土井たか子さんが、85歳でこの世を去った。好き嫌い、政治信条その他は抜きにしてお疲れ様といいたい。女性議員始まって以来の衆議院議長を務め、憲法学者らしく9条を守り抜く姿勢を貫いた方だった。声が通り、ドスの聞いた発声はその辺の男性議員を圧倒するに充分だった。
昭和は遠くなりにけりとは、まだ言えないが少なくとも戦争を知る年代の人たちが少しずつ亡くなって行くことに一抹の不安を覚える。戦争を経験し又戦争の悲惨さを知る年代は昭和15年生まれ位までの人たちだろう。それ以後の方たちは記憶も意識もないはずだ。
今、日本の右傾化が取りざたされて久しいが、非核三原則と戦争を二度と起こさない国家としての原理原則と意思を守り抜いてもらいたいものである。
9条問題とは別個のものとして考えたい。憲法は改正すべきだと思う。近隣諸国からやりたい放題、いいたい放題になっている。これは戦争もできない国家感、GHQから腑抜けにされた国民性、、近代史を教えない教育問題にあると思うからだ。その改正の中で9条問題をどうするか国民の意思で決めればいい。
竹島は取られっぱなし、尖閣を狙う国家があり、北方領土は帰ってきそうもない。国家として国民を守り、領土を守り決して国際法を遵守しない違法行為を赦さない強い意志を発表しておくのも一つの手である。
領土問題はない!などと生ぬるいことをいっていてはなめられるばかりだ。こことここは日本固有の領土だ。少しでも手をだすようなことがあれば断固戦力を持って対応する。位のことは言っておかねばならないだろう。
拉致被害者救済にしてもそうだ。被害者家族も高齢化している。生きている間に全員の帰国を果たしてやりたい。金が欲しくればいくらだってやればいい。金で解決できるのならこんなに安いものはない。誰一人反対するものはないはずだ。それにしても北は変だ。金正日恩の健康問題はどうなのか?政変でも起きはしないか?そんなことになれば又奪還は遅れてしまう。北の政治の安定を願うばかりである。