白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

難聴児の学力

2011-10-17 14:49:14 | 難聴・手話
先日ちょっと用事があって、マー君と一緒にCEIDに行った。

CEIDとはマー君が行った、聾や難聴児の特別プログラムが組まれてあるプレスクールのこと。
当時は本当にお世話になりました。

中に入ると先生方がマー君を見て大喜び。
「大きくなったわねぇ~。」と大げさにハグしてくる。

昔の思い出話をしたり、マー君が通ってた頃の写真を引っ張りだして見せてくれたり、すごい歓迎振り。

先生方は私にも矢継ぎ早に質問を投げかけてきた。

「マー君今○○小学校に行ってるんでしょ。
普通の健聴の子達と一緒に勉強しているんでしょ。
すごいわねぇ、マー君はそんなチャレンジ精神のある子だと思ってたわ~。」

「聞くのもしゃべるのも全然問題ないみたいね、言葉の遅れはないんでしょ?
今後も普通クラスでやっていけそうなの?
みんなについていけるなんてすごいじゃな~い。」


先生方はマー君を褒めちぎっているんだと思う。
でも、なぁ~んかちょっと気になるのが・・・
「みんなよりできない。」というのが前提にあること。
普通クラスの中にいるだけですごいことのような・・・そんな言い方。

難聴や聾の子の学力が平均以下なのは、
統計的にもまぎれもない事実。
先生方がそういう言い方をするのも当然といえば当然。

でも私はそういう風にマー君を見たことはない。
クラスについていくどころか、どちらかといえばできるほうだと思っているんだけど・・・
でも、テストもないし特に証拠があるわけではない。
クラスのなかでどの辺を行っているのか、実は私知らないかも。
もしかしたら過信しすぎかしら。

おいおいカルテックどころの騒ぎじゃないぞ。(前回投稿参照)

家に帰ってクラス写真を見ながらマー君に聞いてみた。

「ねぇ、クラスでよくできる子ってどの子?」
「えっとこの子とこの子とぉ~。」

クラスに6人しかいない白人のうち5人を指差した。

やっぱり白人か・・・。

「だれが一番できるの?」っと聞くと。

大きな声で、
「ぼく~」っといいながら自分を指差している。

あ、っそっか。そうだね。
もちろんだよねぇ。

・・・無邪気というか、アホというか・・・
でも、まっいいか。
本人がそう思ってるんなら、それで。

心配しても何も始まらないしね。
今は楽しく学校に行くのが一番。

マー君、君の明るい性格にママは助けられるよ。