平成最後の昭和天皇式年祭山陵の儀に臨まれる平成の天皇を見つめる秋篠宮殿下。当時、FRIDAYが掲載したこの写真はもっと鮮明であった。
老いの弱りを見せ始めた父を見る秋篠宮殿下の切なさと愛情が入り交じったような眼が心に刺さったことを覚えている。
今上がこのように愛情に満ちた眼で父を見ていた記憶がない。
『エデンの東』(監督エリア・カザン)
長男に信頼を寄せ、弟への評価が低い父。その父を慕う弟をジェームスディーンが演じた。
『エデンの東』父に向ける報われることのない愛情。
切なげな眼のジェーム・スディーン
「皇室祭祀と建国の心」鎌田純一(元宮内庁掌典) (※『日本の息吹』平成8年2月号より)<略>そして陛下はここのところ(*完成前の大嘗宮)に皇太子を入れていいか、と確認されて、皇太子殿下をおそばにお呼びになり、「ここのところをよく見ておくように」と仰せられる。ご長男教育を実によくあそばされると感じ入りました。
😐 上皇は大嘗祭の練習を6度もされたくらい大嘗祭への思いは深かったようです。皇太子(今上)に祭祀の重要さと天皇しか出来ない祭祀の手順を伝えるのに一生懸命だったのでしょうね。
天皇が天皇のみが行う祭祀の手順を皇太子に伝えるのが帝王教育というのなら、確かに秋篠宮殿下は帝王教育を受けていない。と言えるでしょう。
しかし、時の天皇から祭祀の重要性を伝えられたはずの今上は皇后さまが祭祀に対して不熱心なことに寛容ですし、成年皇族となった娘が新嘗祭の夜にサッカー観戦を楽しまれることを許可し御自分も同調されている。
時の天皇から祭祀の帝王教育を受けていらっしゃらない皇嗣殿下は祭祀にご熱心です。宮中祭祀への取り組みも結局は帝王教育より、御本人の御自覚の問題でしょう。手順はその気になれば、詳しい者から学ぶことも出来る。
(平成の天皇の)その厳重さはお祭りにおける御所作やご研究の態度にも現れています。私自身が実際にお仕えさせて頂いて、陛下は日本のどの神主よりも御所作が厳格ですし、そのお祭りの意義或いは沿革について詳しく研究された上でお臨みであると拝見させて頂きました。ご即位後、伊勢の神宮に行かれたときにも、御所作について念を押され、ご下問になる。その厳格さに私は思わず感嘆し、きっと天照大御神様およろこびでいらっしゃるなあと感じました。
😐 『秋篠宮さま』『秋篠宮』で、秋篠宮殿下は「私は父に似ている。」等、父への敬慕の言葉を繰り返し語っていらっしゃいます。
殿下が今、祭祀にご熱心なのは、父である平成天皇へのオマージュもあるのか、と考えます。平成の天皇の祭祀への厳格さは長男に伝わらず、次男である秋篠宮殿下に伝わっているようですね。
湖東三山、金剛輪寺境内華楽坊に居た性格の良いワンコ。
父に向けたことの無い眼を雅子さまに向けられる今上。
主人に忠実な犬の如く…。