昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

当麻寺(西南院)の花たち6

2007-05-31 | 自然界

 この当麻寺(西南院)の花は感動ものでした。親切丁寧な奥さんの熱意の籠もった説明にも動かされました。
 5月16日の撮影ですが、自分でも、この気持ちの高ぶりを抑えながらシャッターを押したものです。
 少し残っている画像をアップしながら、最果ての地の520枚の写真の整理をしたいと思います。

ハンカチノキです。もう花が終わってしまったと言って、奥さんが満開時の大きな写真を持ち出して来られ、見せていただきました。この白い花弁のような形の萼がハンカチに似ているとおっしゃる。1週間前には咲いていたとおっしゃる。
 ハンカチノキ科で落葉高木だという。


サトイモの仲間であるムサシアブミである。馬に乗ったときに使う鐙の格好をしている。同じ仲間でマムシグサ・テンナンショウなどがある。


シャクナゲの競演:ピンクと白、紫と赤。



シャクヤクとシャクナゲの勢ぞろいです。


オオヤマレンゲ(5~7cm)


ニンドウ(忍冬)


同じくニンドウの仲間で花が葉の中央から飛び出しているように見える。ツキヌキニンドウと言う。なかなかいい色合いが出ている。

せせらぎを枕に

2007-05-30 | 国内旅行
浅虫温泉を出て恐山から大間崎に出る。恐山は今回で3回目なる。一度は宿坊に泊っているが、以前から見るとかなり立派になっていた。大間崎では、いつか16km彼方の北海道に行くことを夢に描きながら、本州の最果てをマグロと共に味わって来ました。そして今、奥入瀬に枕している。ここも4回目であるが、来る度に新しい発見があり、新鮮である。曰く「いいものは何回見てもいい」のである。


津軽は最果て

2007-05-29 | 国内旅行
白神山地を少し掠めながら竜飛岬で国道が海に落ちるのを確認して、不老ふ死温泉の熱くて赤い湯に5分ほど浸かる。有馬温泉の10倍以上は濃い湯には、熱くてそんなに長くは入れない。
青森市の西の浅虫温泉の夕陽が美しく海中に沈むのを展望風呂から眺めていると、カメラに撮るのを失敗。
最果て青森県はもう一つの最果てを持っている。


当麻寺(西南院)の花たち5

2007-05-27 | 歴史・文化遺産
当麻寺塔頭の西南院が花の寺めぐり21番の寺である。

門前の案内板を見るだけで、盛り沢山の内容に、中に入ってみようという気がそそられるではないか。


中門を入って直ぐの境内の庭は、すでに終わってしまった牡丹だらけである。
 そこから望める景観は、国宝の当麻寺西塔が目の前である。まるでこのお寺の為に建っているようなものである。左が通用門、右は正門で勅使門である。
 背景の椎の木の花と芽生えの梢の山と、塔の優美な相輪が競いあって、バランスがいいではないか。ところで、先端の九輪の数を数えてください。おやっ!


牡丹に傘はよく見るところであるが、これは芍薬である。「夜目遠目傘の内」とか、間接の明かりで雰囲気が出る。


ちょっと色を触り過ぎてしまって、岩の色がおかしな色に見えますが、木の白い花はこの通りです。ちょっと見かけない木です。やや土壌のためか、枝が疎である。


花を拡大しました。見覚えがありませんか。変な花です。花弁に見えるのは蕚で、雄蕊も雌蕊も見えない。いったい何だこれは。


「なんじゃもんじゃの木」でした。


これは縁側の前にあった鉢植えの「なんじゃもんじゃの木」だが、これには本名が書いてある。モクセイの仲間というから、キンモクセイ・ヒイラギと同じである。
 ヒトツバタゴと言い、わが国では木曽川流域と対馬に生えているそうです。
 タゴというのはトネリコのことを言うのですが、トネリコのように葉が別れてなくて一枚の葉であるのでヒトツバタゴと言うそうです。[この項:図鑑による]


真っ赤な花は、日本の優しい花ではありませんね、これは。西洋アジサイ等とも聞きましたが・・?。カルミヤという名が書いてある。


数日PCから離れますがよろしく。携帯からでもと思っています。

当麻寺の花たち4

2007-05-26 | 歴史・文化遺産
お寺は心の癒しを求める安らぎのところ。
 数々の花がそこには咲き、あの世からの再生の輪廻を信じる人にとって、天国に近い入り口である。
 そこは美しくなければならない。

境内の緑は今が最盛期だろう。背景に見える山の上では、もくもくとこんもりした椎の木の梢が新芽と花で黄色に染まっている。


庭園の泉水にかかる石橋を極楽橋と名づける。石灯篭の前の案内板にはなんと書いてあるのでしょう。「御十念だし、極楽橋、十歩でお渡り下さい」
 十念というのは、広辞苑によれば「10種類の思念を行う修行法」とある。人はみな、悟りを開こうとしての修行中の身である。仏・法・僧・戒・施など10種の事を思考しながら修行している。
 また、ほかに十念というのは、南無阿弥陀仏の名号を10回唱えることを十念称明といい、単に十念ともいうそうだ。

つまり、南無阿弥陀仏と10回唱えるように、浄土に生まれる為の修行をしているように、この石橋を10歩でわたり極楽浄土を目指しなさい、と言っているのでしょうか。


築山の高いところにあるアヤメは正面からしか見えない。


シャクヤクがポツリポツリと咲いている。この猫眠い目をしている。この茂みに隠れている積りらしい。


もともとは中国からきた漢方薬である芍薬は、白とピンクと黄色が多い。根を乾燥して生薬になり、煎じて鎮痛剤になるという。
 別名、貌佳草(かおよぐさ)と言うのが面白い。花の顔が良い草とはね。


和紙の原料、ミツマタ・コウゾ・ガンピの中のミツマタである。枝が三方に分かれているのが分かるでしょうか。蕾ができている。香りのいい、黄色の花を時々見かけますね。


千仏院を出ると、向いの中の院の屋根越しに国宝東塔の屋根が望まれる。

当麻寺の花たち3

2007-05-25 | 歴史・文化遺産
 次に、すぐ西隣りの塔頭「千仏院」を覗く。ここでもお庭を拝見する。

山門の扉に案内と写真が張ってある。華曼草(けまんそう)とは、初めて聞く名前である。5/1にNHKで紹介されたという。その最盛期の写真である。


ケシの仲間で、一見高山植物のコマクサに似ている。別名タイツリソウ。


盛りは過ぎているが、まだ結構咲いている。白の花もある。


扁平な花である。葉はボタンに似ている。


八重のテッセン(クレマチスとも言うが)も盛りを過ぎているようである。


ムラサキツユクサが一本だけ咲いていた。
 この花の雄蕊の細い毛のようなところを、顕微鏡で見ると、一列に並んでいる細胞で出来ている。しかもその細胞の中身の細胞質が動いているのが見える。


名残りのたった一つのボタンが咲いていた。地面に触れんばかりに俯いていた。手で頭を支えて上を向いてもらった。


ここの境内の築山から、国宝当麻寺の東塔が見える。いいアングルである。

当麻寺の花たち2

2007-05-24 | 歴史・文化遺産
 当麻(たいま)寺にも、塔頭が多くある。そのうちの一つ宗胤院を訪ねる。ここは奈良の名物茶粥の用意がある。さきほどの柿の葉すしをパスすればよかった。

 裏庭を拝見する。一般に奈良のお寺の庭は、京都に見られるような、庭師とかが入っていないので、自然のままの植物と岩石・水などのバランスが素朴な味を見せることが多い。

回遊式庭園の入り口の通路を進むと、照明器具の灯篭の高さが何と奥に行くほど背が低い。奥行きを感じさせる。


庭の茂みの頭上に、ヤマボウシが満開である。アメリカハナミズキと違って花弁がとがっている。


左:ハナイカダは結実している。右:フタリシズカはまだ蕾である。


名がわからない白い花、高さ50cmくらい。


ツクバネウツギはスイカズラの仲間である。道路や公園の緑地帯にはこれの変種「ヒペリカム」が多い。


青虫の幼虫もいたが、この蝶が下草の影で多く隠れている。


派手な花だが、藤のような花である。葉は萩のような。


アジサイの仲間ですね、これは。


野性味溢れる回遊式庭園は、すでに初夏の草いきれの香りがする。


庭には野の石仏がひっそりと鎮座する。奥には泉水があり茶粥をいただく座敷が見える。

当麻寺の花たち1

2007-05-23 | 歴史・文化遺産
奈良当麻寺に行ったのが1週間前である。

 二上山(にじょうざん)禅林寺というのが正式の名であることはあまり知られていない。真言宗系の寺院であるが、14世紀に知恩院の僧によって、奥の院が開かれ、以来、両派で支えあって、現在も続いている。

 推古天皇20年(AD612)に万法蔵院として、聖徳太子の弟君の麻呂子(まろこ)親王が、河内に創建したのを、約70年後の天武天皇10年(AD681)に当麻国見(たいまのくにみ)が現在地に移したという。
 以来この地の豪族当麻氏の氏寺とし、弥勒菩薩を本尊とした大寺であったらしい。
 

当麻寺山門、街路灯には鳳凰がいる。


境内に寝ていた猫たち、本日の猫の会合は終わり、休憩中であった。何匹いるでしょう。


当麻寺は後ろに見える二上山(にじょうざん・ふたかみやま=万葉集)を借景として、境内が出来上がる。
 背景の馬の背状の山がそうである。山頂には悲劇の人大津皇子の墓があるという。


すぐの所の、塔頭に足を踏み入れる。表の前栽は緑で埋め尽くされている。中央に弥勒半伽思惟像の石仏がある。まだ新しさを残している。


横に庭園に入る道がある。「草花園」と出ている。

庭の花たち

2007-05-22 | 話題
今回は、家の花たちを集めてみました。春の花が現在一休みのようで、あまり季節感のない花ばかりです。水遣りの手抜きができる花たちです。

初めの4枚はゼラニウムの品種と思います。それぞれ名前があるだろうに・・。





これはシンビジュウムの仲間のランですね。1ヶ月以上咲いている。


左:香りが5m四方に広がる蔓性の花。切っても切っても伸びてくる。ジャスミン?
右:モミジバゼラニウムと言うそうで、これも枝を切って土に挿すだけで、どんどんと増える。観葉植物と思っていたら花が咲いた。


赤い花、葵(アオイ)の仲間。


真っ赤な芯