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私の役目ってなんだろう。陶芸の基本を伝えて行くことであろう。これまでも陶芸の基本については記述してきました。
今の陶芸は、手びねりが粘土細工になり、電動ろくろが機械づくりになっている。
参考になる陶芸の入門書もほとんどない。作陶写真や作品を載せているだけである。
YouTube などには独りよがりなろくろ挽きの動画が多いと苦言を呈してもきました。
特に、ろくろの動画は、菊練り、土殺し (芯出し) からろくろ挽きに至るまで酷いものが多い。
嘆かわしく思っている。間違ったことは教えないでほしい。覚えないでほしい。誤解を広げないでほしい。
今の陶芸は、誰かのやり方を真似しているに過ぎないのです。
日本で陶芸を学んだバーナード・リーチも本に書いていましたが、なぜそうするのと聞いても、
「師匠がやってたから、誰かがやってたから。結果がこうなるから」 と渋面で言われるだけで、
理論的な説明を全然してくれなかったと言っている。誰かの真似をして来ているだけなのです。
それでは間違った方向に進むことにもなりかねません。正しい道は開けません。
ましてや、陶芸は昔とは違います。昔は蹴 (け) ろくろでした。
ろくろの回転は左回転 (反時計回り) でした。
半世紀ほど前に電動ろくろが開発されてから回転は右回転 (時計回り) になりました。
右回転に合わせたやり方に変えて行かねばならないのです。にも拘わらず、
いまだに蹴ろくろ時代のやり方に引きずられている人が多いのです。
菊練りからして左手で練るように正して行かねばなりません。
そして、昔はあぐらをかいて行っていましたが、今は椅子に座って行います。
肘をついたり、背中を丸めたり、上半身を左右に傾けたりするのを正さねばなりません。
自然体で行わなければいけません。スタートからして相違しているのです。
YouTube などのろくろ動画はなんとなくイメージくらいは掴めますが、
機械遊びをしているようなやり方が多いので真似をしないようにしたい。クセがついたら直せません。
一つひとつ考えながら、道理に叶ったオーソドックスなやり方を行いましょう。
そのようなことで私は作陶の実用書を出版しました。
ブログにも 「陶芸の基本シリーズ」 を開示しました。
これから陶芸を始める人達や、初心者の人達たちに申し上げたいのは、
私が開示した陶芸の基本シリーズと、市販の参考書や、YouTube 動画などを比較してみて下さい。
相違点が解かります。オーソドックスな基本とは何かを理解することが出来ると思います。
私がブログに連載してきた 「陶芸の基本シリーズ」 を下記に列記しましょう。ブログには
写真も挿入していますので理解しやすいと思います。関心のあるテーマをクリックしてご覧下さい。
“陶芸の正しいやり方” “ベターなやり方” を皆さんがご自身で考えて選択して実行して欲しいのです。
真似るのではなく考えて行いましょう。考えながら陶芸に取り組みましょう。
電動ろくろも自動車と同じ機械です。子供でも誰でも操作出来るのです。
ただ、正しいやり方を行わないと技術は向上しません。無駄な時間を費やすことになります。
先ずは姿勢からです。そして両手の構えです。一つひとつ道理に叶ったやり方を行いましょう。
ブログでも拙著でも論理的に裏付けをして解説を行っていますので、正しい道筋が理解できると思います。
皆さんがご自身で正しい道を判断して陶芸に取り組んで欲しいと思います。
私は陶芸も 『陶道』 であってほしいと思っているのです。
余談ですが、最近ではサウナに入るのを 『サ道』 と言うらしい。
『サ道』 とは、心と体を 「ととのえる」 からそうです。
タナカカツキの一連の著書らしいですが、最近はテレビドラマにもなってるようです。
オーソドックスな陶芸も 「心と体を整える」 ものです。
オブジェ的な作品づくりもいいです。いろんなジャンルがあるのが現代です。
ただ、オーソドックスな基本が構築されて行かねばならないのです。
いつまで経ってもどっちつかずの陶芸では陶芸は浮揚しません。
陶芸ブームが去って久しいです。低迷しています。さまよえる陶芸です。
オーソドックスな基本の作法を伝えて行きたい。オーソドックスな陶芸を学んでほしい。
応用はいくらでも何時からでも出来ます。陶芸が沈滞している今だからこそ
オーソドックスな陶芸の道 『陶道』 の礎になるものを残して行かねばならないでしょう。
この思いが日の目を見るのは何十年後になるのだろうか ・・・ 。
■ ろくろ挽きの基本
-前置き-
“自然体” で行う。身体全体を使ってろくろ挽きをする。
両手を “道具” にする。これが “基本” です。
背中を丸め猫背になってはいけません。
上半身を左右に傾けてはいけません。
菊練りも “左手で練る” のが正解です。
アマチュアだからこそ基本に忠実に行いましょう。
“ろくろ挽きの基本編” シリーズ一覧
これまでも 7回にわたって電動ろくろ挽きの基本をブログに連載しました。
それが下記です。下記の項目をクリックすると閲覧できます。
気になるところからご覧下さい。
⑧ ろくろ挽きの基本
⑨ ろくろ挽きについて
⑩ ろくろの挽き方
⑪ 菊練りの仕方
⑫ 土殺し(芯出し)の仕方
⑬ ろくろ実践編(その1)
⑭ ろくろ実践編(その2)
■ 手びねりの基本
-前置き-
手びねりにも基本となる手順や手本があります。
コネコネこねくり回すのは粘土細工です。
手びねりも電動ろくろも基本は同じです。手法は同じです。
手びねりも電動ろくろも 「玉づくり (玉取り作り) 」 が基本です。
オーソックスなやり方、手順を覚えましょう。
アマチュアだからこそ基本を学びましょう。
“手びねりの基本編” シリーズ一覧
手びねりの作り方についても 7回にわたってブログに連載しました。
それが下記です。下記項目をクリックすると閲覧できます。
① 陶芸の基本 (オーソドックスな陶芸)
② 陶芸の基本技法とは
③ 玉づくり (手びねりの基本)
④ 小鉢、中鉢、大鉢づくり
⑤ 中皿、大皿づくり
⑥ 手びねり上級編/回転を入れる (最終目標)
⑦ 手びねりの削り
最近、バーナード・リーチの著書 『陶工の本』 が河出書房から出版されています。
(2020年2月28日初版 408頁、¥4,500)
サブタイトルが 「私はこの本をすべての陶工に捧げる」 となっています。
「陶工の聖書」 と呼ばれているそうですが、釉薬づくりや、登窯、抹茶茶碗の樂焼き窯の石油焚きに関する記述が多く、
70年ほど前に執筆された本でもあり、訳文で難解なところがあるのでアマチュアには向かないように思います。
この本は陶工の人たちが読む本なのでしょう。
アマチュアの人たちには拙著ですが 『生活にうるおいを与える食器づくり』 を読むことをお勧めします。
陶芸教室の講師の人たちにも読んでほしい本です。手びねりと電動ろくろ挽きの作陶の基本が詳述されています。
「陶芸の経典」 となすものでしょう。文章で解説してるので単行本にすると手軽に電車の中でも読めるのでしょう。
単行本にして再刊増刷りされると広く役立つのでしょう。
なお、陶芸の装飾については参考になる本が沢山出版されています。
素敵な素晴らしい作品が掲載されています。その装飾技法は
なかなか真似できるものではありませんがイメージづくりになります。
優れた作品を出来るだけ観るようにしましょう。
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大分市内にある数少ない 陶芸教室 「夢工房あすか」 です。
意外にも近くにあるのに気付かない人たちが多いですが、
下記の教室案内をクリックしてご覧下さい。
陶芸を基礎からコツコツと学ぼ~う。
電動ろくろもスムーズに習得できます。
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こういう本があるといい。こういう本が欲しかった。
アマゾンの陶芸ベストセラーでNo.1 にランクされたこともある実用書。
アマゾンへは、こちら をクリック。定価は1,400円です。
リユース本には、5,000円のプレミアムも付いてます!!
<補足> アマゾンで通信販売をしてる時に、クチコミに
嬉しいコメントをいただいていますので記載させていただきます。
「陶芸の最も基本的な所から、
比較的細かいポイントに焦点を合わせて紹介してあるので、
かゆい所に手が届くといった感覚で非常に役に立ちます。
少し学んだ経験がある人でも改めて得るものがあるのでは。
作品集もどれも素敵ですね。」
どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます!
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≪陶芸の基本シリーズ連載記念の特典≫
自費出版した 『生活にうるおいを与える食器づくり』 の
改訂版は完売しましたが、改訂前の初版が少し残っています。
ほしい方がおられましたらお分けします。
定価は @1,400円ですが、硬貨だとかさばるので、
お札で、送料込みで @1,000円としました。
初版ですが、ページ数は改訂版と変わりません。
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※ 令和 2年1月16日から
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誰でもオープンに参加できると、いいんですけどね ・・・。
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最敬礼です!! 他の陶芸ブログも参考になると思いますよ。
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