昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

桔梗の里

2006-07-30 | 自然界

昨日、丹波の国に桔梗の里を訪れた。秋の七草の一つ桔梗は7月には咲き始め、8月一杯まで咲くという。
 万葉の頃は朝顔の事をキキョウと呼んでいたと言う。ちなみに、どちらも秋の季語である。
 ところで、7・8・9月は旧暦で言うと秋の季節になる。従って、七夕まつりは秋の行事であった。


この里には明智光秀の菩提寺がある。明智氏の家紋が桔梗であるところから故郷起こしに桔梗を植えたものである。


桔梗園の入口のゲートには、桔梗の紋所の幕が架かっている。


紫色が美しいがピンクもある。後ろの畑は咲き終わりのヒマワリ畑である。


色の薄いピンクである。真っ白の種類が変異を起こして色づいたか。


ピンクと紫と白と。この桔梗園の畑では、丁寧に咲き終わった花殻は摘んでいるようだ。


紫と白の斑の雑種だろう。

ジャカランダ

2006-07-29 | 自然界
 大阪四天王寺の南側に国道25号線が走っている。それを西に500m進むと「一心寺」というお寺がある。法然上人が庵を結び、現在のお寺になったと言う。
 この辺りは大阪夏の陣の時に徳川家康が本陣を構えた事で知られる茶臼山と言われる。ここから西に沈む夕陽を見て、西方浄土を観る修業がある。
 「日想観」と言って、夕陽に極楽往生を願うというものである。現在お寺にはそのためのバルコニー?の建設中である。

  観無量寿経に説かれている。
 「日想観」を知るには、夕陽をじっと見つめる。そして目を閉じる。しかし閉じた目には夕陽が焼きついている。目を閉じたまま目の奥の夕陽を見ていると、そこに極楽浄土が浮かび上がってくる。その人は極楽浄土に往生すると言う。(健康上あまり太陽を見つめないで下さい)


 寺院には珍しい花とか木がよく植えられている。ここ一心寺にジャカランダの木を見つけたのは昨年である。6月~7月にかけて花開くので、この季節を待っていた。
 南半球に行くと、よく見かける木で満開の紫色の花を見かけるが、日本では珍しい。
現地では、それが日本のサクラのように咲くジャカランダである。


見事に満開であった。




頭上5-6mの樹冠部に、日当たりのいい場所を選んだように咲いている。葉を見ると、合歓の葉によく似ている。


この色で、一斉にサクラのように咲くと見事でしょう。外国では街路樹になっていて、1ヶ月くらいは楽しめる。


キリモドキとはよく言ったもので、桐の花にそっくりである。足元には花が落ちている。


左:一心寺(浄土宗)の山門は超近代的である。恐ろしい仁王様が高いところから睨みすえている。
右:山門の扉は鉄製で、女神の彫像が立っている。仏教の原点のインドのヒンズー教の仏様だろう。

夏の花

2006-07-27 | 自然界

水生植物公園の庭はサルスベリが最盛期を迎えている。花の少ない時季に見せるこの赤い花は唯一華やかな色彩を示す。


サルスベリの花をしげしげと初めて見た。しっかり雄蕊も花弁も具えている。鮮やか過ぎる色だった。


温室に咲いていたブーゲンビリアのピンク色も捨てたものじゃあない。


色の綺麗な熱帯スイレンも、今や、かなり巷に知られてきた。

 ところで、ここの温室に育つインド産の沙羅の木の花は、今年はあまり花を付けなかったと言う。昨年はよく咲いて、プロペラ付きの種子を付けていたものだった。

2006-07-27 | 自然界
長かった梅雨もやっと先が見えてきました。
 梅雨の最後になるであろう雨の一日、琵琶湖畔の水生植物園を訪ねました。


雨天の為、元気1杯の花は見られないが、開花して3日目くらいの、もう閉じる力もなくなった花が多かった。


もう熟しきった花が遥か遠くまで、点在している。あと4・5日で満開だという。


13haの湖面に拡がっているハナハスは壮観。


蓮料理は蓮ごはんに茶蕎麦とかスイカとかがつく。葉の上に注がれる酒を、蓮の茎を通して飲む蓮酒もある。

タヒチ島その五(タヒチend)

2006-07-25 | 海外旅行
タヒチを中継地点としてイースター島へと飛んだ。モアイの旅のページも今回をもって最終回となる。

 昭和の始めにイースター島を日本に売ると言う話もあったと言うから、我が国の海の遥か向こうの隣にモアイが立っていたと思えば楽しいではないか。


例によってシェラトンホテルである。フロントフロアーは南国である。


部屋のバルコニーからの視界、これはハワイと同じ南国ポリネシアである。


ホテルの背後の景色には、あの水のタンクになっているタビビトノキがある。


中庭にはいろいろと楽しい木がある。


海を望めば、モーレア島が見える。島に行くには水中翼船の便がある。


このメインデイッシュはその「重たさ」に口には入らなかった。ライスの上にテキ肉が、更にその上にサーモンのテキが乗り、赤ピーマンにハーブが突き刺してある。ムール貝もついている。
 右の紋章は、フランス領タヒチ州の旗である。太陽に船に海洋民族の人たち、そして母なる海である。



空港ロビーでのタヒチアンダンスのレセプション風景。
 タヒチでの宗教はカソリックである。カソリックでは離婚が認められないので、女性は結婚をしないで家庭を持ち、子どもを作ると言う。大変笑顔が良いし、人に優しいと言う。南国の楽園かも知れない。



ポリネシアの王様が全身に刺青をしていた。権威の象徴であり、力と勇気の印であった。それが一般に広がり、刺青文化が蔓延した。それは装飾に変り、ある学者はポリネシアの島々によって異なる刺青の分類までして報告している。(写真はその研究を判りやすく解説した本から)


南東太平洋に浮かぶタヒチを結ぶ航空路である。右は空港の中庭。
 かつてニュージーランドのポリネシアンにハワイに行く事を依頼したが、カヌーで風力だけを使う小船で、間違いなくハワイまで到達したと言う。 
 彼らはこの広い南太平洋を、自由に船で往来していたと思われる。

 モアイを作った民族も、北の島での権力争いから逃れる為にイースター島に辿り着いたと言う。7人の先遣隊の到着の後に、王様がやってきたという。そしてモアイの歴史が始まったのである。

タヒチ島その四(タヒチ6)

2006-07-19 | 海外旅行
 タヒチの森から街へ戻ってきた。広い建物のバザールを覗く。


バナナには多様な色のものがある。手前はパパイヤ、丸くて大きいのがカボチャ。店主はキャリアがありそう。


こちらはトマトに、ズッキーニ、人参、瓜かなスイカかなあ奥にあるのは。値札が付いている。先進国の文明に近い。


大きなスーパーで何でも揃う。衣類は2階のフロアーにある。


よく笑う売り子のオールド娘さん。タヒチの花模様の服を着ている。笑顔で愛想が良かったのにカメラを向けるとしらけている。朝からここに坐って楽しく暮しているのだろう。


黒真珠貝の殻に、亀などの彫り物がある民芸の置物。ここは黒真珠の産地である。聖なる土地マラエの守護神の像が剣を持って立つ置物。


いろいろな姿を見せる守護神。これらはイースター島のモアイと根っこは同じだろう。


魚が豊かである。キンメダイかメバルか。これ全部売り切れるのだろうか。店の女性はソフトクリームを食べている。服の模様は、タヒチの花テイアラタヒチである。


ポリネシアンの大きな女性が、とれとれの魚を搬入してきました。車ごと大きな秤にかける。係官が記録する。


太っちょの男が運んできたが、誰も出てきてくれないようだ。車の中には鰹が入っている。


鰹の魚屋さん。今入荷したばかりの鰹がぶら下がっている。こんな風景は日本では見た事がないだけに迫力がある。


鰹の10倍はありそうな身体で、これがポリネシアでは美人になる女性が、魚に水をかけている。

タヒチ島その三(タヒチ5)

2006-07-18 | 海外旅行

左:タヒチ博物館のポスター。このような石像がこちらでは盛んであった。館内は撮影禁止であったので、写真は何もない。
右:島のジャングルに入ると、聖なる領域(マラエ)があり、先祖を祀っていると言う。それを護っている石像は女である。


マラエの入口にある標識。日本語でも「立入禁止」と書いてある。横にある二段重ねの像が面白い表情である。門番に当たる男の像。


正面奥の石積みのひな壇のようなのが、先祖の眠っているところ。周囲は森に囲まれている。


ピラミッドとまでいかなくても、死者の霊を祀る祭壇である。


霊地の周囲は花で美しく囲まれている。


周りで育っているマンゴーの木は、果実が色づいている。甘い。


色鮮やかな花たち。


アボガドがぶら下がっている。果肉は森のバターと言われる。


左:パンの木である。巨木になって大きな実が出来る。昔、奴隷の食べ物として栽培が試みられたりした。一本のパンの木の鉢植えを、帆船で持ち帰ろうとする話が映画にもなった。感触がパンの口当たりであるが、腹は膨れても美味しくない。
右:夏蜜柑より大きい。メロンくらいか。味がないのだからほとんど食べないらしい。


ドリアンだろうと思う。店頭で見かける。大きな果実である。

マラエの周囲は聖なる場所であり、樹木も自然のままに残っている。


タヒチ島その二(タヒチ4)

2006-07-15 | 海外旅行

南国の椰子の浜辺というとこんなのがよく見られます。出来の悪い写真処理ですが、これで夕陽が光っておればよかったのです。海辺の椰子の木はどうして傾くのだろうか。
 海に向って、椰子の実を一つ落として「ふるさとの岸を離れて、遠き島へと」旅立たせる積りなのだろうか。


植林した椰子の畑のような。ココナッツヤシの収穫畑の足元には馬が遊んでいる。


タヒチの都市パペーテを少し抜けた海岸沿いの砂浜に、これはガジュマルの木だ。気根を伸ばして数十年は越えている事でしょう。


黒砂海岸といわれる静かな観光地。土地の人にとっては何ともない海辺だが、風光明媚な海はゴーギャンも訪れたことでしょう。正面の火山島がモスラの生まれ故郷のモーレア島。最高のリゾート地を楽しむ人たちが泳いでいる。


黒砂海岸のサーファーたち。松の木の根元にはハマユウが根付いている。遠くの海岸がパペーテの町並み。


いい感じの絵になった。魚を採る丸木舟が浮かび、向こうには若い男女が肩を寄せ合っている。ゆっくりと時間が流れる。
 海に広がる白波は、天然の防波堤になっている珊瑚礁。


左:珊瑚礁に囲まれた内海の岸辺近くには、青い熱帯魚と一緒にエイが泳いでいる。
右:すぐ傍では、お母さんが魚の調理をしている。後ろに子どもがまつわりついて・・。

タヒチ島その一(タヒチ3)

2006-07-06 | 海外旅行
 モアイのいるイースター島に行くにはタヒチで1泊をする。(イースター島にはチリから回るコースもある)エアータヒチヌイ航空でタヒチに渡る。関空からの直行便である。
 南国の楽園タヒチはそれだけで、充分に楽しむ事が出来る。


タヒチはフランス領である。従ってエールフランスが就航する。
左:フランス美人の乗務員は、殆んど日本語が分からない。
右:タヒチの州花になっているティアレ・タヒチという香りのいい花がある。街の中いろんなところで見かける。これを一輪ずつ貰って耳に挟む。右耳に挿すと既婚、左耳に挿すと恋人募集中のサインだそうである。大きな樹木に咲く花である。


 着陸寸前窓から見えたモーレア島。タヒチ島の隣にあって斬り立った山肌の崖を持つ。
 昔「モスラ」と言う映画があって、ザピーナッツが歌っていたが、この「モスラ」が生まれたのが、この島だという。なるほど怪獣が出てきそうな火山島である。


タヒチのパペーテの空港に駐機するエアータヒチヌイとある機体の、尾翼にはティアラタヒチの図柄。
 かつて仏国の原爆実験再開に反対して、この空港が閉鎖されるほどの事態が起こったという。


空港到着ロビーで、テイアラの花を配って歓迎してくれる。


左:ロビーで南国のリズムでウエルカムバンド、後ろには日本語が見える。
右:空港内にある不思議な彫像。


左:市内を走るバスで、私設のバス運行である。これがトラックでもないんだなあ。料金もその場の状況次第という。
右:バスに乗るルールは客は必ず座席に座る事。ぎゅーぎゅーに詰めて乗る。明るくて楽しそうだった。左端は同行のツアーの人。


左:立派な公営のバス。前を横切る現地の女の子がいる。
右:タヒチ島は 大小二つがくっ付いている。「ひょっこり瓢箪島」と人は言う。ヌイとは大きな。イチとは小さなという意味。
 北端ビーナス岬は、ここに金星観測の天文台があったところ。南端にはゴーギャン博物館が見える。
 西方に撮影禁止であったタヒチ博物館とかマラエが点在する。