■ケンウッドKX-880SRⅡ
これもなんとなく・・・(もういいって)
ただ音質重視なので、当然オートリバース機になど目もくれず、
シングルウェイ機の中から選びました。
この機種で目を引いたのは、縦型のレベルメーター。
もう当時のレベルメーターは、アナログではなくデジタルが主流でしたが、
その多くが横型だったのに対して、こいつは縦。
メモリのピッチは少々粗くなるものの、縦で非常に見やすかったのを覚えています。
ずっとラジカセの機械式のボタンしか使ったことがなかったので、
適度な重さがある電子式のスイッチ類はとても心地よかったですよ。
あと気に入っていたのは、ヘッドホン端子にボリュームがついていたこと。
夜アンプのスイッチを入れることなく、カセットデッキのみでカセットが聞けたので
かなり重宝していました。
3ヘッドの機種はさすがに高価で買えず、2ヘッドのこの機種にしましたが、
なかなか音のほうも良かったと思います。
ラジカセで録音したカセットをこのデッキで再生すると、かなりガッカリしてみたり。
でも、AD-Xとか比較的よいカセットを使って録音したものは、そんなには悪くなかったです。
そして、ついにメタルテープが使えるようになりました。
確かに音はよい。広いダイナミックレンジ。迫力が違いました。
メタルに限らず、ハイポジションも含めいろいろな種類のカセットを試してみましたが、
コストと音質のバランスを考えると、かなり音が良くなったノーマルポジションのうち
ハイグレードのもの(メーカーは相変わらずTDK)に落ち着きました。
ドルビーノイズリダクションもBだけでなくCも当然使えましたが、
やっぱり好きになれなくて、使わずじまい。
レコードが聴けるようになったので、自分の中でのFMの音楽ソースとしての地位が
相対的に下がってしまい、カセット選びもあまり重要ではなくなっていたのです。
当時は、ポータブルオーディオを持つ必要もなかったので。
音楽は、常に家で聴くものでした。
■BOSE301MM-Ⅱ
そして、スピーカー。
今でも、オーディオ機器の中で一番好きなのはスピーカーです。
このスピーカーって変わってるでしょ。
当時主流だったのは、国内メーカーの中型のブックシェルフスピーカーでした。
海外メーカーのスピーカーで唯一エントリー層が買えるスピーカーはこれだけでした。
最大の特徴は、2つのツイーターがそれぞれ前向きと後ろ向きになっているところ。
反射音を重視した音場型のスピーカーというふれ込みでした。
ウーハーのブルーの紙コーンが目に焼きついています。
そのブルーの紙コーンといえば、思い出されるのが「竹とんぼ」。
部屋でなぜか竹とんぼを飛ばす気になって、飛ばしました。
ええ、飛んで行きましたよ、竹とんぼ。その青いウーハーめがけて。
なぜか、そのときに限っていつもは付けているサランネットを外していたんですよね。
ええ、刺さりましたよ、竹とんぼの羽がウーハーに。
いや、ちょっとだけです。穴が開いたのは(涙)。
遠い昔の間抜けで悲しい記憶。
それはさておき、一番問題だったのは、スピーカーをどこに置くかということ。
スピーカー購入前からいろいろと頭を悩ましていましたが、
国産の中型ブックシェルフスピーカーだと、床に直置きするわけにいかないので、
スピーカー台が必要。
当時売っていたのは、タオックの↓こういうやつか、ウッドブロック。
どのみち高価でそこまで予算が回らないので、
安く上げようとすると、コンクリートブロックを使うのが当時は一般的。
穴のところに砂とか、グラスウールを詰め込んでみたり、
ブチルゴムを表面にまいてフェルトで仕上げるような「対策ブロック」なるものの作り方が
オーディオ雑誌に取り上げられるようなそんな時代でした。
自室の壁際の左右2つのキャビネットの上をまたがるように、かなりがっちりした棚が渡されており、
物が置けるようになっていました。
叩いてもコツコツという感じで、ほとんど鳴かないこと、
その高さがちょうど良く、その棚にスピーカーを置いた場合、
反対側のリスニングポジションの予定であるソファーに座るとスピーカーが耳の位置に来るので、
ボースを買う場合は、その棚の上に置くと決めていました。
301を棚の上に置き、左右のスピーカーの間隔は試聴を繰り返して決めました。
その当時はスピーカーのインシュレーターはあまり一般的ではなく、
高価なものしかなかったので、とりあえず滑り止めということで
近所のホームセンターで買った薄手のゴムシートを切って、四隅に敷いていました。
スペーサーとして10円玉も試してみましたが、あまり効果はなく、
スピーカーが軽かったせいもあって、10円玉だと滑るので、
結局はずっとゴムシートのままでした。
スピーカーケーブルは、とりあえずということで、
オーディオショップで買ったごくごくフツーのタフピッチ線を使ったもの。
色は、今でも良く見かける赤黒ではなく、青白でした。
そして、肝心の音はというと、もちろんそれまで使っていたステレオラジカセとは比較になりません。
ただ、最初のお店での試聴のとき、あるいは友人宅で国産スピーカーを聞かせてもらったときなどに
薄々は気づいていたんですが、このスピーカー、いわゆる「オーディオ的」ではない。
音のバランスとしては、いわゆるピラミッドバランス。
ゆったりとして量感のある中低域に、高域がのる感じ。
ダイナミックレンジとしては、けっこう狭い(特に高域方向)。
音の解像度、さっぱりですねー。
実際に、高校時代の同級生でけっこうなオーディオマニアが自宅に遊びに来たことがあり、
このシステムの音を聞かせたところ「レンジ狭っ!解像度薄っ!」と言われた記憶があります。
(言い回しは現代風にアレンジしてありますが、発言の趣旨としてはそういうこと。)
でも、このスピーカーでよかったんです。
当時主に聞いていたのは、70’sのアメリカンロック、しかもアナログ音源。
明るく、鳴りっぷりと音の雰囲気が良く、長時間聴いてもちっとも聴き疲れしないこの301は、
当時の自分にはぴったりの相棒だったんです。
細かいことは気にせずに、どっぷりと音楽に浸ることができましたから。
このスピーカー、少々形は変わりましたが今でも301Vとして売られています。
今は第5世代ですか、当時はMM-Ⅱってくらいですから、第2世代だったんでしょうね。
当時から天井吊のブランケットとか豊富だったので、
当時から店舗などに使われることが多く、よく目にしましたが、
今では301はほとんど見ないものの、もっと小型の101とか201はけっこう見ます。
現在使用中のPC用のスピーカーは、BoseのMediaMateIIですが、
音の傾向は、当時の301と変わってませんね。
キャビネットの作りがビミョーに雑だったりするところも(笑)。
(つづく。次回はその後購入したアクセサリーについて)
これもなんとなく・・・(もういいって)
ただ音質重視なので、当然オートリバース機になど目もくれず、
シングルウェイ機の中から選びました。
この機種で目を引いたのは、縦型のレベルメーター。
もう当時のレベルメーターは、アナログではなくデジタルが主流でしたが、
その多くが横型だったのに対して、こいつは縦。
メモリのピッチは少々粗くなるものの、縦で非常に見やすかったのを覚えています。
ずっとラジカセの機械式のボタンしか使ったことがなかったので、
適度な重さがある電子式のスイッチ類はとても心地よかったですよ。
あと気に入っていたのは、ヘッドホン端子にボリュームがついていたこと。
夜アンプのスイッチを入れることなく、カセットデッキのみでカセットが聞けたので
かなり重宝していました。
3ヘッドの機種はさすがに高価で買えず、2ヘッドのこの機種にしましたが、
なかなか音のほうも良かったと思います。
ラジカセで録音したカセットをこのデッキで再生すると、かなりガッカリしてみたり。
でも、AD-Xとか比較的よいカセットを使って録音したものは、そんなには悪くなかったです。
そして、ついにメタルテープが使えるようになりました。
確かに音はよい。広いダイナミックレンジ。迫力が違いました。
メタルに限らず、ハイポジションも含めいろいろな種類のカセットを試してみましたが、
コストと音質のバランスを考えると、かなり音が良くなったノーマルポジションのうち
ハイグレードのもの(メーカーは相変わらずTDK)に落ち着きました。
ドルビーノイズリダクションもBだけでなくCも当然使えましたが、
やっぱり好きになれなくて、使わずじまい。
レコードが聴けるようになったので、自分の中でのFMの音楽ソースとしての地位が
相対的に下がってしまい、カセット選びもあまり重要ではなくなっていたのです。
当時は、ポータブルオーディオを持つ必要もなかったので。
音楽は、常に家で聴くものでした。
■BOSE301MM-Ⅱ
そして、スピーカー。
今でも、オーディオ機器の中で一番好きなのはスピーカーです。
このスピーカーって変わってるでしょ。
当時主流だったのは、国内メーカーの中型のブックシェルフスピーカーでした。
海外メーカーのスピーカーで唯一エントリー層が買えるスピーカーはこれだけでした。
最大の特徴は、2つのツイーターがそれぞれ前向きと後ろ向きになっているところ。
反射音を重視した音場型のスピーカーというふれ込みでした。
ウーハーのブルーの紙コーンが目に焼きついています。
そのブルーの紙コーンといえば、思い出されるのが「竹とんぼ」。
部屋でなぜか竹とんぼを飛ばす気になって、飛ばしました。
ええ、飛んで行きましたよ、竹とんぼ。その青いウーハーめがけて。
なぜか、そのときに限っていつもは付けているサランネットを外していたんですよね。
ええ、刺さりましたよ、竹とんぼの羽がウーハーに。
いや、ちょっとだけです。穴が開いたのは(涙)。
遠い昔の間抜けで悲しい記憶。
それはさておき、一番問題だったのは、スピーカーをどこに置くかということ。
スピーカー購入前からいろいろと頭を悩ましていましたが、
国産の中型ブックシェルフスピーカーだと、床に直置きするわけにいかないので、
スピーカー台が必要。
当時売っていたのは、タオックの↓こういうやつか、ウッドブロック。
どのみち高価でそこまで予算が回らないので、
安く上げようとすると、コンクリートブロックを使うのが当時は一般的。
穴のところに砂とか、グラスウールを詰め込んでみたり、
ブチルゴムを表面にまいてフェルトで仕上げるような「対策ブロック」なるものの作り方が
オーディオ雑誌に取り上げられるようなそんな時代でした。
自室の壁際の左右2つのキャビネットの上をまたがるように、かなりがっちりした棚が渡されており、
物が置けるようになっていました。
叩いてもコツコツという感じで、ほとんど鳴かないこと、
その高さがちょうど良く、その棚にスピーカーを置いた場合、
反対側のリスニングポジションの予定であるソファーに座るとスピーカーが耳の位置に来るので、
ボースを買う場合は、その棚の上に置くと決めていました。
301を棚の上に置き、左右のスピーカーの間隔は試聴を繰り返して決めました。
その当時はスピーカーのインシュレーターはあまり一般的ではなく、
高価なものしかなかったので、とりあえず滑り止めということで
近所のホームセンターで買った薄手のゴムシートを切って、四隅に敷いていました。
スペーサーとして10円玉も試してみましたが、あまり効果はなく、
スピーカーが軽かったせいもあって、10円玉だと滑るので、
結局はずっとゴムシートのままでした。
スピーカーケーブルは、とりあえずということで、
オーディオショップで買ったごくごくフツーのタフピッチ線を使ったもの。
色は、今でも良く見かける赤黒ではなく、青白でした。
そして、肝心の音はというと、もちろんそれまで使っていたステレオラジカセとは比較になりません。
ただ、最初のお店での試聴のとき、あるいは友人宅で国産スピーカーを聞かせてもらったときなどに
薄々は気づいていたんですが、このスピーカー、いわゆる「オーディオ的」ではない。
音のバランスとしては、いわゆるピラミッドバランス。
ゆったりとして量感のある中低域に、高域がのる感じ。
ダイナミックレンジとしては、けっこう狭い(特に高域方向)。
音の解像度、さっぱりですねー。
実際に、高校時代の同級生でけっこうなオーディオマニアが自宅に遊びに来たことがあり、
このシステムの音を聞かせたところ「レンジ狭っ!解像度薄っ!」と言われた記憶があります。
(言い回しは現代風にアレンジしてありますが、発言の趣旨としてはそういうこと。)
でも、このスピーカーでよかったんです。
当時主に聞いていたのは、70’sのアメリカンロック、しかもアナログ音源。
明るく、鳴りっぷりと音の雰囲気が良く、長時間聴いてもちっとも聴き疲れしないこの301は、
当時の自分にはぴったりの相棒だったんです。
細かいことは気にせずに、どっぷりと音楽に浸ることができましたから。
このスピーカー、少々形は変わりましたが今でも301Vとして売られています。
今は第5世代ですか、当時はMM-Ⅱってくらいですから、第2世代だったんでしょうね。
当時から天井吊のブランケットとか豊富だったので、
当時から店舗などに使われることが多く、よく目にしましたが、
今では301はほとんど見ないものの、もっと小型の101とか201はけっこう見ます。
現在使用中のPC用のスピーカーは、BoseのMediaMateIIですが、
音の傾向は、当時の301と変わってませんね。
キャビネットの作りがビミョーに雑だったりするところも(笑)。
(つづく。次回はその後購入したアクセサリーについて)