昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

いた!いた!コハクチョウ(米子水鳥公園)

2010-11-30 | 自然界
 山陰の島根・鳥取県の県境にある中海の干拓が、中止されて水鳥公園が生れました。コハクチョウが、飛来する南限とも言われています。

安来(やすぎ)と米子の水鳥公園を日夜往復しているコハクチョウの一群がいました。
 


観察小屋が建てられ、名前も格好よく付き、資料館が充実しています。干拓が中止され自然保護の象徴となりました。

 



単眼の望遠鏡が10機以上は並んでいました。本当にいたんです。



やがて、夕刻ともなると、三々五々、まとまって飛来してきました。



1kmか、それほどある彼方に着水していきます。




はるばるとシベリア辺りから渡ってきたと考えられます。




最近は、安来のほうで、田に水を張って塒造りをしているそうで、飛来数は減っているという。



次々と飛来するので、センターの係員が「帰ってくる白鳥は、日によって数が違う。今日は多い」と言うことでした。




それぞれが、カップルになって、子どもがくっていています。一羽数が多いのは、昨年生れの子が、親離れしていないのだということでした。



オナガガモが、ついてきました。





他のカモの中から超然と泳ぐコハクチョウ。




島に着きました。



トリで埋め尽くされた時代もあったと聞きました。




岸辺近くにヌートリアが出てきました。いったいどこから?


コハクチョウを求めて1(中国自動車道)

2010-11-29 | 自然界
鳥取県米子で白鳥が来たと耳にしました。早速出かけました。

中国自動車道の沿線の森は、まさに「ははそもみじ」で、赤茶色に染まっていました。中国道宝塚ICから約27km地点、吉川IC付近です。六甲山を越えると一気に車が減ります。


天気は良いし、楽しいドライブでした。少し郊外になると車は少ないし…。

社IC付近を走ります。落葉広葉樹が見せる、冬支度は赤く染まります。


兵庫県播磨の国、山崎ICを過ぎた頃、右の山並みは山崎断層によると思われます。山脈のように10kmくらい続きます。縦縞になった緑と茶色の山林は、それぞれが個人の所有の山林だろうと思います。それぞれ植生が違います。数十年単位で変遷する山肌です。


更に西へ、播州の奥深くになると、落葉広葉樹林の「ははそもみじ」が輝いて、秋の訪れを深くします。


 岡山県津山の辺りを走っています。宝塚から110kmポストです。
約20kmで米子自動車道との分岐点です。さらに約70kmで米子IC、そして20kmで、境港のとれとれ市で松葉ガニを見ます。

風景は中国山地のど真ん中にやって来ました。


松葉蟹=越前蟹=ずわい蟹と地方名を持つ蟹です。大きさで差がつく値ですが、境港産は特に評判がいい。右足に赤いタグがついています。

ロシア産は確かに味が落ちますね。右:動いていました。


有馬温泉(温泉寺)end

2010-11-28 | 旅の風物
鼓滝公園から、温泉街に戻ってきます。同じ道でも行きと帰りで風景が変わります。
 
満天に広がる星空のようです。



六甲山頂に繋がるロープウエイが見えます。




左:ロープウエイが温泉駅に到着です。 右:ふと見れば山茶花が綺麗です。





湯泉神社と薬師寺の石碑があります。かなり古いものですね。




禅宗のお寺です。





温泉寺から坂を下ると泉源の一つがあります。有馬の湯は、空気に触れると茶色に濁る金泉と無色透明の銀泉の2種類があります。金泉にはタオルをつけると、茶色に染まってしまいます。

左:泉源です。 右:櫓です。蒸気が出ています。




大仏建立の奉行であった行基菩薩が広く世間に知らしめたと言います。
 




もう一つの泉源です。






坂の多い有馬温泉の街中に御所泉源があります。


有馬温泉(鼓ケ滝)2

2010-11-27 | 自然界
 もう少し歩いて、鼓ケ滝公園に向います。途中にある鱒釣りの店は休みでしたが、滝までの道も紅葉で埋まっていた。

 山の斜面に点々と旅館やマンションや、豪邸が並んでいます。秀吉が愛して太閤湯とも言われる古湯には、過去1000年以上に培われた樹木や文化が、綿々と今に伝わる。




鉄筋の建物の中でも、モミジは頑張って楽しませてくれます。





道に沿って竹薮があり、モミジとの色彩の混ざりがいいようです。




料理・旅館の看板と駐車場がある。看板には「天地の宿」とあります。ここで和食会席も、浮世を忘れる眠りと出会うかも知れませんね。夜の紅葉もいいでしょう。







道に沿って小川が流れる。イロハモミジの葉がさわやかです。





このカエデは、有馬で最も赤いと言う表示があったものです。




谷川の水が赤く染まるほどには水流がありませんね。





公園の標識が出てきました。有明桜は、二代目になっているようです。




二段になって落ちる滝は、過去に何回も台風などで崩れています。当初は滝の音が、鼓のような音色があったと言います。
右:漢詩の一説があります。「清水の音は万古に響き、そこには白雲のように水煙が湧いている」という意味でしょうか。




滝壺を落ちた水の流れは、山の霊気も流すように見えます。


有馬温泉(秋色の極み)1

2010-11-26 | 自然界
有馬温泉の足湯に行こうと、紅葉の有馬を訪ねた。日本三古湯の一つ有馬温泉は、道後・白浜と並んで歴史が古い。 

先づ、温泉街の中の観光地の一つ、鼓が滝に向います。真っ赤なモミジが迎えてくれました。



視線を山に移すと…。




丸窓がある数奇屋風の旅館は、現在は近代化の中で廃墟に近い。されど、自然界は普遍の美しさを漂わせます。



人の手があまり入らない谷川筋も紅葉で装います。



右端の橋を渡ると、別館のビルに繋がるホテルです。




赤と緑と黄色の曼荼羅は、着物の裾模様のようです。




山も秋色に装います。




谷間の駐車場は黄色に染まる。
 


巨大なイチョウが、はらはらと黄葉の舞を見せる。



秋の榮山寺(下)

2010-11-25 | 歴史・文化遺産
奈良盆地から南へ一つ山を越えて、吉野川の谷沿いで、目立たない古刹榮山寺の国宝の一つに、八角円堂があります。




法隆寺の夢殿の八角型と同じ造りだそうです。ただ違うところは、中の須弥壇が四角形であるところが違っています。




少し暗いですが天蓋の部分とか、柱とか、一分の隙間のないほど、極彩色で埋められていたようです。



4本立つ柱は八角柱で、極彩色の絵の一部が僅かに残っています。寺ではそれを写真に撮って展示していました。

 柱が、縦にひび割れをしていますが、人物の絵があります。下の写真が展示されている物です。手の表情など素晴らしいですね。






展示されていた柱の写真です。見事な柔らかい線ですね。笛を吹いています。






右を向いて笛を吹いています。ここまで剥げ落ちると痛々しいですね。



拡大してみます。



手に何かを持って、踊っているようですね。




これはちょっと訳がわかりませんが、衣服の絵が残っているようです。華麗な色彩と、丁寧な筆遣いが見られます。




ドウダンツツジが色づいてきました。


秋の榮山寺(上)

2010-11-24 | 歴史・文化遺産
 五条の柿から、ほど近い吉野川沿いの榮山寺を訪ねます。以前、2006.5/23にアップしていますが、今回は秋のモミジに染まる榮山寺でした。

流れも烈しい吉野川が、ここに来て流れが淀むところが「音無川」と異名をとる場所です。


奈良の古刹は、飾り気がない。ここは山門などは無いのです。いきなり境内に踏み込みます。

釣鐘堂の奥にある本堂は室町時代に再建されていますが、本尊薬師如来と十二神将などが拝観できました。

かつては、庭に立っていたであろう説明の板が、縁側に立てかけられているのも、飾り気の無い古刹に相応しいか。



紅葉する境内の樹木が、各伽藍を繋ぎます。




鉄筋で建てられた釣鐘堂があります。ここの梵鐘は姿もよく、京都神護寺・宇治平等院と並んで日本三名鐘といわれる物です。

菅原道真や小野道風なども関係しています。





周囲の銘文が、はっきりと浮き出る鋳造です。



鐘を吊るす竜頭が、精巧な竜の頭であり、鱗や背中の竜骨もよく出来ています。



背後の山頂には、藤原鎌足の孫で藤原武智麻呂(むちまろ)が祀られています。
藤原武智麻呂(南家の祖)は藤原不比等の息子四兄弟の長男で、その息子に藤原仲麻呂(恵美押勝)がいます。

※ 藤原四兄弟の妹に光明皇后がいます。

柿博物館

2010-11-23 | 話題
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺  子規
 奈良は柿の生産地です。見渡す限りの柿畑の中央の小高い所に柿博物館まで出来ています。
空から見えないので写真です。柿の葉までついている凝ったものです。



黒柿とは初めて見ました。完全甘い、とか不完全渋いとか、楽しいですよ。




奈良県の北部地方の柿の産地です。最大の地方が、ここ五条・吉野ですね。柿の葉寿司がよくできる事でしょう。
 




清水公照さんの筆になる「柿」の字です。






柿渋染めが陳列されていた。この題字の書いてある古木は柿の木です。この柿の材の木目が面白い。この木目の黒い模様は、渋によってできた物と思うが、不思議な造形を出してきます。



左:柿の品種は多いですね。皆同じに見えると言えば柿に失礼かなあ。
右:豆柿でしょうか、これは食えないと、ここの職員が話していた。柿の味はしないらしい。
 


真っ赤な秋(公園です)

2010-11-22 | 自然界
 通りかかった近くの公園、赤、真っ盛りのようで、カメラを持って駆けつけた。後30分もすると暗くなろうかという時間帯でした。

夏期にはピンクの花が鮮やかだった百日紅は実がなっており、葉が紅葉していました。



近寄ると、葉の赤さは更に増して、夕陽に輝きます。



ナンキンハゼも、多様な色で紅葉していました。奈良公園に多くあり、この赤が一層引き立っていました。




楷(かい)の木です。孔子廟の前にあると言う木でウルシの仲間です。




見事なサクラモミジです。




赤くなりきっていないサクラの紅葉です。




ジュウガツサクラが咲いていました。10月中旬から花が増え始め、現在は一本の木に50個ほどが咲いています。来年4月上旬まで咲き続けます。




公園の南側と東側は、マンションが建っています。




路地を入った所の駐車場にある柿の木です。ちょっと多く生り過ぎていませんか。まるでグレープフルーツのように成っています。


鴛鴦(おしどり)

2010-11-21 | 自然界
 標高1729mの大山の南斜面の壁です。早くもこんなに雪が積もっているとは、驚きでした。
右の峰は「烏の山(からすのせん)」です。烏の頭と両翼が見えます。


大山(だいせん)の西の麓に鴛鴦が飛来して、冬を過すと言う話を聞きました。

 鴛鴦などは動物園にいるものとばかり思っていて、野生が群がっているなど、これは一見の価値と出かけたのでした。飛来するこの川は日野川で米子市内を抜けて日本海に注ぎます。





いるいる!








観察小屋があり、望遠鏡が5機並んでいました。覗いてみると300mmの望遠レンズつきカメラのような大きさになる。





 円形の画像を四角にトリミングしました。周辺がやや暗いです。集団で、時間が来るまで寛いでいます。もう少し暗くなってくると、まるでリーダーがいるように、一斉に飛び立つそうです。

 周辺の大きな樫の木を塒にしているそうです。翌朝昨夜撒かれたどんぐりなどを食べた後、日中はどこかに飛んでいくそうです。





左:♂の羽根は美しいですが、ここに額に入れて保管されているのは外国の鴛鴦の羽根だそうです。
右:♂の夏姿です。羽根がすっかり抜け落ちてしまっています。




望遠鏡の像です。右:ヤマセミが来ました。







向こう岸には学校があり、音も聞えてきますが怖がりません。人の姿を見せると、飛び去っていくそうです。




川中にカワウでしょうか、何か摘まんでいるようにも見えます。




すぐ近くのJR伯備線の鉄橋を、特急「やくも」が通過して、轟音を出しても鳥は逃げなかった。
右:この写真は買った絵葉書の写真です。



米子に向う途中で見た大山はまさに伯耆富士(ほうきふじ)ですね。