オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

対ロシア外交のスタンス

2022年09月24日 | Weblog

先日国連の総会があった。

 岸田日本国総理大臣が元気よく演説してロシアへの対抗姿勢を見せて、国連改革に意欲的だと積極かつ強力な発言を繰り返した。しかし、私には納得いかない部分があった。日本国としてロシアをどのようにとらえているのかがはっきりしないのである。ロシアを敵対国と考えているなら、いざという時には一戦を交えることも辞さないくらいの覚悟が必要である。そんな覚悟は見えない。周辺諸国と連携してロシアたたきの片棒を担いでいるだけである。

あれだけの演説をしたのなら、ロシアは日本国を当然敵対視する。

 そのことを了解したうえでの発言であったのだろうか ?私にはそうとも思えない。日本一国であれだけの発言ができたら大したものであるが、そうではないだろう。民主主義陣営を味方につけているからの強硬姿勢であるが、最終的には日本国としてどうあるべきかをよく考えて発信すべきだと思う。評判や、期待や、支持や、世論の動向に左右するだけでなく、まずはその部分の腹をしっかり決めるべきである。

次に、ウクライナ問題ばかりを取り上げているが、

 日本国のことはどうなっているのだろう。日本も戦後のどさくさにまぎれて、千島列島(不正確な北方領土とは言わない)を不法占拠された過去の歴史がある。立場としては今のウクライナと同じなのである。そういう意味で、ロシアの不法占拠に対して、同じような立場でロシアを非難し、ウクライナを支援するのであろう。このウクライナ紛争は千島列島問題を前進させるための絶好の機会であると思う。今であれば、ロシアのこの不法な行為を全世界に認識してもらえると思う。

最終的にはロシアを敵対国とするべきではない。

 日本としては、近隣国としていつでも友好関係を結べる用意があり、今現在生起している問題を解決さえできれば、友好国となりうる国なのである。共産主義だから、権威主義だから、専制主義だからと敵視する必要はない。世界はいろいろ多様な国々がひしめき合っているのである。その国々の個性に応じて存在意義があるし、それなりの外交とお付き合いをしてゆくのだろう。特定の国を敵視したり、敵視するばかりに自国も敵視されたりではいつまでたっても平和は訪れない。

自国の正義を強制したとたん、それに反対する国は敵国となる。

 何も正義を大上段に構える必要はない。正義も不正義もないのである。正義と言う入れ物に閉じ込めてしまうから、入れ物の外にあるものを不正義と言わなければならない。入れ物を取っ払えばいいのである。いや入れ物はあっても少なくとも蓋ぐらいは開けておくべきである。「身も蓋もない」と言う言葉があるが、できれば身も蓋もなくしてさらけ出して付き合うのが理想であるが、それができないなら蓋ぐらいは開けて可能な限り中身が見えるようにしたいものである。


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