昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

去っていった春でした。

2011-04-30 | 話題
4/21のことでした。例年出かける春の確認をするために、出かけてきました。今年はいつまでも気温が上らずに遅い春でしたね。


 京都府と兵庫県の府県境の小さな峠です。そこは但馬の国と丹波の国の国境地帯です。人呼んで「夜久野高原」です。西国33番札所の巡礼道になります。
高原の林の中に咲く枝垂れ桜です。







左:林の中で、間伐された木の株に彫刻がありました。童話の世界ですね。
右:見上げれば、コブシの花一輪、咲き遅れたか。
 







左:梢に止まるカラスは、連れ合いを待っているのだろうか。これ鷹だと値打ち物なんですが。
右:大きな鋸を持って桜の枝を切っています。彼はプロですので、念のため…。
 







この桜は特異な姿ですね。緑色の花の咲く木は珍しいですね。








左:学名がPurunusと付いているので、林檎や梨や桃やアンズやサクランボと同じ仲間ですね。バラ科です。
右:御衣黄という名の桜です。花が少なくとも5つは付いていますね。
 







シュモクレンが咲いています。豪華な花ですね。







京大の植物演習林です。シダレザクラが並木を造り、大勢の人が桜のトンネルを通りに来ます。小さな峠ですが自然が一杯で、キジの鳴く声が、ひっきりなしに聞えてきます。昨年はキジの親子連れに出会いました。



柳生街道の古刹・円成寺

2011-04-29 | 歴史・文化遺産
 奈良奥山から、東へ柳生街道(国道369号線)の道沿いに、ひっそりと静まり返った円成寺(えんじょうじ)を訪ねます。

 交通不便なだけに、これだけの名刹が時代の流れの外にあって、保存されていた文化財が残っています。国宝の二点だけでも風格の残る古刹でした。
 







浄土を表現する池も、人の足跡を感じさせないほどの、優雅な風景です。






再建された多宝塔が見えます。







その中に鎮座まします大日如来坐像は、大正10年の調査で台座天板の裏から、彫刻家「運慶」の署名と文が見つかり、制作の由緒なども判明して、一躍国宝になり、多宝塔も改修されました。







さらに本堂の左には社殿が二つ並び村の鎮守社と言う。春日堂(左)と大日堂(右)であり、寺院を建てる時には、土地の氏神さんとして祀られている。両者とも国宝です。







 昭和36年に解体修理が終った本堂です。1466年に再建されている。建物自体は再建前から春日造りの社殿であったと言います。正面向背には、舞台になる壇が左右一対造られています。
 内部の須弥壇や、内陣などは宮中の高御座(たかみくら)の様式を取り、阿弥陀如来がおられます。大変ユニークな構造と言えます。







楼門です。1468年再建。山の緑に溶け込んで、優雅な風格があります。








左:イロハカエデは新芽の時にも赤くなりますね。花が咲く春でした。
右:二月堂の法要のお下がりの干菓子です。
 

太安萬侶

2011-04-28 | 歴史・文化遺産
若草山から奥山ドライブウエイを経て、東海自然歩道から南に曲がり、茶畑の広がる里山に太安萬侶(オオノヤスマロ)の墓を訪ねました。

里山の南斜面には、茶畑が散在する中にありました。



茶畑のある斜面を登るときは、身体が後ろのめりになりそうなほどです。





上を見上げると、墓碑の前に広がる茶畑の端に鳥がいました。ケンケンと鳴くというキジでした。ケンケンかな、それともKgyoonと鳴きます。「キジも鳴かずば撃りょうまい」

桃太郎のお供をしたキジですね。キジが国鳥になったのはS22だそうです。思ったよりも最近ですね。

雌を呼ぶのか、3-5分ごとに鳴いているようです。
 







急斜面であっても、高級官僚であったオオノヤスマロの墓は円墳です。




説明文があります。昭和54年に発見された銅製の墓誌が発見されたことが書いてあります。

(葵亥=みずのとい…死亡年。乙巳=きのとみ…埋葬月日)

墓誌の写真がありました。読み難いですが、居住地・位階・勲五等、太朝臣(おおのあそん)安萬侶(ヤスマロ)の字が読み取れますね。



二月堂大般若経転読法要

2011-04-27 | 歴史・文化遺産
  4月17日、お水取りの修二会の後の法要の日で、大般若経600巻の転読の法要が営まれます。縁あって本堂の中で足の痺れを感じながら参拝してきました。
 真読というのは、お経をすべて読み上げる法要で、
 転読とは、全600巻の表題のみを読み上げます。
 また、経本の表紙を左右の手に持ち、片手を高く差し上げて、経本を滝のように流してすべてを読経したことにするという法要です。よくニュースなどで見かけますね。 

 春が盛りとなり、葉桜の見られるようになったこの頃、イロハモミジは花をつけ、ソメイヨシノは盛りを過ぎて咲いています。
 








今日の二月堂は天気よく、緑濃く桜に包まれていました。松明が登った回廊は、夜の烈しい行事を思い起こさせてくれます。







本堂に色紙の見本が展示されていました。文章を解読する楽しさを味わってください。







 約1時間の転読法要が終って、二月堂を出て、大仏殿の裏を下って来ました。シダレザクラが満開でした。大仏殿の屋根が見えます。







あらためてシダレザクラの花の滝を楽しみます。


枝垂れの傘の中に入ります。満天の星ならぬ、天を仰げば花の傘の中に入っていました。






大仏殿から正倉院に繋がる道を歩きます。ここではソメイヨシノも頑張っています。







若草山にドライブウエイを登って見ます。滑らかな若草山の稜線の向こうに、奈良の街並み、さらに生駒連峰が霞んでいます。






公園の鹿が、若草山の頂上にまで登ってきています。






山上は季節が少しは遅いようで、桜が結構満開で、背景の奥山方面もヤマザクラが点々と咲いています。


山里の桃の里(last)

2011-04-26 | 話題
桃山町は、南側に連なる紀伊山地の斜面に広がっています。そこに上って見ました。まさに桃山が展開していました。
 最近完成した、公式の陸上競技場が開設され、道路も整備されていました。

坂道沿いに紅白の桃が並木を作っていました。








里山に栽培される桃の里です。











桃の花の道から左へ「ピーチロード」の案内板がありました。途中、一級の陸上競技場があり、公園整備がされています。














左:陸上競技場が見えて来ました。シバザクラが彩ります。
右:観覧席にもなる岡の上に展望所があります。まだ若い公園で、樹木は若いですが数年後が楽しみです。











丘の上から周囲の里山は桃の盛りです。手前のヤマザクラが遠慮がちです。










紅白の寄せ植えの桃の花が青空に映えます。上弦の月がぼんやりと…。








一山が公園になって、はるかに根来寺や粉河寺の山並みが見えます。山の向こうは大阪府です。








高台に展望台が見えます。









赤い桃の花と紅白「源平」の桃の花です。









丘を下ってくると展望台のある丘が右手に見えます。道の両側の桃の花畑は満開です。


モモで一杯の桃山町(3)

2011-04-25 | 旅の風物
 桃祭りの翌日と言うので、そこには、実直な桃の生産農場が展開していました。

大事にされる品種は、薄いネットが畑の周囲を巡ります。 



これはナシでしょうか。根元付近など見ても、手入れが行き届いていますね。



まさに桃色の桃の花の中にあって、白は新鮮に感じます。




 少しバラエティに富む畑を見つけました。防風の意味もあるのか、周囲に色々な樹木がありました。
畑の周囲に並ぶカナメモチの壁ですね。




イロハモミジもシュモクレンも、並んでいます。




足元にはクサイチゴが、咲いていました。




少し背の高い、真っ赤な花をつける木は、トキワマンサクのようです。かなり暑苦しいほど赤いですね。





左:街道沿いにある店屋の目玉は、まもなく店頭に並ぶモモのモニュメント。赤い巨大なモモの看板です。
右:うららかな春の空に泳ぐ鯉のぼりが見えます。
 

桃源郷は桃山町(2)

2011-04-24 | 話題
 和歌山県紀ノ川沿いの桃山町が、通称桃源郷です。桃の産地として江戸時代から栽培されています。
 桜より大きな花で、色も濃いので、桃の花の観賞に多くの人達が訪れます。


村の畑で一面に咲く桃の花は壮観です。祭りでは屋台も出るのですが、それが昨日終ったところでした。




観光用に咲いているのでないので、特別なモニュメントがあるわけでなく、里の村に広がる桃の花です。




桃の花祭りが終ると、今日から摘花が始まっています。大きな果実を願って、枝に咲く花の数を減らす作業が始まりました。
人物の右側は花が密ですが、左側は花が疎になっています。




サクラもナシもリンゴもモモも、バラの仲間ですので、同じような姿の花ですね。




モモ畑の中にあった真っ赤なモミジ、そして奥には菜の花が咲いています。




これは南京モモかも…。ハナモモと言われるもので果実はならないと思います。




頭上の太陽が、モモの木の足元に影を落としました。



紀伊山地をバックに、モモの名産地では、高級モモが栽培されます。


紀州桃源郷に向う

2011-04-23 | 話題
 今度こそはと、和歌山紀ノ川沿いの桃源郷を目指しました。

阪神高速道を南へ、関空道路を経て、阪和道から和歌山に入ります。

和泉山脈を横断するところで、道は山間を走ります。4月13日の春の山はサクラが咲いて見事な斜面を見せています。






府県境付近になります。






樹木の若葉が色づき、サクラが淡く色づきます。こんなにサクラが多いとは、初めて気付きました。






前方に、遠く見えてきた山もサクラが満開です。





この山は花だらけで、花咲爺さんもここまで来ていたようです。






高速道路が開通した時に植栽したのでしょうか。見事です。







そして紀ノ川SAに入ります。






ここも花が満開でした。これまでは気付きませんでしたね。






さ緑の若芽と、カナメモチの赤と、白く見えるサクラのコントラストは見とれますね。





紀州は紀伊の国ミカンどころです。紀ノ川SAには欠かせない蜜柑の色です。



大阪湾から明石海峡

2011-04-22 | 話題
和歌山から阪神間に帰る頃、西の空が赤く焼け、大阪湾を東西方向に眺めることになります。
そして今、水平線の彼方に見える明石海峡大橋が、浮かび上がってきました。現在地は阪神高速道の駅、ビルの9階の窓からの景色です。

橋の左手が淡路島、右手が本州です。




夕焼けに染まる大阪湾の西方の水平線です。望遠をかけないで撮るとこうなります。右端が六甲山系です。





真っ赤な夕陽が淡路島の山の稜線に沈みこみ始めました。




半分まで太陽の光球が消えたとき、画面は突如真っ暗に。






最後の陽光のとき、拡大すると大阪湾に浮ぶ船影と思しきものや、浮き灯台のブイが写っていました。肉眼では見えなかったものです。判るでしょうか。





夕陽が沈みました。どう見ても、これは太陽が西に落ちていくのであって、地球が回転しているなどと思えませんね。





窓から阪神高速湾岸線が見えています。この湾岸線は渋滞がほとんどありません。関西空港と大阪都心部を結ぶ看板高速道路だからかも知れません。





道路地図の一部分です。現在地は赤丸地点で、矢印の方向を見ています。


タイツリソウなど(庭の草木)

2011-04-21 | 話題
今年は天変地異が重なり、さらに放射線の問題で、その上、今年は春の訪れが遅いようです。
 その中で人よりも、長く逞しく地球上で棲息してきた生命は、元気に息づいています。
 ホモサピエンス(ヒト)は見栄も外聞も投げ打って、逞しく種の保存をしなければなりませんね。
 人間は我を捨てて、自然界に謙虚でないといけませんね。


我が家に3年前にやってきたタイツリソウです。恵比寿が釣竿で鯛を釣っている風情です。鯛と言うよりも金魚かも…。




昨年は竿が二本だったが、大小取り混ぜて4本出ています。




不思議な姿ですね。コマクサと同じといえば判っていただけそうで、エンゴサクなどと同じでケマンソウ科です。




一見綺麗な昆虫のようです。




これも3年目を迎えますが、信州で拾ってきた栃の実を埋めていたら3年目で、1mほどになりました。糸を引いているのは、何か住んでいるようです。




昨年のサクラソウの種が落ちていて、発芽して、多数の花が咲きました。





夕方、頭上を見上げると、ハナミズキが色づいてきていました。




スノーフレークです。





これが面白い。
 エビネですが、ここに移植されて5年、その前は10年ほど。最初は5株程だったのが、今年は何と車座になって宴会をしています。
 こうして自分の勢力を広げていくのでしょう。