昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

花の当麻寺(上)

2013-04-30 | 歴史・文化遺産
当麻寺(たいまでら)を訪ねました。わが国でも有数の歴史のある古刹です。
背景に大津王子が葬られている二上山の峰が見える。

広い境内の中には、それぞれが独立した塔頭があり、それぞれが特色のある構成員として成立する。




4/6から6/2まで奈良国立博物館で、当麻曼荼羅の特別展がある。そのポスターの曼荼羅(まんだら)の画像の一部です。

阿弥陀三尊を取り巻いて諸仏が極楽浄土の世界を再現します。初代の曼荼羅は蓮の糸で織ったと伝えられています。



こちらは本堂に収められている曼荼羅です。この刺繍で描かれた図は、金網越しに想像頂けるかと…。勿論国宝です。




当山の4/8の花まつりには、この面を被った仏様が境内を練り歩きます。




当麻寺の東塔が見えます。創建当時から東西が揃って現存するのはここだけだそうです。




境内の見取り図の一部です。
中央の本堂・金堂と講堂、鐘楼などが共通の拝観券です。その他、西南院が花の寺21番です。




塔頭の「護念院」の庭が眼に入りました。



赤い牡丹が見事です。




桃色も豪華です。




少し日影で遠慮がちな牡丹。




白の馬酔木がひときわ輝きます。


寂光院

2013-04-29 | 歴史・文化遺産
寂光院で、「建礼門院800年忌記念講演」がありました。
平家物語の「灌頂の巻」に登場する寂光院の客殿での催しでした。

境内周辺は青葉若葉の世界でした。茶店の壁に懸っていた写真からです。
左:タカオモミジのさ緑に浮かび上がるもみじの花。   右:染料をとる藍の花、この大原は藍染の里でもある。
 





本堂の前の池の水際に咲く桜。枯れた木が見えるが、これこそが、平家物語に出てくる姫小松の木である。






境内の庭に咲く白ツバキ。

 





池の小島に咲く赤のショウジョウバカマ。





本堂の右にある池の滝も、今日ばかりは、3段ともに水が落ちています。耳を澄ませば、3音の和音が聞こえる?






本堂の奥にある建礼門院の住まいした庵室跡の表示がある。後白河法皇が訪れた場面で出てくる庵室があった所です。
今日は公開されている。






更にその奥に宝物殿が最近完成した。




心無い人によって本堂が放火された時、多くの文献は助けられたが、本尊の地蔵菩薩はすっかり焼けてしまった。
しかし、火災にあっても本来の姿がよく残っているので、腐食が進まない処理をして、重要文化財の指定は継続された。

痛々しくて長くは見つめられません。




※なお、寂光院については、当ブログ検索していただくのもいいです。
 その他、2006年の09/13と9/18、9/20、9/21辺りに詳しくアップしていますので、よろしければどうぞご覧下さい。

シャクナゲ

2013-04-28 | 自然界
シャクナゲは豪華な、柔らかくて繊細な花としては森の王者でしょうか。
色が集まると赤、色が広がると白。




花は一輪でもよいのに複数個が集まって咲きますね。単純から複雑へと進化の過程でしょうか。






生物はすべて単純から複雑への方向に進むと言うのが、自然界なんですね。




転がり落ちそうな斜面で咲く派手で賑やかな花たちです。





こちらの株では、一部がすでに花開きしています。




通称マムシグサ、テンナンショウとも…。




漢方薬として薬の原料になると言うのが、サルノコシカケで、自然界ではこのサイズは初めて見ました。




赤い色のシャクナゲは、その派手さに驚きです。縁起が良いとか言われます。




春の山の幸「わらび」も少しは収穫がありました。




平安京の雅の世界「姫様」が着用していた十二単衣(じゅうにひとえ)の名が付いています。
花をよーく見るとやんごとなき女性が身につけていた姿が目に浮かびませんか。シソ科の草ですね。



庭の春3(ハナミズキ)

2013-04-27 | 自然界
庭のハナミズキが満開です。ぱっと花が咲くなどと言いますが、まさにぱっと咲いて庭が
明るくなりました。
この種類は、開く前に花弁の先端がくっついて、お腹を膨らましてから、弾けるように開く花です。




花密度が濃くて、どれがどれやら。




下から見透かすと、また晴れやかですね。




こんなに密に咲くとは、木の生命力を感じます。小さな緑の葉が次の時代を支えようと準備しています。





満開になって10日以上、この姿です。萼が花弁の様に色づくので、萎れることを知らない。




先日アップしたツバキです。2階のバルコニーからの視線です。
今年はアブラムシが新芽に巻き付いたりしたので、その新芽を剪定しすぎたと思う。
見えている地面はミツバの絨毯です。




ハナミズキはすべて上を向いて咲くので、空中から見ると太陽光がどの個体にも行き届きます。

見事な発色です。

少し角度を変えます。






拡大します。良い色合いですね。


今年も咲いたエビネ君。



折りしも猫が見上げて、何か言いたげです。


カタクリの花

2013-04-26 | 自然界
兵庫県丹波地方の里山にカタクリの群落があります。村おこしの行事として、力を入れ多くの人を集めます。
左:山裾を流れる小川に沿った畦道には「カタクリ」の幟りまで立てています。
右:青い花は雑草イヌフグりです。
 



すこし色が飛んでしまいましたが、「ニリンソウ」です。




少し時期的には、もう遅いのですが、ムードだけは残っているかと…。




花弁の中側の模様が判るでしょうか。




山の落葉樹の明るい林床に、一面のカタクリの花です。少し時期が遅れましたが、最盛期は見事だったことでしょう。

村の人たちの苦労もあったに違いない。

シダの仲間が頭をもたげる。



ツバキの花弁が散らばる。



隣のゼンマイの子どもに、後を頼むと挨拶をしています。




この花たちにどこか方向性のある動きを感じられませんか。




林を出たところに、これは一輪草でしょうか。やや逞しいですね。右には、その蕾が見えています。



山桜がまだ花を残しているのが見えます。一方通行の帰途の畦道です。



庭の春2

2013-04-25 | 話題
約40年ほど前に買ってきた植木鉢のツバキが頑張っています。
ここ数年、驚くほどの多くの花を付けるようになった。枝の剪定をされながら、樹高は3mにもなる。



平成7年の旅で、妙高山の笹ヶ峰高原でひらって埋めていたトチの実が3本発芽しました。その中の生き残りです。
その生命力の粘りで、新芽はねちょねちょです。





これも鉢植えが、2年目を迎えます。手も懸けないのに蕾が多数みえるシクラメン。




抜いても抜いても、どこかに残っていて、毎年出てくるユキノシタ(ダイモンジソウ)、薬草の一つ。




バラ寿司に入れたり、オシタシにしたり、澄ましの汁に浮かしたり、美味しいですね。
昨年の種子が落ちて、今年もミツバの群落です。






ところで、いつも行く近所の公園のシマトネリコの花が満開です。




同じく、白のハナミズキが満開です。花期が長いです。





真っ白の花が夜目にも浮かび上がります。花は赤い方が綺麗だのに、予算の関係かな。





これは少し赤が出ています。





これは真っ白なハナミズキです。中央の緑の粒々が花です。小さく咲いている。
白い花弁のように見えるのは萼です。




ところで、ジュウガツザクラがまだ咲いている。お隣に上限の月が出ています。

拡大します。2つのクレーターがよく見える。




頑張るジュウガツサクラ。



庭の春1

2013-04-24 | 話題
家を飛び出して、ドライブして楽しんでいるうちに、いつの間にか、家の周囲の空間にも春が来ていました。
ハナミズキの蕾が膨らんでいました。(3/30)



やがて、堅い蕾がほころびかけました。この花の開きはじめは何と地味な事か。(4/9)



2-3日後に色付きがよくなってきました。3日の違いではそうでもなかったか。桜のようには行きませんね。(4/11)




花の色が一層赤くなり、花らしく丸みを帯びてきました。(4/17)



蕾は丸い玉の如く。(4/18)



スノーフレーク(すずらんスイセン)




左:昨年は大きく咲いた白い沈丁花。手入れしないと小さいです。    
右:鉢植えのツバキが、今や3mほどになり、剪定が大変です。


カシワバアジサイも頑張って今年も出てきました。



色の華やかな庭になりました。長い冬を捨て置かれたにしては見事に咲きましたね。華鬘草(タイツリソウ)


ぬえの寺長明寺

2013-04-23 | 歴史・文化遺産
摂津源氏の源頼政がこの辺りの所領を持っていたことにより、頼政の顕彰会が西脇市にある。

前回の薬樹薬草園から南へ進み、西脇市を抜けたところに長明寺と言う古刹がある。
平家物語にも出てくる頼政のぬえ退治の様子が彫像になって境内にある。
頼政と所縁の橋とか池とか点在します。




高い梢の桜の木は花が咲くことで存在感を示すと言う歌である。
平家全盛の世で、源氏の自分は桜の花の様にぱっと咲くことで源氏の名を知らしめる。と歌う。



宮中で、夜になると怪鳥(ぬえ)が現れ、屋根の上空を飛び回るので、幼い近衛天皇を悩ませた。
源頼政に退治する命が下った。

かれは「ぬえ」を仕留めたそうです。
ところで、鳥の鵺の伝説は、ここでは獣の仲間として解釈されて、異様な姿であらわれてきます。







さて、境内の裏に頼政池があります。池の水面に写るコバノミツバツツジの花が綺麗です。



池の対岸に続く逍遥路はコバノミツバツツジで染まっています。




ずーっと続く道がコバノミツバツツジに圧倒されます。



まばゆいばかりに発色します。



なかなか綺麗。



コチョウランモドキとでも言いたげに咲きますね。




白い馬酔木の向こうに、紫色のツツジが覗いています。




これはアメリカハナミズキですね。本来、この種はわが国の花ではないのですが、長持ちと綺麗さで、
今では寺の敷地にまで入ってきている。アツカマシイですね。
尚これは白のハナミズキですが、まだ白色になりきっていません。




アケビの花が咲いていました。



頼政の鵺退治の銅像を再度アップします。「ぬえ」の恐ろしい姿を思い出してくだされば幸甚。


薬草薬樹公園

2013-04-22 | 話題
薬膳料理をと思って、やってきました。
丹波市が市民のためにと日帰り温泉と薬草園を併設した施設を作りました。
かつての賑わいはありませんでしたが、今も健康を守る施設として、次々とお客さんが見えていました。

併設されていたレストランの薬膳料理が人気でした。
そのころから3-40年、レストランは委託経営になっていて、大変簡易化されて様変わりをしていました。

 

それでも、効能書きなど楽しいです。食=薬という感じですね。
   
古くから漢方薬の植物の栽培が盛んなところで、大手の製薬会社などと提携して作付もあったようです。



漢方薬の祖の神様「神農炎帝様」です。薬草の衣を着て薬草を噛み、頭に角のある神様です。
今でも大阪道修町に行くと大手製薬会社の信仰も熱く、祀られています。どこに行ってもこの姿ですね。




最近は薬草も外資系に押されたのか、あまり手入れがされていませんね。
しかし桜はいにしへの花の宴を覚えていましたね。




庭の中の池も姿はそのまま残っていました。


※「薬草薬樹」で当blog検索してみてください。過去のアップが見られます。

丹波竹田城跡2

2013-04-21 | 歴史・文化遺産
今あちこちで話題になっているような気がしますが、天空の城とか言われています。
冬の早朝に湧きあがる朝霧に包まれた城郭です。竹田城跡です。この写真は絵葉書から借用です。




城跡に多く植えられた桜の花が今満開です。(4/9)




山城の城郭への道を進みます。空間を四角に切り取ったラインが気分がいいです。




中央の境目が白く色が飛んでしまいましたが、これらはツーショットです。
 



城内に攻め入った敵兵を三方から殲滅すると言う石垣です。



90度曲った所に大手門があります。これらの石組みは穴太積み(あのうづみ)ですね。





サクラの花が、城に彩りを与えます。




天守台が見えてきました。登れるように梯子が懸っています。





本丸広場にも桜が見える。




本丸から今歩いてきた北の方向。





本丸から南の方向。まるで絵に描いたような城の構えですね。(TVや映画のロケに使われた)




播但有料道路が見えます。アーチの橋脚はあまり見かけませんね。田植えの準備でしょうか。



犬の散歩で、ここにやってきた人たち。



古城には桜が似合う。♪春高楼の花の宴…♪

長々と最後までご覧いただきありがとうございました。