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犬猫ネタがないので、主に見た映画と食べたものを記録するだけのブログ

着ながし奉行

2024-12-23 18:58:22 | 日記
新文芸坐で仲代達矢さんのトークショー付き上映。
当然の満席。
いつも空いてる女子トイレが行列!

『着ながし奉行』(1981)は映画ではなくTV時代劇だったのね。 
当時、2時間枠の時代劇をテレビ局が気合いを入れて作っていたらしい。
これも、映画に全く引けを取らない作品だった。

テンポよくて面白い〜。
岡本喜八は笑えるからいいなー。
仲代達矢さんの、黒澤作品とは違う軽妙な演技もよかった。

仲代達矢さんは92歳。
来年5月に能登で芝居をやるので、現在稽古中だとか。
俳優座で鍛えただけあって、高齢とは思えぬ発声の良さ。
たまにマイク置いたまま喋っていたけれど、後ろまで聞こえたんじゃないかな。  

年をとると昔よりできないことが増える。だからよりいっそう稽古に励むとおっしゃっていた。 
立派過ぎて…なんか…すみません…

ここから、ちょっと昔ばなし。

20年ほど前、とある飲食店で仲代達矢さんに会ったことがある。
母の見舞いに行った帰り、兄と病院近くのフレンチレストランに入ったら、そこに仲代達矢さんがいた。

仲代さんは劇団員と思われる若い人と来ていた。
やはり声が通るから、話すことが全部聞こえちゃう。 
連れの人が携帯の待ち受けを愛犬の写真にしているのを見て、からかっていた。
仲代さんからすると、待ち受けにペットの写真なんて、変なのかな? 

仲代さんはそのお店の常連客らしく、店のマダムに向かって「この人、携帯に犬の写真なんか入れてるよー」みたいなことを、ふざけて言ったわけです。
すると、他の全てのテーブルが「私も待ち受けは愛犬」「私も」とそれぞれ携帯を見せるのだった。
もちろん私も出しましたよ、う〜に〜の待ち受け
小さいお店だから、一瞬でお客全体が知り合いのような、和やかな雰囲気になった。

母が重病で、当時の私は精神的にも身体的にも辛い日々だった。
でも入院している母に「今、ごはん食べてる店に仲代達矢いる!」って興奮してメールした。
映画で仲代達矢さんを見る度に、あの夜のことを思い出す。
コメント (1)
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