久しぶりにドライバーを握った。
やはり、まだ左手首はダメなようだ。
アイアン同様に打てないことはない感じだが、また次の朝には元の木阿弥でドアを押すのすら辛くなる。
最近、ずっとそんな繰り返しである。
一方ドライバーの方といえば、どうもしっくり来ない。
多少の左右のブレはともかくとして、ボールが飛んでいかない。
まあ250ヤード位は出ている感じだが、自分がイメージしている弾道には程遠い感じ。
手首が痛いせいもあるのだろうが、ドライバーを握ったのは身体か温まってからであったし、実際打っているときにはさほど関係ないような気がした。
むしろアドレスをとらず、身体を緩めたリラックス状態から左足を踏み込みながら軽く振り抜いたら断然良い当たりが何度も出た。
インパクトは忘れていないのだ。
ようは、そのインパクトを迎える前の“アドレスからダウンスイングまで”の良い頃の動きを身体が忘れてしまったようなのである。
遠くへ飛ばすだけならば、インパクトだけのスイングで十分だ。
後ろから助走をつけて打ったり、右足一本足打法で踏み込んで打ったりもできる。
ならばなぜアドレスをとり、トップを作るのかと言えば、それは“安定させるため”だからだろう。
その部分がなければ、たとえ300ヤード飛んだとしても、間違いなく10回に1回くらいはボールは遥か彼方のOBゾーンに消えることになる。
今は、せっかくのアドレスからトップ、そしてダウンスイングまでが、最高の強いインパクトを阻害してしまっている感じ。
手首を痛めてから、約1ヶ月ドライバーを握らなかった。
その影響は思った以上に大きいようである。
インストラクターの先生に、簡単なテーピングの方法を教えてもらった。
初め、手首のくるぶしの少し先を約1cm幅のテープで巻いてもらった。
ずいぶん楽になると言われたが、だがどうもあまり変わった気がしない。
何度かやってみて、どうやら巻く位置が微妙に違っていたようだ。
その違いわずか5㎜もない程度。
ほんの少し巻く位置が違うだけで、これほどまでに違うものか。
よくよく考えてもみれば、普段よく行くタイ古式のストレッチでも、ほんの少しヒザの置き位置が違うだけで同じ動きをされても効く場所が全く違ったりするのを感じることがある。
やってくれている施術者が分かっているかどうかは定かではないが。。。
傍目ではわからないほど、ほんの少しの違い・・・。
そりゃツボ押しとて、押す場所が5㎜違えば致命的だろう。
ゴルフスイングとて、いくら写真や動画を穴のあくほど眺めても、ほんの少しの感覚的な動きやタイミングの違いによって、全く違った打球になっても何らおかしくないということだ。
また逆をいえば、そんな微妙で繊細な動きを、鍛練によって同じように繰り返しできる人間の能力の素晴らしさを感じるところでもある。
まあ、すぐに忘れるのも、人間なのではあるが。
先週のゴルフダイジェストに、久々4スタンス理論について特集が組まれていた。
人間の身体の動きとは、実に複雑怪奇。
毎日、何気なく動かしているのではあるが、それを何千分の一の世界で正確に制御しようというのは並大抵のことではないと感じる。
ドライバースイングとて、一ヶ月も空白があれば、ひとつやふたつ忘れることもあっても当然だろうか。。。