とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

タマネギ苗植え

2013年10月26日 | 日記

台風の雨が降り出す前にタマネギの苗を植えました。

ネギやタマネギはユリの仲間で、球根に相当する根本の白い部分がしっかりしていれば、土や水から切り離されても休眠状態で生き続けることができ、また、根や葉が切られても何度でも再生する強い植物です。

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草を剥ぎ、穴をあけて、球根部分が土に埋まるように植え付けました。

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タマネギ作付地の近くには、先月株分けしたアサツキが育っていますが、久しぶりに様子を見ると何やら怪しい甲虫がくっついていました。

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今まさに食事中。葉の先端をガリガリかじっています。

そして、その脇には無残に食い尽くされたアサツキが。

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葉を食べるのが主目的のアサツキであれば、多少かじられても気長に再生を待てますが、球根を太らせたいタマネギの場合、食害による生育遅れは致命的で、玉は確実に小さくなってしまいます。

タマネギ作付地に移動されては困るので捕まえようとすると、素早く地面に転がり落ち、そのまま「死んだふり」をしていました。テントウムシとよく似た動きです。

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カエル、カマキリ、蜂、クモ、トンボなどの天敵動物は、獲物が動いていないと視覚認識するのが困難であるという説があります。

つい先日まで、長男にせがまれてカマキリを飼育していましたが、死んで動かなくなったバッタには目もくれず、生きたバッタだけを捕まえて食べていました。身を守る手段として「死んだふり」は確かに有効なようです。

少し離れて様子を窺っていると、この甲虫はむくっと起き上がり、草の茂みの中に潜ってしまいました。こうなると色が黒いだけに簡単には見つかりません。一連の動きを観察し、さながら忍者のようだと感心してしまいました。

野菜を食害する小さな虫達は、身体の色や形を植物の茎や葉に似せたりして巧みに天敵の目から逃れており、人間が発見しようと思ってもなかなか大変です。数も多く手におえないので、楽に駆除できる殺虫剤が開発されていったわけですが、薬剤は害虫だけでなくミミズやダンゴムシなどの土作りに貢献している益虫まで殺し尽くしてしまいます。

自然農では、動植物の食物連鎖を豊かに保つことで、自ずから畑の力が維持されることを目指しています。食害という一点で捉えれば畑の邪魔者となる害虫も、天敵動物の餌となり糞となり、やがて土に還るというように、長い目で見ていければ良いと考えています。

コメント
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