ひと月に2回の満月。
ブルームーン。
月が輝く。
浮かぶ球体。
空を横切ってゆく。
ゆっくりと。
毎日休むことなく。
月では兎が餅をついている。
科学なんて怪しげな宗教は信じない。
宇宙は地球を中心に動いている。
そう信じていた頃の人間は幸せだったと思う。
全ての天体が重力に引かれあって回っているなんて、
日々の暮らしには何も関係ないことだ。
自分は人類の進化には取り残されている。
ますます退化する。
放棄する。
みな、自ら作り上げた経済のルールに縛られて生きているだけだ。
たまには空を見上げてみる。
毎日窮々と生きていると忘れてしまう。
あんな大きな球体が空に浮んでいるのだ。
その畏敬の念だけは忘れない。
いくら人類が宇宙に飛び立っても、
それは自分ではない。
誰も、この地上に貼り付いて生きていくしかない。
忘れるな。
自分は今、ここにいる。
地上に立っている。
月を見上げている。
生きている。
信じたい。
ブルームーンは幸せの月。
ん、んんっ・・・?
ええっ・・・?
ああ、ああっ~・・・!?
ありゃりゃ、ありゃ?
ぐるん?
ぐるん、ぐるん・・・。
ひゃ~!!!はっ、はっ、はっ、はっ!?
あっ・・・・・・・・・・。
月で遊ぶなっ!!
MOON・・・・・月。
<最優秀作品> ブルームーン・ウェーブ。
個人的に、なぜか惹かれる流線型。
おそまつさまでした。