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今週達成された主な騎手の記録。
吉原寛人騎手(金沢) 地方通算 700勝達成。
藤野俊一騎手(ばん) 地方通算1600勝達成。
戸部尚実騎手(愛知) 地方通算1600勝達成。
鈴木啓之騎手(大井) 地方通算1200勝達成。
和田譲治騎手(大井) 地方通算 100勝達成。
張田 京騎手(船橋)地方通算2000勝達成。
板垣吉則騎手(岩手) 地方通算1200勝達成。
松本秀克騎手(ばん) 地方通算 100勝達成。
などなど。。。。。
特に大きな区切りの記録といえば、船橋のいぶし銀、張田京(はりたたかし)騎手の2000勝でしょうか?
南関東にはまだ上には上がいるので、さほど驚きもせず簡単に”2000”と言ってしまいそうですが、考えればこれも凄い記録です。
我が地元名古屋競馬からも、ベテランならではのテクニックを毎回披露してくれる戸部尚実騎手が、1600勝を挙げています。
単に通過点と言ってしまえばそれまでですが、ファンにとっては改めて頑張っている騎手を見直す機会としては、良い区切りなのではないでしょうか。
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そんな記録ラッシュの今週、他にも名古屋競馬では”小さくて大きな”区切りの記録が達成されました。
去年デビューの新人今井貴大騎手が、金曜日の第2レースにて通算50勝を達成。
今井貴大騎手と言えば、去年このブログでもデビュー時に紹介したことがありました。
→ 「今井貴大、初勝利!」
→ 「川崎の郷間勇太騎手、初勝利!」
彼のデビューが去年の10月23日。
デビューから1年掛からずに50勝達成というのは、非常に優秀な成績なのではないでしょうか?
名古屋競馬では、初の免許取得後1年未満の騎手には最大3㎏の負担重量軽減規定があります。
以後成績により、デビュー後1年未満であっても、25勝達成で2㎏減に、50勝達成で1㎏減と徐々に減量が解除されていきます。
競馬ファンならば当然もう御存知のことなのでしょうが、これは経験の浅い若い騎手により多くの騎乗機会を与えようという意味合いと、競走をより馬の能力に見合った決着にするためのハンデのようなものと考えられます。
見ての通り、デビュー後3年が経過すれば、誰しも自然と負担重量の軽減措置はなくなってしまうのですが、優秀な成績を挙げた騎手はそれよりも早く減量が解除されていくのです。
<名古屋競馬の騎手減量規定>
年数\成績 ~25勝未満 ~50勝未満 ~80勝未満 80勝上
1年未満 -3㎏ -2㎏ -1㎏ ナシ
2年未満 -2㎏ -2㎏ -1㎏ ナシ
3年未満 -1㎏ -1㎏ -1㎏ ナシ
3年以上 ナシ ナシ ナシ ナシ
(女性騎手は年数に関係なく、さらに-1㎏)
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今井貴大騎手は、まだデビューして1年未満。
にもかかわらず、自力で自らの減量を2㎏解除したことになります。
これって結構、若い騎手にとっては”勲章”であるように思います。
誰だって早くからひとつでも多く勝ちたいに決まっていますが、これは誰にでもできることではありません。
★名古屋競馬の若手騎手の勝利数★ (敬称略)
名前 デビュー 経過年月 勝利数
山本 茜 (2005年10月) 1年11ヶ月 129勝
竹田吉秀 (2005年4月) 2年5ヶ月 28勝
柿原 翔 (2002年10月) 4年11ヶ月 129勝
大畑雅章 (2001年10月) 5年11ヶ月 343勝
加藤誓二 (2001年4月) 6年5ヶ月 191勝
清家義徳 (2001年1月) 6年8ヶ月 135勝
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これを見れば、今井貴大騎手のデビューわずか11ヶ月での50勝達成は、名古屋でもいかに優秀であるかわかるでしょう。
(ただ山本茜騎手だけは別格の感がありますが。。。)
ただここでひとつだけ言いたいことは、一概に勝利数だけを見て騎手の腕の優越を判断できるものではないということです。
所属厩舎の違いによる有力馬への騎乗機会の差、落馬事故などによるアクシデントによる休養での騎乗数減、それよりも何よりも名古屋競馬では数年前、中堅ジョッキーがゴッソリと引退してしまった時期がありました。
ライバルが多ければ当然、騎乗機会も、勝つチャンスも、少なくなるというのが当然の理。
そういう意味では、今の名古屋競馬は、比較的以前に比べて若手に勝つチャンスが多くある状況であるとも言えるでしょう。
とはいえ、それはセカンドジェネレーションの騎手とて、現在の状況的に同様のことが言えるのですし、そんな中でも年間50勝を挙げられる今井貴大騎手はやはり”新人離れ”した騎手と言えるのでありましょう。
また、面白いのは彼のキャラクター。
性格はやんちゃそうですし、なにより思い切った騎乗に魅力的なものを感じます。
またそれと相反した風貌?
→ 「どよ~ん。。。」
→ 「役者だねぇ~、トップデラッキ。」
とにもかくにも、この今井貴大騎手の50勝達成は”小さくて大きな”区切り。
ファンも、彼の斤量がこれまでと変わるわけですから、馬券の狙い方もビミョーに変わってくるはずです。
また関係者とて、彼の減量目当ての騎乗依頼だって少なくなかったのでしょうから、これからさらに高いレベルの騎乗をしなければ、これまでのように馬も集まらないかも知れません。
自力で2㎏の減量を解除した今井貴大騎手のこれからの活躍にも、さらに注目ですね。
次なる目標は、80勝。
まあ心配しなくとも彼のことですから、素知らぬ顔で平然とすんなり全ての減量を自力で解除しちゃうのでしょうが。。。(笑)
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今井貴大 (2006年10月デビュー)騎乗11ヶ月
506戦 51勝-46-45
<勝 率 10.1%>
<連対率 19.2%>
<複勝率 28.0%>
2007年9月21日現在
<同期の騎手の成績>
郷間勇太<川崎> 83戦 3勝- 2- 7
花本龍一<福山> 22戦 2勝- 1- 1 (引退)
地方競馬の未来も、若いジョッキーなしでは語れません。。。。。
未来のスター候補達には、ぜひ頑張って頂きたいものです。
それでは、また。
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