これが私の生きる道

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キャラメルボックス「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

2013年05月16日 21時10分22秒 | 演劇
今日はキャラメルボックスの舞台を観に行きました。
東野圭吾原作ということと
2階の最後列が1000円という破格値というのに惹かれて
行ってみました。
劇場は毎度おなじみサンシャイン劇場で
今は東京公演は全てこの劇場なんですね。
というかこの劇団がなくなったら、
サンシャイン劇場も困っちゃうだろうなぁ。

平日の昼間なので空席はかなりありましたが
この最後列だけは値段のせいで
ほぼ満員状態でした。
2階の他の席は1列目と2列目以外は誰も座っていなくて
正直、前の列に座りたい位でしたが
それを警戒して係員の人が開演間際(もしかしたら開演してからも)まで
見張っているので、それもできません。

他の席と比べると前の席との距離が短くて
足を組むこともできません。
自分の両サイドの片方が男性で
この人が体臭と鼻息が荒くて
これまた最悪でした。
これで定価だったらハズレもいいところでしたが
1000円だから仕方ありません。


あらすじ
盗んだ車が動かなくなり、廃屋になった店舗兼用の民家で
朝になるまで過ごすことにした敦也、翔太、幸平。
敦也が店内を見回しているとシャッターの郵便口から
手紙が投函された。手紙は"ナミヤ雑貨店"宛てで
内容は悩み相談だった。
かつてナミヤ雑貨店の店主だった浪矢雄治は
シャッターの郵便口から投げ込まれた
相談の手紙を読み、翌日には店の裏にある
牛乳箱に回答を入れていたらしい。
こんな廃屋で今でもそれが続いているのか疑問だったが、
封筒を開けてしまった手前3人は回答を牛乳箱に入れるが…。


原作は既に読み終わっていたので
設定その他で迷うことはありませんでした。
各エピソードの登場人物が微妙に関係していて
最後にそれが上手くまとまることになります。
自分がこの物語で一番好きな箇所は
波矢雄治と皆月暁子の関係です。
彼らは若い頃に恋に落ち、駆け落ちを約束しますが
周囲の反対に遭い、引き離されてしまいます。

その後、雄治は「ナミヤ雑貨店」を
暁子は両親の遺産を相続し
児童養護施設「九光園」を設立し
未婚のまま、生涯を閉じます。
この愛する人のことを思って
他の人に恋することなく、一生を終える、っていうのがとても好きです。

「タイタニック」は結構好きな映画ですが
あんなにジャックのことを愛したのに
転覆事故から助かった後、
子供をたくさん産んだローズがどうにも許せませんでした。
本当は雄治も一生独身の方が良かったけど
そうするとストーリー展開が難しくなるので
仕方ないのかと。

とにかく雄治と暁子の二人のストーリーが
自分的には山場だったので、
ラストはもっとそこを大げさにでも感動的に見せてほしかったです。

キャストは若い人が随分と増えましたね、
名前と顔がすぐに一致するのは
西川さんと岡田さんと前田さんだけでした。
若いから仕方ないのかもしれませんが
個人の個性があまり感じられず
誰が誰だか一瞬混乱してしまいました。
前回のキャロリングで注目していた
暁子役の原田さんは
その中でも存在感を感じました。

次回のサマーツアーも1000円席があるみたいなので
またお邪魔しようかと思っています。

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