白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

白杖が届いた

2019-01-09 10:25:00 | RP
目が見えない人の象徴、白杖。

高校で歩行訓練をしてくれている先生が長男のために注文してくれていた。

4つにたためる折りたたみ式。

「これからは、これもあなたの体の一部よ。補聴器やメガネとおなじ必需品であり、あなたの武器。これさえあれば無敵。どこでも戦っていける。」

武器という言葉が気に入ったらしい。

「武器かー」

ちょっとかっこいいと思ったかな?

「でもこれ使ってると電車やバスで本読めないね。」

白杖は全盲の人が使うという認識はアメリカでもある。

「関係ない。堂々と本を読んでいい。携帯を見ていい。あなたは何も間違ったことはしてない。何も悪いことはしてない。盲目のふりなんてしなくていい。ジロジロ見る人がいたらサラリと言いなさい。」
白状を持ち上げて
「これ?僕視野が狭いから」って。

人は知らないだけ。
あなたに会うことで
「ああ、そうか。」っと思えばそれでいい。

「堂々と使いなさい。」

とは言ったものの、周りの理解がないのは辛いだろうなぁーと心配する私。

そんな事言ってられない。
安全に歩くため、必要だから使うんだ。
他人の目なんて気にしてられるか。


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