秋の紅葉の散策登山が、
暗黒の噴煙登山に様変わりしたという風情である!
遭遇した方々には、まことに気の毒であるが、
せめて、
後世に他山の石とする必要があろう。
地球に対して、
人間はまさしくアリの如き存在で、
実にか弱い立場であることか、実感させられる。
一陣の爆風で、
敢え無く一命を落とすことなど、実にたわいもない事だと実感させられる出来事である。

大勢の人命が失われたことに、
深い哀悼の思いを禁じえないが、
せめて、
その無念と教訓を汲み取ることは残された人間の務めであろう。

自然を侮ることは出来ない。
地風火水は偉大な生命にも似て、
人間の前に立ちはだかっているのである。
その前に謙虚になって、
意を伺い、
項垂れて従うしか、
人間には許されていないのだということを認識する機会でもある。

これから、
地球は再生の時期に至っているものと思われる。
こういうことは、
これからも頻発するであろう。

とは言え、
災難に遭われた登山者の親近者の思いを考えると、
慰めの言葉もない・・・。
【転載開始】けが人 山小屋に次々 「ガスで苦しかった」
2014年09月29日
下山し、取材に応じる高橋さん夫婦。リュックサックは火山灰で
真っ白になった(28日午前9時7分、木曽署で) 記事へ
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3076メートル)の噴火から一夜 明けた28日、県警や陸上自衛隊などの捜索で、男性4人の死亡が確認された。27人も心肺停止で発見されるなど、被害の状況が明らかになってきた。自衛隊 に救助されるなどして下山した人たちは、「けが人に声をかけられなかった」「ガスで息苦しかった」などと、噴火直後の様子を語った。
御嶽山9合目の山小屋「覚明堂(かくめいどう)」で一夜を明かした覚明堂スタッフの田中明典さん(64)が28日、読売新聞の取材に応じ、噴火当時の様子を語った。
田中さんによると、噴火の直前、わずかな揺れを感じ、30秒もたたないうちにドーンと爆発した。登山道を歩いている人たちに田中さんが「早く小屋に入れ!」と叫ぶと同時に30~40人の登山者が小屋になだれ込んできた。
床はあっという間に20センチほどの火山灰が積もり、小屋に逃げ込んだ人の中には、噴石が直撃したのか頭が陥没した人や腕から血を流す人が何人かいた。
あまりに凄惨(せいさん)な状況に「どう声をかけていいのかわからなかった」という。噴火が小康状態になると、負傷者は他の人に支えられて下山。
田中さんは他のスタッフ3人と小屋にとどまることにし、28日午前、自衛隊ヘリに救助された。
田中さんは、「しばらく前に高山方面で地震があったとは聞いていたが、まさか御嶽山が噴火するとは」と、驚きを隠せない様子だった。
◎
神奈川県横須賀市から夫婦で訪れた高橋秀夫さん(68)は、頂上の山荘に着いた頃、噴火に遭遇し、27日午後5時過ぎに約4時間かけて下山した。
山荘に逃げ込むと、辺りが急に暗くなり、噴石が「ドンドン」と屋根をたたき、直径20~30センチの石が屋根を突き破って落ちてきた。火山ガスが山荘の中にも入り、「息苦しかった」という。
午後1時頃、下山を呼びかける山小屋関係者の指示に従い、下 山を開始。登山道は、くるぶしまで埋まるほど、火山灰が積もっていた。途中までは山小屋の男性が先導し、高橋さん夫婦はタオルで口を覆いながら歩を進め た。27日は木曽町内に泊まり、28日、木曽署を訪れた時も、リュックサックは火山灰で真っ白だった。
妻・典子さん(59)は「今年はもう登山はしないでおこうと思う」と疲れた表情を浮かべた。
◇行方不明者公表へ
県は28日、家族らと連絡がとれない行方不明者の氏名や年齢の一覧表を、今後ホームページ上で公表する方針を明らかにした。
県危機管理部は「できるだけ早く行方不明者ゼロを目指す」としている。
2014年09月29日 Copyright © The Yomiuri Shimbun【転載終了】
御嶽山噴火 映像や証言から緊迫した状況が伝わってきます。(14/09/28)
とにかく、爆発の瞬間は凄い。珍しい火山爆発の瞬間を捉えた映像・・・。
Volcano Eruption in Papua New Guinea(パプアニューギニアでの火山爆発(の瞬間))