地震の時に市長さんがゴルフと宴会で不在だったことが責められている。
マスコミの前で神妙に頭を下げて陳謝している。私は何で謝るのか理解できない。開き直れるくらいの根性が欲しい。市長がいなくても代行の者が整然と対応できるような態勢にしていれば何の問題もないし、市長が居なければ緊急時正常に働かない組織は何の役にも立たない。だから、市長がたまたま居なくても何も問題ないはずである。
たぶん、話題の市長はそんなこと考えてもいないし、
全ての責任を放棄してゴルフと宴会に興じていたのだろう。だから、素直に謝れるんだろう。市長のプライベートの時間に市が危険に晒されていようと自分には関係ないと思っていたんだろう。市長としての自覚に欠けるし、一般の公務員並の責任感しか持ち合わせていなかったんだろう。
緊急時には常に直ちに登庁しなさいというのは無理がある。
登庁しなかったから市長失格というのは、市長に就任間は遠くへ出掛けるなと厳命してるに等しい。それだけで責めるのは魔女狩りに近い。登庁できなくても代行者が職務を遂行するのであり、どうしても判断と指示を必要とするなら電話連絡でも済む話である。そんな態勢ができていることが重要である。これこそ危機管理である。
休日や祭日の官公庁は、
警察、消防、自衛隊等を除いて緊急時対応になっていない。改善すべきだと思う。また、勤務時間外も緊急時対応になっていない。そのような職務命令は受けていないし、規則になければ出勤することはない。また出勤するのであれば時間外手当を当然要求する。ただ働きなんてするつもりはない。こんな徹底的にサラリーマン化した公務員が災害発生の緊急時に対応する。ろくなことができそうにない。
公務員は全ての市民に平等に奉仕する。
優先順位をつけて奉仕することなんかできない。規則がそうなっている。だから、災害発生の緊急時に迅速に対応できない。緊急を要するところだけに対応することは許されないし、誰も緊急対応を許可できない。そんな例外的な行為をやったことがない。たとえ誰かが英断を持って実行しようとしても、「規則で決まっていないから」と担当部署に無下に拒否される。
役所の組織は縦割りである。
横の連携で協力して業務を行うことは原則としてない。また、それぞれが縄張り意識があり、予算に縛られている。既得権限を侵されるのも嫌う。降って湧いたような災害の緊急対処をどうするかは急には決められない。当然災害情報を共有するような環境も意識もない。指揮系統もバラバラで右往左往するばかりである。はっきり言うと規則にない不測事態では上からの命令以外は何もできないし、上からの命令も直ちにはできない。これが官公庁の実体ではないかと思う。
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