白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

幼稚園の影響

2012-03-10 22:57:34 | 子供
幼稚園の影響は大きいもので、次男はいろんな新しい日本語を使って驚かせてくれる。

デザートを食べているとき、
「もっとおかわりください。」
と、丁寧に言っているではないですか。

うちの子が、『ください』って、これは敬語ですよ敬語!
長男だったら、せいぜい「もっとちょうだぁ~い。」
いやいや、『ちょうだい』と言えればまだ上出来。
もらう、くれる、あげるがめちゃくちゃで、

「ママ~、これもっとくれて~。」
とよく言う。

泰君が『ください』なんて、とっても嬉しいママ。

「あら~泰君、幼稚園でならったのぉ?」
おかわりを、いくらでもあげたくなっちゃう。

「幼稚園では他にどんなことを言うのかママに教えて~。」
もっとこんな丁寧で綺麗な日本語が聞きたい。

泰君一瞬考えて、

「あっかんべ~。」

なっなに~~?
「そんなこと、習ってこなくていいの!」

っと怒鳴りたくなる・・・っけど、
「あっかんべ~」を知らない日本人はいないよなぁ。

こういうのを知らずに日本に行くと反対に馬鹿にされたり。

こういう言葉ほど親が教えないから穴になってしまうんだよねぇ。
っと考えると、幼稚園の影響はすばらしいかも。

だんだん「あっかんべ~」もすばらしく思えてきた。
うちの子は「あっかんべ~」を知ってるんだわ!日本人だわ!
ああ、なんてすばらしい。

「あっかんべ~」ごときにこんなに感動している私。

日本語の幼稚園、すばらしい!

日本から来たばかりの駐在員のお子さんなんて、
みんなから羨望の目でみられて、
どうにかして自分の子を仲良くさせようとママたち必死。

その気持ちがよくわかる。

あ~、生きた日本語って、こういうことを言うのよね。