「収入が少ないので結婚はおろか、恋愛にも踏み切れない」
(36歳男性、非正規社員、年収300万円)
「結婚相談所や街コンでは年収ではねられる。
ショッピングモールの家族連れを見て、
ねたんでいる自分が嫌」(40歳男性、正社員、年収280万円)
「このまま孤独死するのかなぁ」(35歳女性、正社員、年収430万円)
これら未婚者の声はいずれも、
週刊東洋経済が4月上旬に実施した未婚に関するアンケートの回答だ。
5月14日号(9日発売)の特集『生涯未婚』の制作に当たって
35歳以上の未婚者本人とその家族を対象に調査した。
有効回答数932件のうち、
52.6%にあたる491件が自身や家族が未婚であることに不安を感じると回答。
不安を感じていないと回答した283件(30.3%)を大きく上回っている。
そして現状のままでは、未婚をめぐる不安を抱く人はもっと増え、
さらに、もっと強い不安を感じることになるだろう。
■ 男性の3人に1人が生涯未婚に
国立社会保障・人口問題研究所によると、
生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の比率)は
直近の2010年に男性が20.1%、女性が10.6%だった。
これが2035年には男性の29%、女性の19.2%に上昇する見通しだ。
つまり、男性のおよそ3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚者となる。
もちろん、50歳以降に結婚する人も一定程度はいる。
だが、ある結婚相談所関係者が
「中高年になると、離婚経験がある人の方が結婚しやすく、
まったくの未婚という人は男女を問わず敬遠されがち」
と打ち明けるように、50歳時点で未婚だと、
その後も結婚する機会を得られにくい傾向があるのが現実だ。
2012年度の就業構造基本調査を基に
大卒男性の未婚率を雇用形態別にまとめると、
20~24歳の時点では雇用形態にかかわらず95%超が未婚だ。
だがこれが35~39歳になると、
正社員をはじめとする正規雇用者は25.3%に減少しているのに、
派遣・契約社員は67.2%、
パート・アルバイトは85.8%が未婚のままとなっている。
女性の場合、35~39歳の未婚率は正社員39.3%、
派遣・契約社員46.9%で、雇用形態と未婚率には大きな相関関係がない。
ちなみに女性のパート・アルバイトは14.9%と非常に低いが、
これは「結婚して主婦のかたわらパートをしている」
という女性が非常に多いことを表している。
要するに結婚していないのは、「非正規雇用の男性」なのだ。
-中略-
貧困問題に詳しいNPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は、
「結婚は本来、条件さえ整えば自然とできるものだった。
しかし賃金や雇用などの条件が劇的に劣化した結果、
結婚は多くの若者には手が届かなくなった。
『結婚・出産ってぜいたくだ』という声が上がっている」と指摘。
婚姻率を上げるには、
雇用形態にかかわらず生活するに十分な賃金を保証することと、
教育や住宅にかかるコストを下げて
実質的な可処分所得を増やすことが重要だとしている。
ニッポンの未婚の現実と、それに対する処方箋を、
そろそろ真剣に考えるべきだ。
-東洋経済オンライン 5月9日(月)6時0分配信-
世の中には、様々な理由をつけては
恋人を作れない、結婚できないと
自分の消極性以外を原因とする人を多く見かける。
あくまで自己責任。
それも良いだろう。
しかし、貧困が原因で本当に恋人を作れない、
結婚できないとなると、事態は悲惨で深刻だ。
その辺は個々のケースに於いて、
他人には見極めができない・できにくいだろう。
結婚に対する私の個人的な見解は、
周囲の人にお膳立てしてもらうのではなく、
自ら汗を流し、血を流し、力強く勝ち得るもの、
奪いとるものだと思っている。
だから、少々の障害でへなへなと腰砕けになるようじゃ、
結婚なんて初めから考えるなと云いたい。
でも1990年代以降、日本の若者は貧困層が増えた。
非正規雇用の蔓延が生んだ日本の歪である。
確かに年収280万円で「結婚してください」とは
どんなに肝が据わった人でも、なかなか言い出せないだろう。
非正規社員の問題は、私の日記で度々取り上げてきたが、
日本の将来を維持・形成してゆく上で、
根幹を成す重大な問題だと思う。
90年代以降、日本の雇用形態は変わった。
正社員の採用を手控え、パートや派遣を増やし、
国が・議会がそんな風潮を奨励した。
どうして若者たちがこんな状況に陥いらなければならなかったのか?
どうしていつまでもこんな状況に甘んじなくてはならないのか?
勿論その当時の大人世代がそんな事態を許した主犯だ。
でもそれだけではない。
結果的に若年層が雇用形態改悪のターゲットにされた原因。
それは若者が政治に無関心で
ただただ状況の悪化を傍観してきたから。
そんな状況でも物云わぬ若者たち。それも一因とは云えないか?
日本の議会を見ると、「支持したいと思うような
ろくな候補者がいないから選挙に行っても意味は無い。
棄権する」と思うのは百も承知で云いたい。
如何に無能でハンカクサイことをやっている議員たちでも
議員は議員。
自分に投票しない・支持しない年齢層のために
誰が汗を流してくれるだろう?
座して死を待つのは勝手だが、
せっかくこの世に生を受けたのだから、
自分たちの生活は、自分たちの手で良くしたいくらいは
思ってみてはどうか?
今の若者を称し、「草食系」という言葉が目について久しいが、
恋愛も結婚も仕事も、肉食系でなければ勝ち得るのは難しいと思う。
他人を押しのけるだけが肉食系ではない。
自分たちの身の回りや、社会を良くするために
必死で食らいつくのが本当の『人間社会の肉食系』ではないだろうか?
必死で生きる生き様を見せ続ける事で
周囲の人たちの共感を得られ、変えられる。
「よ~し、それじゃ自分が変えてやる!」
それくらいの気概を持ち、
怖いもの知らずのハチャメチャなパワーを発揮し、
突き進むのが本来の若者の特権だと思う。
正社員を諦め、選挙の投票を諦め、
恋愛を諦め、結婚を諦め、子供を諦め、
持ち家を諦め、将来の年金を諦め、
人として最低限の豊かな生活を諦め、
あなたは長い長い人生を真っ当するのですか?
自分の人生を振り返り、
良い人生をおくれたと云えるか自信がないオヤジが4句。
(最初の一句は私の作ではないので、念のため)
赤信号 みんなで渡れば 怖くない
高い壁 みんなで壊せば 叱られず
明日の夢 みんなで見れば 現実に
足結び みんなで走る 夢を見た
お粗末。
(36歳男性、非正規社員、年収300万円)
「結婚相談所や街コンでは年収ではねられる。
ショッピングモールの家族連れを見て、
ねたんでいる自分が嫌」(40歳男性、正社員、年収280万円)
「このまま孤独死するのかなぁ」(35歳女性、正社員、年収430万円)
これら未婚者の声はいずれも、
週刊東洋経済が4月上旬に実施した未婚に関するアンケートの回答だ。
5月14日号(9日発売)の特集『生涯未婚』の制作に当たって
35歳以上の未婚者本人とその家族を対象に調査した。
有効回答数932件のうち、
52.6%にあたる491件が自身や家族が未婚であることに不安を感じると回答。
不安を感じていないと回答した283件(30.3%)を大きく上回っている。
そして現状のままでは、未婚をめぐる不安を抱く人はもっと増え、
さらに、もっと強い不安を感じることになるだろう。
■ 男性の3人に1人が生涯未婚に
国立社会保障・人口問題研究所によると、
生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の比率)は
直近の2010年に男性が20.1%、女性が10.6%だった。
これが2035年には男性の29%、女性の19.2%に上昇する見通しだ。
つまり、男性のおよそ3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚者となる。
もちろん、50歳以降に結婚する人も一定程度はいる。
だが、ある結婚相談所関係者が
「中高年になると、離婚経験がある人の方が結婚しやすく、
まったくの未婚という人は男女を問わず敬遠されがち」
と打ち明けるように、50歳時点で未婚だと、
その後も結婚する機会を得られにくい傾向があるのが現実だ。
2012年度の就業構造基本調査を基に
大卒男性の未婚率を雇用形態別にまとめると、
20~24歳の時点では雇用形態にかかわらず95%超が未婚だ。
だがこれが35~39歳になると、
正社員をはじめとする正規雇用者は25.3%に減少しているのに、
派遣・契約社員は67.2%、
パート・アルバイトは85.8%が未婚のままとなっている。
女性の場合、35~39歳の未婚率は正社員39.3%、
派遣・契約社員46.9%で、雇用形態と未婚率には大きな相関関係がない。
ちなみに女性のパート・アルバイトは14.9%と非常に低いが、
これは「結婚して主婦のかたわらパートをしている」
という女性が非常に多いことを表している。
要するに結婚していないのは、「非正規雇用の男性」なのだ。
-中略-
貧困問題に詳しいNPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は、
「結婚は本来、条件さえ整えば自然とできるものだった。
しかし賃金や雇用などの条件が劇的に劣化した結果、
結婚は多くの若者には手が届かなくなった。
『結婚・出産ってぜいたくだ』という声が上がっている」と指摘。
婚姻率を上げるには、
雇用形態にかかわらず生活するに十分な賃金を保証することと、
教育や住宅にかかるコストを下げて
実質的な可処分所得を増やすことが重要だとしている。
ニッポンの未婚の現実と、それに対する処方箋を、
そろそろ真剣に考えるべきだ。
-東洋経済オンライン 5月9日(月)6時0分配信-
世の中には、様々な理由をつけては
恋人を作れない、結婚できないと
自分の消極性以外を原因とする人を多く見かける。
あくまで自己責任。
それも良いだろう。
しかし、貧困が原因で本当に恋人を作れない、
結婚できないとなると、事態は悲惨で深刻だ。
その辺は個々のケースに於いて、
他人には見極めができない・できにくいだろう。
結婚に対する私の個人的な見解は、
周囲の人にお膳立てしてもらうのではなく、
自ら汗を流し、血を流し、力強く勝ち得るもの、
奪いとるものだと思っている。
だから、少々の障害でへなへなと腰砕けになるようじゃ、
結婚なんて初めから考えるなと云いたい。
でも1990年代以降、日本の若者は貧困層が増えた。
非正規雇用の蔓延が生んだ日本の歪である。
確かに年収280万円で「結婚してください」とは
どんなに肝が据わった人でも、なかなか言い出せないだろう。
非正規社員の問題は、私の日記で度々取り上げてきたが、
日本の将来を維持・形成してゆく上で、
根幹を成す重大な問題だと思う。
90年代以降、日本の雇用形態は変わった。
正社員の採用を手控え、パートや派遣を増やし、
国が・議会がそんな風潮を奨励した。
どうして若者たちがこんな状況に陥いらなければならなかったのか?
どうしていつまでもこんな状況に甘んじなくてはならないのか?
勿論その当時の大人世代がそんな事態を許した主犯だ。
でもそれだけではない。
結果的に若年層が雇用形態改悪のターゲットにされた原因。
それは若者が政治に無関心で
ただただ状況の悪化を傍観してきたから。
そんな状況でも物云わぬ若者たち。それも一因とは云えないか?
日本の議会を見ると、「支持したいと思うような
ろくな候補者がいないから選挙に行っても意味は無い。
棄権する」と思うのは百も承知で云いたい。
如何に無能でハンカクサイことをやっている議員たちでも
議員は議員。
自分に投票しない・支持しない年齢層のために
誰が汗を流してくれるだろう?
座して死を待つのは勝手だが、
せっかくこの世に生を受けたのだから、
自分たちの生活は、自分たちの手で良くしたいくらいは
思ってみてはどうか?
今の若者を称し、「草食系」という言葉が目について久しいが、
恋愛も結婚も仕事も、肉食系でなければ勝ち得るのは難しいと思う。
他人を押しのけるだけが肉食系ではない。
自分たちの身の回りや、社会を良くするために
必死で食らいつくのが本当の『人間社会の肉食系』ではないだろうか?
必死で生きる生き様を見せ続ける事で
周囲の人たちの共感を得られ、変えられる。
「よ~し、それじゃ自分が変えてやる!」
それくらいの気概を持ち、
怖いもの知らずのハチャメチャなパワーを発揮し、
突き進むのが本来の若者の特権だと思う。
正社員を諦め、選挙の投票を諦め、
恋愛を諦め、結婚を諦め、子供を諦め、
持ち家を諦め、将来の年金を諦め、
人として最低限の豊かな生活を諦め、
あなたは長い長い人生を真っ当するのですか?
自分の人生を振り返り、
良い人生をおくれたと云えるか自信がないオヤジが4句。
(最初の一句は私の作ではないので、念のため)
赤信号 みんなで渡れば 怖くない
高い壁 みんなで壊せば 叱られず
明日の夢 みんなで見れば 現実に
足結び みんなで走る 夢を見た
お粗末。