次の元号は「令和」だそうである。
この発表を最初に聞いた時に私の第一印象は「ご破算で願いましては・・・」であった。ご破算とは、そろばんで珠を全部払って前にした計算をこわし、新しい計算のできる状態にすることである。れい(Zero)の和(Sum)である。一方が利益を得たならば、もう一方は損をして、全体としてはプラスマイナスゼロになることでもある。まさか、これまでの日本の歴史をご破算にしてしまおうというわけではないだろうと思った。これは私の直感の第1印象だから仕方ない。是非、そのようなことがないようにしてもらいたいものである。
令和、れいわ、レイワ、REIWAとなるようである。
「令」は麗しいとか美しいとか清々しいとかの意味があるようだが、私が最初に頭に浮かぶのは「命令」の令である。「何々しらしむる」という意味である。この意味では「(国民を)和しらしむる」となる。統制が取れなくてバラバラになりつつある我が国の現状にあって、混沌を排して理路整然とした国家を目指すのも必要かもしれない。この意味を「けしからん」とはねのけるのでなく、いい意味で取り入れることも望まれるのだろう。本来であれば、元号は単なる記号であり意味はないが、この際いろんな意味を自分で考えるのも楽しい。
アルファベット表記が「REIWA」となった。
しかしこれはアルファベット表記ではなく、ローマ字表記である。日本語に忠実にアルファベット表記にすれば「LEIWA」である。「REIWA」を外国の人が発音すると「ウレイウワ」となる。「R」の発音は舌を丸めて唇をすぼめて発音する。日本人には馴染まない発音である。現在の日本人の発音する「レ」は「LE」に近い。そうであればアルファベット表記は「LEIWA」とすべきではないかと個人的に思っている。この元号があと何年使われるかはわからないが、後顧の憂いがなければいいがと老爺心ながら思っている。
元号を考える時、AIを使ったらどうだろう。
最もAIの得意とするところのように見える。過去の元号と重ならないこと、世界の固有名詞や商品名などに使われていないこと、元号そのものに意味を持たないこと、漢字2字であること、読みやすいこと、書きやすいこと、俗用されるものでないこと、などとその制定要領には多くの条件があるが、この条件を満たすものを見つけ出す手段として、AIは最適ではないかと思う。ご時世がご時世であるからAIを使うことは画期的だと思うが、どうだろう。何もAIがすべてを決めるわけではない。候補を示して、その中から選択すればいいのである。
元号改元の記録として最終的に元号に関する懇談会に示された6案に言及したい。
6案は、「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」「令和(れいわ)」である。6つを比べてみると、やはり「令和」が一番に見える。反対に対立候補の5つはもっといいものがなかったのだろうかと思ってしまう。「平成」を決めた時も「平成」「修文」「正化」の3案から選定されたが、英語の頭文字が「H」「S」「S」で、「S」は昭和の「S」と重複するため平成になったと言う。最初からそのつもりだったのではないかと勘繰られている。官庁のよくやる手である。結果はすでに決まっていて手続きとして事を運ぶ手法である。国会の答弁や予算案の復活折衝などがまさにその様相を呈している。
ラ行は知的な響きを感じる。
元号に「令」の文字を使ったのは初めてであると言うことであるが、大和言葉には語頭にラ行は来ない。日本の過去の元号でもラ行が最初に来るのは「霊亀」「暦仁」「暦応」の3つである。また、これまでは中国の古典を出典として元号を作成していたというが、「令和」と「英弘」は日本の古典を引用したものである。中国をお手本とし目標としてきた日本の歴史に終止符を打って、日本国として自立した独自路線を開始する意気込みであるのかも知れない。そういう意味では独創的で画期的である。新しい天皇陛下を迎えるにあたりふさわしい元号だと思う。是非平和で安寧である世を実現できるように祈るものである。
この発表を最初に聞いた時に私の第一印象は「ご破算で願いましては・・・」であった。ご破算とは、そろばんで珠を全部払って前にした計算をこわし、新しい計算のできる状態にすることである。れい(Zero)の和(Sum)である。一方が利益を得たならば、もう一方は損をして、全体としてはプラスマイナスゼロになることでもある。まさか、これまでの日本の歴史をご破算にしてしまおうというわけではないだろうと思った。これは私の直感の第1印象だから仕方ない。是非、そのようなことがないようにしてもらいたいものである。
令和、れいわ、レイワ、REIWAとなるようである。
「令」は麗しいとか美しいとか清々しいとかの意味があるようだが、私が最初に頭に浮かぶのは「命令」の令である。「何々しらしむる」という意味である。この意味では「(国民を)和しらしむる」となる。統制が取れなくてバラバラになりつつある我が国の現状にあって、混沌を排して理路整然とした国家を目指すのも必要かもしれない。この意味を「けしからん」とはねのけるのでなく、いい意味で取り入れることも望まれるのだろう。本来であれば、元号は単なる記号であり意味はないが、この際いろんな意味を自分で考えるのも楽しい。
アルファベット表記が「REIWA」となった。
しかしこれはアルファベット表記ではなく、ローマ字表記である。日本語に忠実にアルファベット表記にすれば「LEIWA」である。「REIWA」を外国の人が発音すると「ウレイウワ」となる。「R」の発音は舌を丸めて唇をすぼめて発音する。日本人には馴染まない発音である。現在の日本人の発音する「レ」は「LE」に近い。そうであればアルファベット表記は「LEIWA」とすべきではないかと個人的に思っている。この元号があと何年使われるかはわからないが、後顧の憂いがなければいいがと老爺心ながら思っている。
元号を考える時、AIを使ったらどうだろう。
最もAIの得意とするところのように見える。過去の元号と重ならないこと、世界の固有名詞や商品名などに使われていないこと、元号そのものに意味を持たないこと、漢字2字であること、読みやすいこと、書きやすいこと、俗用されるものでないこと、などとその制定要領には多くの条件があるが、この条件を満たすものを見つけ出す手段として、AIは最適ではないかと思う。ご時世がご時世であるからAIを使うことは画期的だと思うが、どうだろう。何もAIがすべてを決めるわけではない。候補を示して、その中から選択すればいいのである。
元号改元の記録として最終的に元号に関する懇談会に示された6案に言及したい。
6案は、「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」「令和(れいわ)」である。6つを比べてみると、やはり「令和」が一番に見える。反対に対立候補の5つはもっといいものがなかったのだろうかと思ってしまう。「平成」を決めた時も「平成」「修文」「正化」の3案から選定されたが、英語の頭文字が「H」「S」「S」で、「S」は昭和の「S」と重複するため平成になったと言う。最初からそのつもりだったのではないかと勘繰られている。官庁のよくやる手である。結果はすでに決まっていて手続きとして事を運ぶ手法である。国会の答弁や予算案の復活折衝などがまさにその様相を呈している。
ラ行は知的な響きを感じる。
元号に「令」の文字を使ったのは初めてであると言うことであるが、大和言葉には語頭にラ行は来ない。日本の過去の元号でもラ行が最初に来るのは「霊亀」「暦仁」「暦応」の3つである。また、これまでは中国の古典を出典として元号を作成していたというが、「令和」と「英弘」は日本の古典を引用したものである。中国をお手本とし目標としてきた日本の歴史に終止符を打って、日本国として自立した独自路線を開始する意気込みであるのかも知れない。そういう意味では独創的で画期的である。新しい天皇陛下を迎えるにあたりふさわしい元号だと思う。是非平和で安寧である世を実現できるように祈るものである。
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