またまたまたまた、若さ溢れるアマチュアプレーヤーが女子ツアーの上位を賑わしている。
今回の柏原明日架選手とて、随分以前から名の知れたトップアマであるからして、アンダーパーでラウンドしても何の驚きもない。
特にジュニアのナショナルメンバーは、お隣りの韓国を除けば十分世界にも通用する力を示してきた実績もある。
ただ若いというだけで、いずれは皆、やがてすんなりプロになる選手ばかりであろう。
ただ彼女達が、プロに通用するだけの歳になってきたというだけのことだ。
ただ、トッププロと呼べるプロがみな海外へ挑戦し、国内ツアー上位で戦う安定感のあるプロの選手層が薄いというのも、この現象のひとつの要因だろう。
まあ、これだけの盛隆を誇り、スポンサーの心配もなく戦える環境にある女子のトップツアープロに、さらに高みを、というのは厳しい要求なのかも知れない。
各々の姿勢や言動はどうであれ、そういった環境の中であれば仕方のないことである。
特にそれを嘆いたり批判したりするつもりも毛頭ない。
ただ真っ直ぐに上だけを見て進めるのは、誰かに支えられている子供だけの特権。
世界を目指す若い才能たちに怖いものはない。
彼女らには、今は行けるところまで行けと言いたいね。
人として生きていくための大人の事情など、あとで考えればいいことだ。
いやがおうでも皆、いずれは考えねばならぬ時が来るのだろうから。
ただ、そうなった時から、すべてが難しくなる。
そして付け加えるならば、それを乗り越えてまでも行こうとするほんの一握りの人が、本当のプロフェッショナルなのだと思う。
プロの資格という“形”だけのものでなく、今の日本の女子プロゴルファーに、本当にそれを感じるプロフェッショナルな選手はあまりいない。
まあそれは人としての生き方の問題でもあるから、いずれにせよ、女子には難しいことなのだろうが。
かつての岡本綾子プロのようなプロフェッショナルはまさしく尊敬に値するが、とはいえ、それが人の生き方のすべてでもないという御時世でもある。
ただ一般大衆のファンとしては、いつの時代も、そういったスターの誕生をいつも身勝手に願うばかりの存在である。
これで一生喰っていく。
そういうプロらしいプロが、女子にもっと居てもいいとは思うのだが。