uparupapapa 日記

今の日本の政治が嫌いです。
だからblogで訴えます。


<堺・私立中>「保護者会退会で娘が疎外」父、賠償求め提訴

2016-05-21 04:30:11 | 日記
堺市内にある私立の中高一貫校に娘を通わせている父親(41)が、

保護者会を退会したために長女(16)が

中学の卒業式で一人だけコサージュをもらえず、

精神的苦痛を受けたとして、

保護者会と同校事務長に計2万円の損害賠償を求める訴えを堺簡裁に起こした。

父親は「保護者会に入るかどうかは個人の自由なのに、

学校行事で子供が疎外されるのは納得できない」と話している。

 
◇卒業式でコサージュもらえず

 
20日にあった第1回口頭弁論で、

保護者会と事務長側はいずれも争う姿勢を示した。

 
訴状などによると、父親は保護者会(会員約1300人)の運営方針に疑問を抱き、

2014年3月に退会した。

今年3月の卒業式で、

各生徒が胸に付けるコサージュを保護者会が用意するのを知り、

実費負担を申し出たが認められなかった。

 
父親らは仕方なく、学校側から花の種類を聞くなどして、

よく似たコサージュを用意。

長女はそれを付けて卒業式に臨んだ。

同じ理由で、

退場時に担任教員が各生徒に渡すバラの花も自分で調達したといい、

父親は「人格権を侵害された」と主張している。


毎日新聞の取材に、保護者会の会長は

「会の活動に協力しないのに、

賛同するものだけ実費負担すると言われても受け入れ難い」と話した。

事務長は「私は出納を手伝っているだけ。

学校は保護者会の活動内容を最終的に決定する立場にない」としている。

 
ほかにも保護者会はマラソン大会で生徒にシュークリームを差し入れたり、

中学校の特別給食を用意したりしているが、

父親によると「シュークリームは持参し、

特別給食の日は早退せざるを得なかった」という。

 
文部科学省は「保護者会に対する監督権限はないが、

子供たちに不平等が生まれるのは好ましくない」としている。

【椋田佳代】



 ◇学校側が対応を

 
PTAに詳しい文化学園大の加藤薫教授(日本語・日本文化論)の話

 
学校行事で差別があってはならない。

別団体が物品を提供する場合でも、

学校側は全ての生徒が受け取る前提で対応すべきだ。



-毎日新聞 5月20日(金)15時32分配信-








生徒の保護者全員が

常にPTAなどの保護者会の活動に

参加できる環境にあるとは限らない。

むしろ両親共に仕事を持つなどして、

多忙なため、保護者会の活動に参加できない事情の人も多いだろう。


どの学校も役員選出と公平な役割分担には

大変苦労している現状がある。



専業主婦が圧倒的多数派で、

学校行事にも比較的参加し易い保護者が多かった時代は

それほど問題は起きなかったのかもしれないが、

今は時代が違う。



私は仕事にかまけて母親だけに子育てを押し付けず、

父親ももっと積極的に学校行事などに参加すべきだと考えるので、

女性の社会進出と男性の家庭回帰は

社会の仕組みとして、

バランスよく発展させるのが望ましいと思っている。



子供の保護者として、

父親も母親も同じように子育ての参加機会を持つべきであり、

当人の親としての自覚を持つこともさることながら、

社会制度の後押しも必要だと思う。




まずはそういった環境が整った場合を大前提として、

今回の案件を考えたい。


この学校の渦中の保護者は、

一体どういった経緯で保護者会を脱会したのか

記事に書かれている内容だけでは解らないが、

ここに二つの問題が見えてくる。



一つ目は、参加は自由と云うが、

保護者である以上、全員参加が大前提の組織であり、

個人のエゴがまかり通るのなら、

活動が滞り、活動が維持できなくなる。

保護者としての自覚と責任を持つならば、

できる限りの協力を惜しまないスタンスが必要だ。




二つ目は運営面での問題。

様々な事情と価値観を持つ保護者の集まりであるならば、

参加する保護者全員が納得できるような運営が求められる。

ごく一部分の保護者による独善的・強引な運営は

疎外された保護者の反発を招くだけだろう。

どこの学校もそうだと思うが、

積極的に関わろうとする保護者と、距離を置く保護者との

温度差が閉鎖的な運営を生む原因のひとつと考える。



今回、脱会という強硬手段を選んだ父親の選択を

支持することも非難することもできないが、

決して望ましい状況にないのは明らかだ。


保護者会側の大人げない対応も情けない。

父親の行動に対する報復として、

子供に攻撃の刃を向けていると指弾しないわけにはいかない。

そんな了見の狭い対応しかできない団体だから反発をくらい、

脱会されたのではないか?


その反省は全く見られない。

多分私でも脱会したくなっただろう。



記事の最後に

学校側の対応を批判するコメントが掲載されているが、

人ごとのような学校の無策ぶりには呆れるばかりだ。

そのような無責任な対応に終始し、傍観する態度を見る限り、

一事が万事、その程度の無能な学校なのだろうと推測できる。



一番不幸なのは、そんな学校に通う生徒の不運にあると思う。



保護者会にあまり参加できていなかったと反省しているオヤジが一句。






男親  気おくれする場が  保護者会





お粗末。