昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

奈良・山の辺の道(正歴寺)

2014-11-30 | 歴史・文化遺産
紅葉一日の古刹。
 奈良からJR桜井線で二つ目の駅に帯解(おびとけ)駅がある。
南北に走る「山の辺の道」とクロスした東方に正歴寺(しょうりゃくじ)がある。
 ナンテン寺としても知られている。
ここは知る人ぞ知る紅葉の名所で、臨時バスが増発される。
 谷を埋める紅葉は見ものである。




谷川を挟んで寺の本堂がちらと見えている。




更に100m、紅葉の谷を進むとナンテンの赤い実が見られる寺域に出る。




昔は大きな伽藍を持つ寺院であったという。




谷の奥にある伽藍は、石垣の上にある。




少し高台にある境内には、紅葉の古木が枝を広げる。講堂である。



この赤さは見事です。




本堂に戻ってきて、縁側に拡がる前栽です。塀の外のモミジが、庭を覗きこんでいるような…。




枯山水の庭の奥にサザンカと、ナンテンが見える。左手にマンリョウの赤い実。

以前来た時は、人で一杯だったが、午後も遅くなった今は少ない。


花の寺7番(如意寺)

2014-11-29 | 歴史・文化遺産
コウノトリの豊岡市から東へ、久美浜湾に面している如意寺に向かいます。
北の端で海と繋がる湾です。



鄙びた楼門は、良く手入れされていて、和尚の人柄が判ります。


なかなか由緒のある古刹です。




門を入って直ぐ左手にお不動さんを祀る。



楼門の中から久美浜湾が見える。





檀家を持たないからか、手入れが行き届き、奥の方の原野には、多くの山野草の花が楽しめます。




花の散策路がある。春先が楽しい。





解説で、単調なお寺巡りを退屈させませんね。



さて、日が暮れかけてきたが、久美浜湾が日本海に繋がっている所まで行きます。
小天橋と呼ばれる陸地があると言う。

左:この水路があるので、池が湾になる所以です。  
右:砂州の伸びている右端(西方)に水路があり、小さな天橋立です。




日本海です。


波が大きい。



但馬のコウノトリ(豊岡)

2014-11-28 | 自然界
兵庫県北部、城崎温泉にほど近く、里山に囲まれた田園地帯に古くからコウノトリが生息していた。
田畑に農薬が使われるようになって、餌の小動物が居なくなって、コウノトリも居なくなった。


村を挙げての復活の努力をした結果、「コウノトリの里」が豊岡市のシンボルとして、町興しに一役買っている。
10kmくらいの距離で、田畑の中に、営巣する柱をあちこちに立てると繁殖も始まった。
 



ウエルカムハウスの上にも、常時飛んでいる。




餌付けをしている場所には、自由に集まる。




水面を走る横にコウノトリでないアオサギがいますね。大きさが判ります。



羽を広げてにらみ合いです。羽根が白黒の縞模様で美しい。




餌に他を近づけないように、羽根を広げて頑張って食事です。




声は出なくても、大きな口を開けて威嚇している。首を曲げてカタカタと言うのは




飛んだり走ったり、賑やかです。足のリングで個体識別をします。




ここでもにらみ合っています。




田の中の営巣した柱は10mはあります。見ていると結構よく動きます。
 


木の枝だけで出来上がった巣は大きいですね。人が乗って見ると大きさが判ります。







秋色但馬の古刹(白毫寺)

2014-11-27 | 歴史・文化遺産
秋らしい空が見られた一日だった。舞鶴道を北へ「春日IC」に向かう。
秋空は朝晩の冷え込みで、北摂の山々が色づいてきた。



但馬路に入り、春日ICから車で5-6分、冬の田畑の中に、点々と赤い幟りは白毫寺の案内である。




この前の狭い谷を奥に行くと、今日の目的地「白毫寺」である。十三仏が並ぶ。
 



境内に入ると、池の中まで赤く燃えている。




住職の境内の経営が、センスのある風景を作り出しています。





お堂も活き活きとして見える。




自然そのままの境内は、西日で浮き上がってきます。




黄葉の色付きも混ざって、色が冴えて見える。




真っ赤な色。




紅葉の中ではすべてが赤く染まってしまう。




大きな太鼓橋が保存されています。




伝説で仏から見て邪悪を持つと言うスネークを食べてしまうと言う孔雀。
 



秋色の山の辺の道(長岳寺)

2014-11-26 | 歴史・文化遺産
更に東の山に近付き500mほど歩くと、長岳寺の山門をくぐり、参道を進む。



すでに秋も深くなっているのに、ミツバチが蜜を集める。




以前と違い秋酣。




楼門と本堂が見通せる位置から。




赤い模様の向こうにも、伽藍が見える。




カエデは「カエル手」から来たと言う名前である。(前足ですね)





左:本堂に懸っている地獄の掛け軸。三途の川の渡船料は六文ですね。
右:あの世で、十か所の世界を巡って、裁判を受け、九界の道を彷徨う。
 



季節で豪華な花が咲きます。「皇帝ダリア」





カラスウリの実かとも思いましたが、これは柿ですね。柿のへた(蔕=萼)が枝に残っていますね。




奈良柳本(黒塚古墳)2

2014-11-25 | 歴史・文化遺産
この展示館は、黒塚古墳の全てを詳しく展示・解説をしている。



玄関入口に、パネルが展示されている。
倭国への…などとあることから、当地域の文化財として大切に保存されている。





出土品




発掘現場のパノラマが実物大で出来ている。生々しいですね。






発掘された資料の説明。よく知られている「三角縁神獣鏡」の種類が多い。




ここで発掘された銅鏡の全てを並べた写真がある。
一点ずつ、すべての解説と写真が銅鏡1枚ごとに詳しく展示されています。

数が多いので、いずれ時間が出来れば、アップしたいと思います。

黒塚古墳(奈良柳本)

2014-11-24 | 歴史・文化遺産
紅葉を求めて、奈良の「山の辺の道」の「JR柳本」から東の方を訪ねます。
この真っ赤なサクラモミジは、黒塚古墳の前方後円墳の方形の土手に茂っています。




円形に堆積された古墳と周縁部の池です。



「黒塚古墳」の案内石碑と解説板にあった、古墳の概念図です。
  


修復はあると思うが、サンプルにでもなりそうな史跡である。





円墳部の地下から発掘された石室は復元展示されている。実物大で石がはめ込まれている。





発掘された時の写真である。飛鳥時代よりも古く、素朴に石を積み上げたものである。
 


前方後円の後円の頂上から資料館を見る。背後の山は三輪山。



法金剛院の秋3

2014-11-23 | 歴史・文化遺産
京都に限らず、寺社の庭では自然界のカラーを凝縮し強調しますね。
池泉回遊式の庭園で、ぶらりと回ってみます。



日が射しているが、小雨が水面に波紋を作っています。





本殿の正面が見えている。背後の山は、双ヶ丘の三の丘古墳。





今が盛りか、イロハモミジ(タカオカエデ)。





水面に影を落とすイロハモミジ。

中の島に芝生に茸が出ている。




本堂の周りに嵯峨菊が並んでいるのが見える。





この色彩の重なりは、秋の風情と言えるかな。





頭上ではカエデが空を染める。山門が見えている。



法金剛院の秋2

2014-11-22 | 歴史・文化遺産
京の庭園にしては、それほど広くない庭園である。
サクラモミジが夕陽に映える。




カエデモミジが、透き通る。




酒天童子の品種名を持つツバキも、赤い花弁を落としている。




庭の苔の中に石仏が並ぶ。大師の話に傾聴する形で並ぶ。
こちらを向いている大師の顔らしき石仏がなんともはや、素朴なお顔であることか…。





この庭の個性を作る、人工の滝がある。




石組みを作って、滝の音が庭に響く設計である。




ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ  待賢門院堀河
千載和歌集より恋の歌
(末長く私を愛してくださるお心かも分からず、お会いして別れた今朝の私の心は、
  寝乱れた黒髪のように、千々に乱れて、物思いにふけっているのですよ)




サザンカの花が、緑の中で、咲き誇る。




クチナシの実が二つ。
 



左:クスノキの実                 右:白ツバキ
 



サネカヅラが鮮やかに赤くなる。ビナンカズラとも。果実を乾燥して強壮・鎮咳の薬とも。




表示板の裏表が透けて見えます。
「名にし負はば逢坂山の さねかずら 人に知られで 来るよしもがな」 三条右大臣 藤原定方
(名の通り、逢坂山に育っている「サネカズラ」のツルを手繰り寄せるように、
  人に知られずに、あなたの所に来る方法があればいいのになあ)
 


法金剛院の秋1

2014-11-21 | 歴史・文化遺産
京都市内にあって、山陰線「花園駅」前と言う利便さがあるために、
いつでも行けると思っているうちに、暫く振りの訪問になった。

境内の真っ赤な紅葉が輝く。




改めて表門から訪ねます。





ハスの花が最もよく知られているが、その他多くの由緒を持っている古刹である。




今回、嵯峨菊が素晴らしい。
七五三などと言って、花の蕾を剪定してしまうようだが、ここではそのまま自然に咲いている。




本堂前の参道の石畳で、整列している。




自然のままに伸び伸びと咲くのも良いものですね。











本堂の濡れ縁の周りに居並ぶ。



赤い鶏頭とのコラボも、一層引き立つと言うのか。



本堂の扁額。