オクトシティー正直村

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英会話のお勉強

2018年08月19日 | Weblog

60歳を過ぎて英会話の勉強をしている。

 御多分に洩れず中学、高校と英語に親しみ、大学で外国語は第1、第2とも英語を選択した。ずっと英語の勉強をしていたのだが、英会話は実践の場ではあまり役に立たなかった。現在の英語教育が問題視されているが、私らの世代においてはもっと問題があったようだ。実践の英会話のための教育ではなく、入学試験のための英語教育であったようだ。

私の過去の英語の先生は、英会話は堪能だった。

 英字新聞や外国の雑誌を手元に置いていつも愛読していたし、英語圏の外国人とではあるが、堂々と英語で会話することができた。今でも単独で海外旅行をし人生を謳歌しているが、高齢のために家族から自粛を迫られているほどである。そんな先生に習っても私の英会話能力は向上しなかったし、実践の場ではあまり役に立たなかった。いったいどこに問題があるのだろう。

英会話の勉強をし直してみると、

 簡単なことが身について理解してないことがわかる。初歩的な「This is a pen」についてさえまともに理解していない。「This is a pen」を「これはペンです」と訳して、簡単に済ましているが、これだけで済ませてはいけないのである。まずは、英語には必ず主語があると言うことである。この場合は「This」が主語である。そして動詞がある。この場合は「is」である。そして冠詞がある。この場合は「a」である。最後に目的語がある。この場合は「pen」である。

これらのことを理解することから始めなければならない。

 主語、動詞、冠詞、目的語だけで意思を伝えることができる。あとは知っている単語に置き換えればどんな表現でもできる。私達はこのことを教わっていなかったのではないかと思う。確かに文法は教わったが、その中で、英語には必ず最低限主語、動詞があり、目的語がある。目的語の名詞には必ず冠詞がつくとは教わってないのである。そして、この法則を使えばいろいろなことに応用ができることも教わっていないのである。

日常の日本語での会話を考えてみたらいい。

 「それ何?」「ペン」という会話が普通である。「それは何であるか?」「それはペンである」なんて会話する人はいない。日本語は主語や動詞を省略してしまう。「is」は「存在する、である」という動詞である。英語をしゃべるとき、まず主語が何かを考えないといけない。簡単なことであるが、習慣化するのは難しい。私なのかあなたなのか彼なのか彼女なのか物の名詞なのか事の名詞なのかとかである。そこから始めるつもりで口を開くと意外と次の言葉が出てくる。最も簡単なのは「主語」と「動詞」のみである。「I eat」「You walk」「She drinks」だけでも英文になっている。(3人称単数現在形の動詞には「s」をつけるのも習慣化したい。)

「This is a pen」の文法を使うだけで英会話が可能なのである。

 表現は拙いが、意思は通じる。主語と動詞と目的語を使えば、何が何をどうするだけの表現で最低限英会話が可能である。そして、疑問文が加わればもっと便利である。何てことはない「Is this a pen?」なのである。主語と動詞が逆転すれば疑問形なのである。簡単である。これも知っている単語を駆使して応用すればいろいろな言い回しができる。これに疑問詞をつけることを覚えればもっと表現力は増す。「What is this?」である。「a pen」を「What」に変えて冒頭に出しただけである。

形容詞や所有格を使うとさらに細かく表現できる。

 「This is a red pen」とか「This is his pen」とかである。さらに接続詞「That」を使うと文章を足すことができる。「This is my red pen that I got yesterday with my mother.」なんて表現もできる。これらを駆使すれば相当な会話能力を持つことができると思う。あとは語彙能力であるが、これも日常会話であれば2000語くらいで済んでしまうそうである。何も難しいことはないのである。

駅で電車の乗り方に迷っている外国人に、

 「Where are you going?」と問いかけてみよう。どこどこに行きたいと言われたら、自分でその行き方を調べて「You get this train」と教えてやれば一応会話は成立する。複雑な場合でも「You get off ○○station,and get on △△line,and ‥‥」と繰り返せばいいだろう。「This is a pen」の応用である。相手からの聞き取りは難しいと思うが、必要な単語(この場合は行き先)くらいはわかるだろう。是非物おじしないで挑戦してみてほしいものである。

昔、米大使館に仕事で電話する機会があった。

 電話に出てきたオペレーターは早口でペラペラと英語をしゃべるが、電話口でのこともあり私には聞き取れない。どうしたかと言うと、相手の会話を無視して「もしもうし、もしもうし、もしもうし」と言い続けるのである。相手は埒が明かないと判断して、日本語ができるオペレーターにつないでくれる。仕事の相手は日本語がしゃべれる人だったので、次からは電話を掛けるときオペレーターに「Mr ○○please,Mr ○○please,Mr○○please」と繰り返すとつないでくれた。今から考えると笑い話である。

いろいろと試行錯誤して英会話を習得しているが、

 要は知識としては知っているが、実践的な応用力がないのである。知識を応用力に結び付けなければならないし、その使い方を習得しなければならない。今回の例のように「This is a pen」に用いられている基本的な使い方も習得していないのが現実である。まずは、主語から話し始める、最低限動詞は必ずつける、そして目的語、冠詞、所有格、疑問文、疑問詞、接続詞などと展開してゆけば表現力は増してゆくのだろう。あとは簡単な原則を習慣化するだけである。いろいろな難しい表現を覚えたり、長文を暗記したりする必要はさらさらない。いずれにしても英語教育を受けた日本人であれば何とか英会話ができると自信を持つことだと思う。最低限ボディーランゲージでもOK、だと思う。


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