白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

競技数学

2017-01-13 07:15:03 | 子供
アメリカ人の数学のレベルは一般的にはかなり低いのは有名。

長男は小学校の時はダントツトップだった。

「この子ってもしかして将来有望?」

スタンフォードでもハーバードでも東大にでも行けるんじゃないかなんて錯覚を抱いたもんだ。

井の中の蛙とはまさにこのことを言うのでしょう。

それで中学からは理数系に強い私立の学校にいれた。
年間の学費24,000ドル。←しつこい?


スポーツが苦手な長男は、競技数学のチームに入った。

そこで見えてきた二層社会の上の層。

この国恐ろしい。
天才がウヨウヨいる。

考えてみたらそうだよね。
ノーベル賞受賞者の数を見ても、新テクノロジーの発明発見にしても、アメリカは他を圧倒している。

この国には世界中から集まった天才たちがいる。
そしてその子供たちがいる。




先日全米一斉に受ける、テスト形式の大会がった。

「7年生の中で何番だった?」

同じチームの中での話ね。
8年生はおいておこう。
そして6年生には負けてないという前提。
中学は6, 7, 8年生。

「5番」
っと長男。
メンバーが7人しかいない中の5番。

「え?誰に負けたの?」

「えーっと、ニックでしょ」

「あー、あいつか、父ちゃんがUCバークレーの数学の教授ね。そりゃ無理だ、勝てん。」

「アロンでしょ」

「アロンの父ちゃんは確か外科医だったよね、うーん、ごめん彼の方が遺伝子が良さそうだ、負けてもしゃーない。」

「ジェイソンも僕より良かった」

「あー、あのチャイニーズの子ね。あそこは親の気合が違うからなー、ママが負けてるわ。」

「そしてもちろんトップは」

「サムくんね。」

「そう。」

このサムくんちゅーのがすごく出来る子でダントツトップ。

例えば50点満点の大会なら7年生なら20点~30点くらいの競い合いになる。
もちろんみんな数学が得意な子達。

そんな中で40点以上とるんだから、なかなかやるもんだ。

それが、ちっともガリガリやってそうにないところが小憎たらしい。
(いや、すごくいい子で長男と仲良しなので誤解のないように)

親も全然やる気がないと来ている。

「迎えにいく時間が妹と合わなくなるから、数学クラブやめてくれなーい」

なんていう親で、サムくんは出たり入ったり。

先生に連れ戻されてイヤイヤいる感じ。

サム君にはどんなに頑張っても勝てないと思う。

でも、でも、でも、サンノゼの方の学校なんて満点者を何人も出す学校がいくつもある。サンノゼ以外では、やはりニューヨーク近辺にトップ校が多い。

サンノゼには、世界中の理系の頭脳が集まってんだから、不思議ではないけど、その世界にわが子も...っと思うと厚くて高い壁を感じる。

なんだかすごく私達って一般人だなーと思う。
一般人が背伸びしてるなーて。

まー、それでもいいでしょ。
背伸びして届く所に、できるだけ高いところに送ってあげたいと思う。
それが親というもの。

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