東京都の舛添要一知事が参議院議員時代、
政治資金から「慰安旅行費」を支出していたという
「週刊文春」の報道が世間を騒がせる中、
「ホテル側の情報管理」を問題視する声がネット上で寄せられている。
収支報告書の記載は「会議費用」だが、
実際は会議なんて開いていない――。
そう文春に明かしたのは記事中で「ホテル関係者」とされた人物だ。
「関係者」が現役の従業員かどうかは不明だが、
ホテル関係者が利用客の個人情報を外部に漏らしたことの是非が議論を呼んでいる。
■「会議」→「プールでお子さんと遊んでいた」
「すべて文春さんに聞いて下さい。私どもは当初から取材に応じていません」――。
舛添氏が家族で宿泊した、
と2016年5月11日発売の「週刊文春」(5月19日号)に報じられた
千葉県木更津市のあるホテルはJ-CASTニュースの取材にこう答えた。
文春によると、舛添氏は参院議員だった13年1月3日、
議員辞職後の14年1月2日に「慰安旅行」で当該ホテルを利用。
宿泊費の約37万円は「会議費用」として政治資金から捻出したが、
2回とも会議など開かなかったのだという。
それを証言したのが、記事に登場する「ホテル関係者」だ。
「関係者」は、「温水プールでお子さんと遊んでいた」
「いずれの年もグレードの高い部屋に泊まった」
と詳しい利用状況まで明かしている。
確かに、報告書記載の用途と実際の用途が異なっていれば、
「虚偽記載」として問題視される。
実際、「会議費用」以外にも
支出内容と合致しない不自然な記述がみられたと報じられており、
舛添氏には、
政治資金規正法違反の疑いも含めて説明責任が求められるだろう。
その一方で、ネット上では従業員しか知り得ない個人情報を
外部に漏らす「関係者」にも
「ホテル側の口の軽さも問題」
「そんなに喋るものなのか」
「ゲストのことをベラベラ喋るのも問題」
といった批判も集まっている。
「個人情報は同意を得ず第三者には提供しない」と公式HPに記載
J-CASTニュースの取材に対するホテル側の回答を見る限り、
文春に証言した「関係者」が誰なのかはわからない。
取材の最後、電話に出た担当者に名前を聞こうとすると
「申し訳ありませんが、電話を切らせて頂きます」
と一方的にシャットアウトされてしまった。
ちなみに、当該ホテルの公式サイトには
「当館は、お客様よりいただいた個人情報を適切に管理し、
同意を得ることなく第三者に 提供することはございません」
と明記されている。
舛添氏は、文春がネットで今回の件を速報した5月10日、
報道陣からの質問に
「今日はちょっと(その質問は)やめていただきたい」
などと述べ、説明を避けた。
-J-CASTニュース 5月11日(水)18時51分配信-
舛添関連のニュースを耳にするたびに
スカッとする爽快さより、
何か後味の悪さを感じていた。
裁判所から出廷を求められ、
証人として証言をしたのならいざ知らず、
もし文春の記事ですっぱ抜かれた内容が事実としたら、
明らかに『職務上知り得た秘密』の暴露に他ならない。
倫理に悖る最低の行為であり、
十分処罰の対象となる案件だ。
確かに国民には知る権利があり、
知事などの公人の不正疑惑が発覚したなら
徹底的な調査を求める空気が世間に蔓延する。
だから文春の記事は拍手喝さいを贈った人々も多いだろう。
しかし今回記事になった内容は、
隣近所の無責任な証言とは違い、
利用客の滞在状況を公に暴露するという
秘密の保持を守らなかったスタッフの罪は大きい。
何処の会社でもそうだが、顧客情報の漏洩は
その企業にとっての存続の危機に直面する、
重大な事務リスクにあたる。
それにもし舛添知事サイドから訴えられたら、
莫大な慰謝料を取られることになるだろう。
今年になって文春のすっぱ抜きの記事を眼にする機会が
やけに多い気がするが、
一体どのように取材しているのだろう?
どの記事にも共通するのが、
常にゲスな話題を提供している点だ。
一般大衆の好む下世話な話題を提供するのが
週刊誌の使命だと考えているのだろう。
その結果、政治家や公人の不正などを暴露することが、
浄化につながる事になっても、
どうも私はスッキリしない。
そういう仕事もある程度必要なのかもしれないが、
ジャーナリストを自認するなら、
他人のスキャンダルを追ってばかりいないで、
記者としての正義に基づいた姿勢で仕事をしてほしいものだ。
政治や社会問題に鋭く切り込み、
世の中を啓蒙するくらいの気概も持てないなら、
あまり社会正義ヅラして語って欲しくない。
最近の日本の報道は、地震の加熱する報道合戦の結果
被災者の皆さんからその姿勢を非難されたり、
本来報道すべき案件を故意に隠ぺいし、
国連に報道の自由度で注意されたりと
散々な状況にある。
ネットの一般人の報道人に対する呼称として、
『マスゴミ』呼ばわりするのもよく目にする。
人それぞれ物差しが違うので、
万人に受け入れられる記事など書くのは不可能だろうが、
せめて他人に蔑まれるような仕事はしない方が良いと思いますよ。
政治の話に変わるが、昨日TBSの『モニタリング』を観ていたら、
ある普通の一般人に対し、「国会議員に立候補しないか」との
誘いの様子をモニタリングしているコーナーがあった。
騙しではなく、もし本当に熱意ある人の発掘に力を入れ
金持ちや二世議員がはびこる現在の国会や地方議会に
風穴を開けることができたら、
もう少しマシな政治ができるのではないかと思った。
権力や権威の虜にしか見えない舛添知事の姿。
初心を忘れたその言動と行動を
家族はどう思っているのだろう?
特に子供は、父のそんな姿を見たくはなかったと、
多分今は、針のムシロ状態にあるのではなかと察し、
同情を禁じ得ない。
自分とはあまりにかけ離れた生活の実態を知るにつれ、
やっぱり知りたくはなかったと思うオヤジが一句。
安い宿 それでも行けたら 天国だ
(温泉好きな庶民)
お粗末。
政治資金から「慰安旅行費」を支出していたという
「週刊文春」の報道が世間を騒がせる中、
「ホテル側の情報管理」を問題視する声がネット上で寄せられている。
収支報告書の記載は「会議費用」だが、
実際は会議なんて開いていない――。
そう文春に明かしたのは記事中で「ホテル関係者」とされた人物だ。
「関係者」が現役の従業員かどうかは不明だが、
ホテル関係者が利用客の個人情報を外部に漏らしたことの是非が議論を呼んでいる。
■「会議」→「プールでお子さんと遊んでいた」
「すべて文春さんに聞いて下さい。私どもは当初から取材に応じていません」――。
舛添氏が家族で宿泊した、
と2016年5月11日発売の「週刊文春」(5月19日号)に報じられた
千葉県木更津市のあるホテルはJ-CASTニュースの取材にこう答えた。
文春によると、舛添氏は参院議員だった13年1月3日、
議員辞職後の14年1月2日に「慰安旅行」で当該ホテルを利用。
宿泊費の約37万円は「会議費用」として政治資金から捻出したが、
2回とも会議など開かなかったのだという。
それを証言したのが、記事に登場する「ホテル関係者」だ。
「関係者」は、「温水プールでお子さんと遊んでいた」
「いずれの年もグレードの高い部屋に泊まった」
と詳しい利用状況まで明かしている。
確かに、報告書記載の用途と実際の用途が異なっていれば、
「虚偽記載」として問題視される。
実際、「会議費用」以外にも
支出内容と合致しない不自然な記述がみられたと報じられており、
舛添氏には、
政治資金規正法違反の疑いも含めて説明責任が求められるだろう。
その一方で、ネット上では従業員しか知り得ない個人情報を
外部に漏らす「関係者」にも
「ホテル側の口の軽さも問題」
「そんなに喋るものなのか」
「ゲストのことをベラベラ喋るのも問題」
といった批判も集まっている。
「個人情報は同意を得ず第三者には提供しない」と公式HPに記載
J-CASTニュースの取材に対するホテル側の回答を見る限り、
文春に証言した「関係者」が誰なのかはわからない。
取材の最後、電話に出た担当者に名前を聞こうとすると
「申し訳ありませんが、電話を切らせて頂きます」
と一方的にシャットアウトされてしまった。
ちなみに、当該ホテルの公式サイトには
「当館は、お客様よりいただいた個人情報を適切に管理し、
同意を得ることなく第三者に 提供することはございません」
と明記されている。
舛添氏は、文春がネットで今回の件を速報した5月10日、
報道陣からの質問に
「今日はちょっと(その質問は)やめていただきたい」
などと述べ、説明を避けた。
-J-CASTニュース 5月11日(水)18時51分配信-
舛添関連のニュースを耳にするたびに
スカッとする爽快さより、
何か後味の悪さを感じていた。
裁判所から出廷を求められ、
証人として証言をしたのならいざ知らず、
もし文春の記事ですっぱ抜かれた内容が事実としたら、
明らかに『職務上知り得た秘密』の暴露に他ならない。
倫理に悖る最低の行為であり、
十分処罰の対象となる案件だ。
確かに国民には知る権利があり、
知事などの公人の不正疑惑が発覚したなら
徹底的な調査を求める空気が世間に蔓延する。
だから文春の記事は拍手喝さいを贈った人々も多いだろう。
しかし今回記事になった内容は、
隣近所の無責任な証言とは違い、
利用客の滞在状況を公に暴露するという
秘密の保持を守らなかったスタッフの罪は大きい。
何処の会社でもそうだが、顧客情報の漏洩は
その企業にとっての存続の危機に直面する、
重大な事務リスクにあたる。
それにもし舛添知事サイドから訴えられたら、
莫大な慰謝料を取られることになるだろう。
今年になって文春のすっぱ抜きの記事を眼にする機会が
やけに多い気がするが、
一体どのように取材しているのだろう?
どの記事にも共通するのが、
常にゲスな話題を提供している点だ。
一般大衆の好む下世話な話題を提供するのが
週刊誌の使命だと考えているのだろう。
その結果、政治家や公人の不正などを暴露することが、
浄化につながる事になっても、
どうも私はスッキリしない。
そういう仕事もある程度必要なのかもしれないが、
ジャーナリストを自認するなら、
他人のスキャンダルを追ってばかりいないで、
記者としての正義に基づいた姿勢で仕事をしてほしいものだ。
政治や社会問題に鋭く切り込み、
世の中を啓蒙するくらいの気概も持てないなら、
あまり社会正義ヅラして語って欲しくない。
最近の日本の報道は、地震の加熱する報道合戦の結果
被災者の皆さんからその姿勢を非難されたり、
本来報道すべき案件を故意に隠ぺいし、
国連に報道の自由度で注意されたりと
散々な状況にある。
ネットの一般人の報道人に対する呼称として、
『マスゴミ』呼ばわりするのもよく目にする。
人それぞれ物差しが違うので、
万人に受け入れられる記事など書くのは不可能だろうが、
せめて他人に蔑まれるような仕事はしない方が良いと思いますよ。
政治の話に変わるが、昨日TBSの『モニタリング』を観ていたら、
ある普通の一般人に対し、「国会議員に立候補しないか」との
誘いの様子をモニタリングしているコーナーがあった。
騙しではなく、もし本当に熱意ある人の発掘に力を入れ
金持ちや二世議員がはびこる現在の国会や地方議会に
風穴を開けることができたら、
もう少しマシな政治ができるのではないかと思った。
権力や権威の虜にしか見えない舛添知事の姿。
初心を忘れたその言動と行動を
家族はどう思っているのだろう?
特に子供は、父のそんな姿を見たくはなかったと、
多分今は、針のムシロ状態にあるのではなかと察し、
同情を禁じ得ない。
自分とはあまりにかけ離れた生活の実態を知るにつれ、
やっぱり知りたくはなかったと思うオヤジが一句。
安い宿 それでも行けたら 天国だ
(温泉好きな庶民)
お粗末。