ってくれるようになった。今でも月に2回ほど来てくれる。ただ、ここ1年ほど前から、新規に入会してくれる人が減っている。

大分市では、私が教室を開く10年~15年ほど前までは、陶芸が大変なブームだったらしい。教室を開くとすぐに生徒さんが100人くらい集まったらしい。地元の陶芸用品店のオーナーが懐かしむように回顧していた。

私が教室を開いた時には、電話帳に陶芸教室が9軒ほど載っていたが、7軒が無くなっている。残っていた1軒も2年ほど前に閉めたようだ。新たな陶芸教室も1,2軒ほどできたり、消えたりしている。今では 「夢工房あすか」 が、大分市の数少ない陶芸教室の一つになった。

この9月末からNHKの朝ドラが女性の陶芸家の物語になる。信楽焼の女流陶芸家のストーリーだ。「スカーレット」 というタイトルだそうだ。器を穴窯や登窯で薪窯焼成をすると緋色 (火色) の焼き肌が得られる。この黄色がかった赤色のことをスカーレットと言うようだ。別世界のようなスマートな題名だ。これを切っ掛けに陶芸ブームが再来してくれることを期待している。

この朝ドラに便乗できればと思いながら、久し振りに地元の雑誌 「月刊ぷらざ」 の9月号に広告を出した。陶芸との出逢いとなってくれると嬉しいのだが ・・・ 。


大分に来てからも、いろいろな窯業地を訪ねた。飛びカンナの器で有名な小鹿田 (おんた) 焼は、一子相伝の小さな窯業地だった。陶土を砕くコットンコットンという唐臼の音が、静かな山の麓に、のどやかに響いていた。風情がある。

小鹿田焼と隣り合う福岡県の小石原焼 (こいしわら) も訪ねた。ビックリするくらいに大きな窯業地だった。その後、何度も訪ねている。小石原の記事は次回のブログで書こう。この他にも佐賀県の唐津焼や、武雄の窯元、山口県の萩焼、鹿児島県の薩摩焼なども訪ねた。

山口県の萩焼は、歴史ある武家屋敷が残っていて、散策するだけでも楽しいところだった。武家屋敷跡に垣間見えた夏みかんも、のどかさを誘った。
鹿児島県の薩摩焼では、沈寿官さんの窯元を見学した。壷の絵付けが驚くほどに精緻で雅 (みやび) であった。第14代の沈寿官さんを見かけた。

大分県の地元の陶芸家では、河原畑伽兆さんの穴窯の焼締作品が素晴らしい。東京の小田急百貨店や、福岡の大丸百貨店、大分のトキハ百貨店などで毎年のように個展を開いている。大分の野津原の工房&ギャラリーにはたびたび訪ねている。生徒さんにも紹介してきた。今では、足立のおばさんをはじめ、生徒さんたちは奥さんとも親しくなっている。昨年のビッグイベント 「モノヅクリサローネ」 の打ち上げ会も、河原畑伽兆さんが市内の中心街に出した洒落た日本酒と料理のカウンターバーで行っている。

 河原畑伽兆さんの穴窯による焼締作品絵葉書


 東京の小田急百貨店などの個展の案内状


 河原畑伽兆作のお猪口で呑む酒もおいしい!




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大分市内にある数少ない 陶芸教室 「夢工房あすか」 です。
意外にも近くにあるのに気付かない人たちが多いですが、
下記の教室案内をご覧下さい。陶芸を基礎からコツコツと学ぼ~う。
電動ろくろもスムーズに習得できます。

☆ 教室案内 : https://blog.goo.ne.jp/asuka1
☆ 自費出版 : 『生活にうるおいを与える食器づくり』
   こういう本があるといい。こういう本が欲しかった。残りは数部。
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