どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

おさるの花道。

2010-05-08 | 名古屋競馬の話


楽天競馬ジョッキーブログ「おさるの花道」で知られる、名古屋競馬所属の加藤誓二騎手が5月7日の騎乗をもって引退した。
加藤誓二騎手といえば、このブログでも何度か取り上げた注目ジョッキーのひとり。
ファンの馬券に絡むことは少なかったが、その明るいキャラで各方面に話題を提供するなど、存廃問題など暗いイメージの先行する地方競馬を盛り上げていた。
そういえば昨年も名古屋競馬では、このブログが休んでいる間に清家義徳騎手も競馬場から去った。
厳しい勝負の世界で、若いジョッキーが競馬場を去るのは珍しいことではないのかも知れないが、またひとりひとりの人生の大きな決断がそこにはあるものだと思う。
はたまた、昔とは全く違った現在の地方競馬の苦しい窮状もそこにはある。
ただ、どんな理由があろうとも、最後は自分自身で決めること。
彼のブログを読んでいたら、少し心が痛くなった。





<過去の加藤誓二騎手に関する記事>


   → 「ツッパリ。」 (07年5月11日付)


   → 「誓二さん、200勝達成。」 (08年1月29日付)


   → 「加藤誓二ジョッキー。」 (09年1月1日付)


   → 「終わりと始まり。」 (09年4月1日付)





加藤誓二騎手は、後輩の面倒見が良いことでも有名だった。
またその人柄に、競馬サークルを去るのを惜しむ声も多い。
金曜日の最後の引退式。
何も飾らず心の底から出る無防備な言葉を、人はなかなか口には出せないものだ。
そこにはきっと、その人の真実があるから。
だから心を振り絞って、温かい涙といっしょにそれを出すのだろう。
ふりだしにもどる。
それは決して恥ずかしいことではないと思う。
ひとまずは、お疲れさまでした、と言いたい。





<その他の関連記事>


   → 「次世代ジョッキーは誰だ!?」 (07年9月24日)




















<加藤誓二騎手 通算成績>


   3972戦  264勝-316-363  (外 3029回)

                勝 率   6.6%
                連対率  14.6%
















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