ファイトケミカル酵素

世の中にファイトケミカル酵素なるものがあるらしい。

　世の中の生物の中に命の戦いを挑む酵素があるという。その酵素は食物摂取によって取り入れることができるそうだ。よく言われるのが赤ワインの「ポリフェノール」であるが、ポリフェノールは自然界の生物には豊富に保有しているものである。反対に言うと、ポリフェノールが豊富でないと自然界を生き抜くことはできない。自然界では過酷な生存競争がなされているのである。我々人間もこの世界に生きている。

それじゃぁ、ファイトケミカル酵素はどうやったら摂取できるのだろう。

　食材を加熱すると、食材そのものとその煮汁が残る。私はこの煮汁にファイトケミカル酵素が大半残っていると思う。だから、煮汁は大切にして、最後まで活用している。特に野菜をゆでた後の煮汁は豊富なファイトケミカル酵素が含まれていると確信している。調べてみると、「ファイトケミカルスープ」なるものがあるらしい。なんてことない。野菜の煮汁である。そして煮汁ごと野菜も食べてしまう。私は野菜は皮ごとである。

料理でできた最後のソースは有効利用している。

　ソースそのものが美味であればそれにパスタや素麺やうどんやご飯を絡めてすべてを食してしまう。それ以外は味付けを整えてスープにしたりである。いつもこの中にとっても貴重な栄養素がたっぷり入っていると思っているし、まさにその通りなのである。捨てるなんてもったいない。私なんてパスタの煮汁でさえスープにしてしまう。当然パスタをゆでる時は具の野菜も一緒に入れている。一石二鳥である。

料理番組では、下ごしらえでいろんなものを捨てている。

　私はそんなことはしない。料理が終わってもほとんどゴミが出ない。ゴミとなるものも食べてしまうのである。そして、料理番組では頻繁にアク取りをする。しかし私はアクの中に栄養があると思っている。見た目は別にして味はあまり変わらない。かえってコクが感じられる。魚も内臓も場合によっては頭も食べてしまう。貴重な栄養の宝庫だと思っているし、おいしくいただいている。

皮むきを省略できるのは便利でもある。

　人参も、大根も、ゴボウも、リンゴも、じゃが芋も、山芋も、そのほかなんでも皮は基本的にむかない。皮と身の間に栄養があると信じている（バナナの皮は別だが…）。見た目は悪いが商品にするわけでもないので、何も問題ない。どうやら料理番組は料亭料理を目指してレシピができているようである。そして活躍するのが電子レンジである。茹でることなく熱を通すことができて栄養素を逃さないし　短時間で調理できる。

食材は自然のものを追及している。

　できれば生で、調理するにしても簡単に、手の込んだ料理は敬遠している。どうしても手の込んだ料理が欲しい時は、レトルト食品を活用している。しかし、必ず自然の食材を足したり味付けを直したりである。特にカレーやシチューはほとんど最初から作ることはない。聞いたことによると、喫茶店やスナックで出るカレーライスはほとんどがレトルトで作っているらしい。ただし、新たな味付けや具材の追加をしているのは当然である。

ファイトケミカル酵素は万能である。

　何がファイトケミカル酵素かは私にもわからない。しかし、自然の食材から抽出したものには必ずファイトケミカル酵素が含まれているのである。それが何かは知らないが、我々人間に自然界で戦う抵抗力を与えているのである。現代病で体調の悪い人は是非このファイトケミカル酵素を摂取してみたらいいと思う。へんてこな医薬品やサプリメントよりよっぽど効果があると思うし、何せ心がけ次第で新たな費用は不要なのである。いいことづくめである。