昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

磨崖仏(大野寺)

2012-05-31 | 歴史・文化遺産
 室生寺の山に入る入口にある真言宗室生寺派の古刹であり、シダレサクラで有名な大野寺です。

室生川を挟んで、対岸の岩盤に弥勒菩薩を刻んだのがよく知られています。




一枚板の岩盤を削って高さ11mの仏を刻み、左下には仏の梵字が一字刻み込まれています。





少し拡大して見ます。線刻の仏の顔が浮かび上がってきたでしょうか。少し前にコケなどを除去したと言います。




よくもここまで高い所に線彫りが出来たものです。






「大野寺石仏」という掲示板も擦れた文字になりましたが、読めるところだけ読んでみてください。






こちら側は人の住む世界「此岸(しがん)」で、川の対岸は「彼岸(ひがん)」で悟りの境地の世界になっています。



この室生川は大きな岩盤で出来ており、人の出入りがないので、このまま自然の中に、これからも溶け込んでいくことでしょう。




道沿いになる大野寺の塀。枝垂桜はこの塀越しに咲く






山門の外からお庭を拝見します。






今はアヤメが、色を添えます。




シャクナゲが盛りを過ぎた頃でした。


おいしいよー

2012-05-30 | 話題
 天井の高ーい部屋のソファーのクッションがゆったりとした部屋から、レストランに入る。オイシイヨー

前菜はこんなおしゃれな盛り付けで、鯛と野菜のカルパッチョ。味付けがよかったよ。





ブドウとクルミのパンにつけるミツバチの巣の見える蜂蜜と、ヨーグルト状のもの。





煙付きの燻製牛肉は柔らかい。まるいボウルを取るとそれは玉手箱の様に乾いた香りのスモークが上がる。






ちょっと味の強いトマト味のスパゲッテイーのあとに、デザートのスイーツ八種類が用意されてきた。






どれでも選ぶと、皿に盛って手元に置いてくれる。勿論この甘い代物をすべてでもよいのでした。黄色がマンゴー、白いのがピーチ。





飛び上るほど甘いチーズケーキ。





姿の楽しいシャーベットです。





金箔の乗っているスイーツは、健康に良いのかも…?


龍穴神社

2012-05-29 | 歴史・文化遺産
 室生寺から更に1㎞も山に進むと、竜穴神社がある。

弘法大師が雨乞いをした時に竜王が現れたと言う。

以来雨乞いの風習は、今に伝わる。

室生寺よりも歴史が古いと言われ、かつては室生寺が竜穴神社の神宮寺であったとも言われます。

すこしおどろおどろの案内の掲示板がある。





二本のスギが空中で一つになった和合の木とも言われますが、一本の木が二つに分かれたと考えた方が、理解できます。

古人はこの木にも霊気を感じていたようで、目出度い木とも言われたことでしょう。鳥居の結界がある。






境内を進み本殿の前のスギである。身重のスギと名付けるのは、どうでしょうか。子孫繁栄の証かも…。





本殿に若者二人が、祈っている。二人の頭に後光が射していませんか。






本殿に流れ出てくる清水は、雨乞いの願いを聞きますが、その源流域が背後にあります。

道からは深い谷底に、清水が流れています。その流れに面した竜穴があり、神聖な場所として祀られている。






谷川の向こう岸に、洞窟が出来ている。





岩盤の劈開で生まれたものだろう。





水の流れで、岩石の角が取れ、滑らかになっている。





ここの洞窟の近くには、「天の岩戸」と呼ばれる巨岩が、二つに割れたように並んでいる所があった。





そこにも、鳥居の結界があり、自然が神として祀られている。
 

2011.3/20でも龍穴神社をアップしています。こちらの方がお勧めです。よければ覗いて行った下さい。

新緑の室生寺2

2012-05-28 | 歴史・文化遺産
 石段を上がって金堂の正面です。




ズームをかけて、扁額を見ると、「金堂」の文字が見えてくる。本堂の事である。




金堂の中は多くの国宝の仏像があるが、撮影は禁止でパンフレットからの絵ですが、並んだ国宝・重要文化財の仏たち。





上から金堂を眺めると、緑に包まれて屋根が見える。緑の中でも桜の木が、サクランボの実を落としている。
 





端正な五重塔。


九輪の先端を見ます。竜車宝珠と先端に続く。




シャクナゲは、来年の為に摘花が終わっていたが、この位置のシャクナゲだけは、参拝者の観賞のために花を残している。
 





ムラサキサギゴケが路傍に咲いていた。





駐車場の前栽に咲いていたシャクナゲ。やや峠を越している。




このシャクナゲは、鮮やかに咲いている。恐ろしいほど、真っ赤です。




その隣にはまだ蕾が、可憐である。


若葉の室生寺1

2012-05-27 | 歴史・文化遺産
 女人高野と言われる室生寺のみどりを訪ねました。桜の室生寺、モミジの室生寺、雪の室生寺、そして若葉の室生寺でした。

境内に向かう橋の袂にある山菜料理の店で、アマゴの焼き物と風情のある山の幸でした。






おそらく江戸時代から続く山菜料理の店と思う。橋の袂両側に店を構えて独占する殿様商売のような店でした。







室生寺の表門で虚無僧が笛を吹く。






本堂(金堂)に向かう参道に構える仁王門。虚無僧姿も似合っているような。






仁王門でも尺八を吹いて修行中です。






いかにも五月は皐月です。






横にあるバン字池は緑に染まっています。





振り返らずともよいと言うのに、見てみると、赤い仁王門と若葉の緑の取り合わせが綺麗です。





ここから金堂(本堂)までは、栗石の並ぶ段差の大きい石段です。登るほどに金堂の姿が見えてきます。





春紅葉も美しい。


エビ・カニ水族館(すさみ町)

2012-05-26 | 動植物
 紀伊水道を北上すると、温泉もあるがすさみ町の肝いりの小さな小さな水族館がある。





いきなりアナゴのお出迎えです。




赤い海老はサラサエビと、まるいマンジュウガニです。
 





後向きのカニでは…。
 



本当のマツバガニだそうです。








どれも食べると旨いかも。








温暖化の影響でしょうね。







きれいな模様のエビ、案外旨いかも。ニシキエビです。





ウツボ、獰猛な顔をしている割には、模様がおしゃれですね。




オウム貝は地質時代の生き残りです。




フリソデエビ、どこが頭か尻尾かなあ。派手な模様です。

前回のアップは2008.10/12-13-14あたりです。以前よりも数が減っています。



本州最南端

2012-05-25 | 国内旅行
 最南端の潮岬にやってきた。今日は海は穏やかそうですが、黒潮の流れは速い。

おそらくこの地点は、普段太平洋からの潮風がまともに吹くので、この木は旗の様になっている。旗形木と言う。




さすがに太平洋航路です。行き交う船も多い。




岬の突端は、、岩がごろごろした場所が多いです。外洋の波浪の激しさによるものかも。





潮岬灯台は白い塔がすっくと立っている。有料だし、人が住んでいます。




最南端には、万葉人も来た記録があるようです。ちょうど花が咲いていましたが、香りがきついので蜂がブンブン。

御綱柏(みつながしわ=まるばちしゃ)
 




大辺路(おおへじ)で熊野詣での道すがら立ち寄ったものと思われる。




灯台に向かう道は、海上保安部の前を通る。門内は有料である。警戒が厳しいものがある。




灯台守の館かも知れないが、立派な家屋が立っています。




岬はと見れば、地元の漁師が、今夜のおかずに魚を釣っているようです。


串本町大島

2012-05-24 | 国内旅行
どの時点で日蝕の為に潮岬に行くと言う気分になって来たかは定かでない。

しかも南に行くほど空模様が怪しいと聞きながら、「えいままよ」とこだわったものです。

潮岬の燈台の近くの広場はまさにテント村だった。アルプスの涸沢のようなムードで、色彩も華やかでした。

 とりあえず夜食を買う為に串本の街に出かけた。A-Coopがあって、食料を仕入れて戻るときに、大島の灯台付近はどうだろうと立ち寄り、結局は大島で、沈殿してしまった。
左:駐車場の看板                              右:遊歩道の入口
 





串本町は、日食キャンペーンをやっていたようです。至る所で見かけた。観光客としては楽しいです。





大島の東の岬付近です。




目の高さ(4.5m)に見える燈台というのもあまり見かけませんが…。




明治三年、「かのえうま」の設立、6月10日、初照らし。石造の燈台で、現役としては最古だと言う。





ライトが廻りだした。巨大なレンズですね。34kmまで届くそうです。




石造りの技術は、やがて大きな高さの燈台を作ることになる。






人命救助で、赤十字の企画のモニュメントもある。壁画には遭難した様子の壁彫刻がある。記念館の外面である。






ここからの風景も朝日夕陽百選の一つです。


変形した太陽(岬2)

2012-05-23 | 話題
 金環食は雲があるので、遮光眼鏡が不要となった。
 



左:金環になったのかどうか、これでは判りませんね。光るラインの太さから見ると、これは金環ですね。
右:カメラワークの苦心の結果でも、ピンボケの金環食はドーナツです。
 





遮光フィルターをレンズの前に置きます。赤い不気味な太陽が写りました。

 片手でフィルター、片手でピント合わせてカメラの中に太陽を入れます。

 次回からは、その点に気を付けてカメラを操作しよう?と思う。
 





まず、大空に向けて雲にピントを合わす。




太陽の所に持ってくる。




シャッターを押す。 ズームをかけて、金環食の終期を撮影する。右上から始まった蝕は左下に抜けていきます。





もう何でもシャッターを押す気になっています。





空中に鎌が懸っているような太陽です。






蝕が末期になるころ、広場のアタチュルクの像の指先に太陽は留まった





トルコ軍艦は、この岩礁の海域で遭難したらしい。





♪ここはーオオシマ、向いは串本、中を取り持つ大島の大橋になりました。沖から見る紀州の山々。





さて、日食のようなものを発見しました。それは桃色で、金環食です。トルコ国旗です。




少し歩くと、土産物店があります。

トルコ国旗は月と星なんでしょうが、この赤さは金環食の太陽かも?。

トルコのソフトクリームを販売しているショーウインドウ。
 




朝から頑張る人たち(金環食)

2012-05-22 | 話題
 東から上がる太陽は、角度にして約30度の位置で日蝕が始まると言う。

日影のベルトが進む範囲のちょうど中心ラインが、ここ潮岬あたりと言う。⑦の位置に陣を確保。



潮岬と言えば、トルコの建国の士アタチュルクの像まで、本国からやってきて、友好を深めます。

 




遭難したトルコ軍艦エルトール号の犠牲者を追悼する慰霊塔。




トルコ国旗と絡む日章旗。ここにも日食がある?






トルコ軍艦が遭難した海域は岩礁地帯。






いよいよ東の地平線から、腕を伸ばして拳3つ分の高さに上がった太陽。それを皆さんが注視しています。





大きなカメラで、蝕を狙う人も居る。






大島の東端から海上の日食を撮る。






今の一秒一瞬に、懸けてシャッターを押します。これがなかなか難しい。