昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

ハナミズキなど

2006-04-30 | 自然界
 季節の変化が不順だったとしても花たちは季節を覚えている。

 10年になるハナミズキ、一時は見捨てられていたのが、根を降ろし成長してきた。昨年は花が2つだった。その前は0だった。その前は10数個だった。

 この木から1m離れたところに、30年になる桜の木があった。サクランボの種から成長したが、実は出来ても鳥が来て食べてしまう。それを昨年、枝を切って坊主にした。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言いながら丸太棒のようにした。

 すると、日当たりが良くなったのか、俄然ハナミズキが元気になった。高さ4mだから、2階のバルコニーから眺めるとよく見える。


白と赤はよく見かけるが、これはピンクである。優しい花だ。


下から見上げると、花が透けて見える。


ハナミズキは蕚が花弁のように見えているので、なかなか散るのが遅い。本当の花が中央にあって、小さな丸い粒の数個が開いている。黄色の花弁が見える。紫陽花と同じ。


足元の落ち葉の中にエビネが咲いている。これも株で増加中です。


この春、長い間蕾のままだったシュンランがかなり出遅れて咲いて、既に1ヶ月近くなる。

ツツジ咲く山々

2006-04-29 | 自然界
 今年は気温がなかなか上がらなかったので、花の季節もやや混乱したようでした。5月は皐月だから、その季節になったようです。

桜が終わり、やがて端午の節句の頃になると、山々の緑の間から紫色のツツジが点々と垣間見える。


鮮やかな色彩を見せる。


 ミツバツツジと名札がある。この花よりもやや大きい花でモチツツジがある。見た目ではちょっと判別し難いが、若芽に触れると粘りがあるのでモチと名が付く。
 ちなみに、花も葉もさらに小さいコバノミツバツツジというのがある。西宮の広田神社の裏山に大きな群落があって、牧野富太郎博士も絶賛した事で知られている。


ツツジの仲間の花は5の倍数である。この写真でそれがお判りでしょうか。


実の一つだに無きぞ悲しきと言うヤマブキです。図鑑などで見ると、実は存在しています。


このドウダンツツジの奥床しい花はどうでしょうか。秋に真っ赤に紅葉するとは思えませんね。


赤いツツジです。咲くのが少し遅い。ヤマツツジです。写真は一つだけ、抜け駆けで咲いた花です。気温が低くて、驚いたのか一部脱色してしまっています。


日当たりの良い場所のヤマツツジ。おしべは5本、めしべが1本です。


荒れた原野の山にも太陽光は降り注ぐ。

草本いろいろ(薬草薬樹公園4)

2006-04-28 | 自然界
 薬草薬樹公園も見るところが多かった。何を見ても「造化の妙」を感じざるを得えないのである。

ヨーロッパの伝説の小人は、心の美しい人にしか見えないそうです。宮崎駿アニメのような。400歳の寿命は薬草のお蔭だと言う。



茸があった。


オウレンにも2種類あった。キクナのような葉をしたのと、セリのような葉をしたのと。



温室に入って、これは驚いた。初めて見る。いかにも熱帯性である。ウツボかずらのような、壷を持っている。
この写真は葉の裏側から見ている。丸いふくらみに落ちると出られないでしょう。



緑色の虫がしがみついているようで、開花前の花弁は筒状になっている。


開いた花の中央に、丸い穴が開いていて、穴の奥にある壷にはまると大変だーっ!


左:コショウの木で黒い粒の球果ができる。
右:バニラの木で実が役立つ。アイスクリームなどに入っている。


シモクレンの大きな花が咲いている。派手な花だ。

兵庫県丹波市山南町。福知山線丹波大山駅から西へ「さんなん街道」を西へ20km、突き当たったところです。

見つけた草木(薬草薬樹公園3)

2006-04-27 | 旅の風物
 広い公園で見かけた植物の写真を並べてみました。

二階がレストラン、左に行くと薬草の湯、右は資料館、表のロータリーに「神農さん」のレリーフがある。


大阪薬問屋の並ぶ道修町にある少彦名(すくなひこな)神社に祀られる神農さん。そして絵馬。


本館の裏庭はハーブ園になっている。太陽電池と温室と出荷作業場が見える。


ハーブ園から矢印は薬草薬樹園を示す。


ジュウニヒトエとますます数が減っているといわれるカンサイタンポポ。


公園内の庭にある池に浮く水草が、水底に影を落す。


影を作る光の屈折が楽しい。これは天空の城ラピュタの世界だ。



ハナイカダを見つけた。山菜としても出てくるが、葉の中央に花が付く。蕾の数を見ると数個ずつある。



薬膳松花堂弁当(薬草薬樹公園2)

2006-04-26 | 旅の風物
  「医は食にあり」とはどこかで聞いた言葉。TVの見過ぎ?
 薬草公園のレストランは当然、薬草の入っているものばかりである。

名残りの桜に噴水が戯れる。


薬膳松花堂弁当は、すべて身体にいい食材である。既に手をつけてしまったお弁当ですが。


その効能書きがある。健康に良い食材をじっくりと見てください。先ずは上段の3品。




そして下段の3品。




お弁当に添えられるお汁、漬物など






薬草薬樹公園1

2006-04-25 | 旅の風物
 兵庫県丹波市山南町にある「薬草薬樹公園」に行った。JR福知山線とJR加古川線とが合流する「谷川駅」からさらに西へ約10kmである。
 併設されている「薬草の湯」の温泉が地元の人たちの人気を呼んでいる。

 ここの村は、行き止まりの谷を背景にしている。古来から各家々では、薬草を作付けしてきたという。それが今、集約された形で薬草薬樹園が出来ている。


薬草といえば、医薬の始祖である中国の神様「神農さま」が居られる。大阪の薬問屋が並ぶ道修町にも「神農さま」を祀る神社がある。



公園には、噴水があり、東屋があり、水車小屋がある回遊式庭園になっている。


 古代中国の王様も不老長寿を思い描いていた。完成を見ることのないロマンを願って、自然界の中に捜し求めた薬草の数々が、一堂に会している。

懐かしい人からの贈物

2006-04-24 | 旅の風物
 朝一番に宅急便が届いた。
 ダンボールの中に蕗とタラの芽が入っていた。北関東からの贈物であった。

 昨年6月、桐生・足利から赤城・中禅寺湖と案内してもらった友である。
 文字通り世界を股にかけて飛び歩いている人で、桐生市の住人、北関東が我が家の庭になっている達人である。南米ベネズエラのエンゼルフォールの旅で一緒になって、意気投合した仲間である。

昨年の思い出から、再びその印象をアップしたいと思います。


 蹲(つくばい)をこんなところで発見した。ここは中禅寺湖に流れ落ちる滝「竜頭の滝」である。
 修験道の行者が人生の真理を求めて、ここから入山したのでしょう。
「吾、唯、足るを知る」足るを知るものは幸せである。不足を言うう人は地獄であろう。


中禅寺湖畔のクリンソウが満開だった。


 プライベート湖畔からの眺めは、高原の神秘さを漂わせている。今はもう使われなくなった桟橋は、その骨格だけが残っている。


霜降高原のニッコウキスゲの情報を、いち早くキャッチした友は、高原に案内をしてくれた。


赤城山のドライブウエイを辿ると、そこには竹久夢二の記念碑が建っていた。岡山に生まれ神戸で育った彼は、はるか関東の山にまで来ていた。


星野富弘記念館があった。彼が口にした筆による直筆である。絵に限らず書を見ても味がある。


赤城山は「今宵限り」でなく、このヤシオツツジが全山を覆っている。


足尾銅山の鉱毒で廃墟となった山腹に、植林された「ヤマボウシ」には赤い花がついている。

石楠花まつり

2006-04-23 | 自然界
 最近の町村合併で、全国で最も早く話がまとまった篠山市で、シャクナゲまつりが、22-23日の2日間あった。

西紀町が早くからシャクナゲを育てていたのは、この谷である。


見事な色彩に輝く。ツツジの花で作った花束のようである。


真っ白な花が美しい。


真紅のものもある。


左:鯉幟が、石楠花の谷に泳いでいる。
  この白い花を咲かせている木は100年になる老木だそうだ。
右:この街路灯は周辺1km位にあるすべての道路に設置されている。
  設置されて間がない様に見える。町村合併の時に新市になる要件として、
  石楠花祭りのアイデンテイテイを残さんが為の設備投資であったのだろう。


シャクナゲはどんなものと一緒になっても、似合って豪華さを演出する。


売らんかなの祭りでなくて、それぞれが普段から育てているシャクナゲの発表会のようなものらしい。値札もなく、人名が書いてある鉢が並んでいる。村の人たちがバザーを開いている。


花は周囲のものから順に咲いていく。周りの花は満開でも、中の方は蕾である。
背景に見える黄色の点々はセイヨウタンポポである。


石庭(竜安寺2)

2006-04-22 | 歴史・文化遺産
 竜安寺の庭園を散策する。
 無機質の禅の心を感じた後、この池を散策して生気を感じ、心の安らぎを感じると言う。鏡容池と呼ばれる。

 この禅宗の寺の石庭ほど、諸説紛々、あらゆる解釈が、また、人によって様々な理屈が繰り広げられるのも少ない。要するに、自分勝手に解釈をして、それが真実だとでも言うらしい。(これは禅の心に通じる)

 今回は地球の生命の活き活きした姿を鏡容池を通して感じ取り、その後、禅の境地を通じて自分の心と向き合うことにした。

 しかし、石庭を拝観した時は、人が多く、自分の心が縁側の屋根の軒先をうろうろして着陸できない。それで心は浮いたままで、遂に最後まで捕まえられなかった。

桜苑の先にシャクナゲが満開だった。今年の季節は変だ。


苑内のすべての株が満開だった。


透き通っている花弁は豪華なものだ。


 平安時代、藤原北家の公卿、左大臣藤原実能が衣笠山に徳大寺を建て、以来、その別荘であった。
 室町時代、応仁の乱で東軍の主将であった細川勝元が1450年に譲り受けて寺院とした。
 しかし、応仁の乱で焼失し再興、江戸時代、寛政年間にも焼失した。

 現在の方丈はその時に他から移築されたもので、臨済宗(禅宗)妙心寺派に属している。石庭も完成を見たようである。

竜安寺参道に見られる門。


石庭の正面の一部である。これは昨年の写真。


 これは今回の写真です。庭の周囲の塀の屋根が改修された。こけら葺の屋根が、新しい木の色合いを出している。
これで見ると、枝垂れ桜も枝が剪定されている。


 この塀の土には菜種油が混ぜられていると言う。
 それが後世に、壁から染み出してきて、現在の塀の模様が出てきたものである。作者はこれも計算済みであったと言う。


 ご存知虎の子渡しの石の配置も、15個すべてが見える位置がない。修学旅行生が何回も数えている。
 さらに縦の短い塀は、遠近法が用いられて遠くに行くほど高さが減少し、狭い庭を広く見せる工夫である。前方正面の塀が左に行くほど低いのがわかるだろうか。


 方丈の裏に、置かれている蹲(手水鉢)である。隣の茶室にあるのだが、ここにレプリカが置かれている。吾唯知足の四文字がある。

 中央に水のたまる口の字があって、それぞれの文字に引用される。「吾、唯、足るを知る」の意で、自分ではこれで充分に満ち足りていると悟る事である。

 なんとこの世に中には不足ばかりを言う人の多いことか。禅の教えである。

徳川光圀の寄進と言うから、黄門様も味なことをする。


昨年、スイレンの咲く鏡容池。


今回、芽吹きかけた樹木のある鏡容池。



枝垂桜(竜安寺1)

2006-04-21 | 自然界
 昨4月20日に竜安寺を訪ねた。もう石庭を囲む塀の改修も終った頃である。
 今回は方丈に入る前に鏡容池から回り、西側の桜苑からスタートした。

池のスイレンはまだまだ。


見事な枝垂れと紫モクレンが緑の中に浮かび上がる。


八重桜が自分の出番を待っている。滝のように流れ落ちる桜の瀑布。


枝垂れ桜の支えの杭や枠に、人の花を愛でる優しさを見る。


この透き通った八重の花は食べてしまいたくなる。


杉苔に降りかかる花弁は、コケに花を咲かせる。


この枝垂れ桜は紅白の花が咲く源平桜だろう。やや日照不足である。


今年は風が冷たく春の訪れが遅かった為に、梅も桜も桃も同時に花が見られる。
さて、この写真は、枝ぶりから言っても枝垂れ梅と思うが、どうでしょうか。


この大空に羽ばたく花は枝垂れ桜でしょう。