アナログなパソコン修理

　会社のパソコンが故障しました。スイッチボタンが奥に引っ込んでしまいました。なんとかスイッチとして使えますが、いつボタンがさらに奥にへっこんで起動できなくなるかもしれません。

　修理を試みました。以前、友人にパソコンの機能拡張をしてもらった時に簡単に外装ケースを外せるのを見ていたので、まずは内部を出して、スイッチの所を見てみました。

　案の定、スイッチのバネの役割をしている細いプラスチックが折れて支点から外れていました。
　ネジなら締め直せば直りますが、一旦折れたプラスチックを元の支点につけるのは容易じゃありません。接着剤で固定しても、起動の度に押して圧力をかけるのですぐにダメになるのは目に見えています。

　マイナスのモクネジ回しを、水に入れるとジューと言うぐらいまでに焼き付けました。その熱いモクネジを、折れた細いプラスチックと支点のプラスチックに当ててプラスチックを溶かして、二つを押し付けました。熱溶接の按配です。見場は悪くなりましたが、うまく引っ付きました。
　一応、へっこんでいたボタンも元通りになり、スイッチボタンも使えます。

　写真はプラスチックを溶かして引っ付けた跡。写真中ほどのグニュグニュとなっているところです。

　
　
　
　電子回路の修理なら手に終えませんが、こんなアナログのところの修理はまだ大丈夫です。中学時代に技術部で半田ごてを使ってラジオを作ったり、ラジコン模型を作ったりした「技術」が活きました。

　ところで、富士通パソコンＦＭＶデスクパワー　ＣＥ9/1207Ｔの外装カバーの前面部分だけ譲っていただける方はいらっしゃらないでしょうか。
　この応急修理、十分に「溶接」したつもりですが、どれほどもつかは分かりませんし。

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