広島に引き続き長崎でも去る9日原爆犠牲者慰霊平和記念式典が行われた。被爆から62年、これからも8月には、この悲惨な事実を語り継ぎ、犠牲者の御霊安かれと祈り続けられることと思う。
この4月、市長選のさなかに凶弾に倒れた伊藤一長前市長の核兵器廃絶に向けた遺志を引継ぎ、若い田上市長が立派な平和宣言を表明した。地元選出の国会議員であり、防衛相であったあの方の「しょうがない」発言にも、しっかり釘を刺していたように思う。
「ヒロシマ ナガサキ」の関連取材において、原爆症に悩む姉妹の話があった。姉が飛び込み自殺をしてしまったとき、人間には「生きる勇気」と「死ぬ勇気」があると述べられていた。生死を乗り越えてきた人にしか言えない重い言葉であると感銘した。
日本も米国のお陰とはいえ、平和と経済発展を遂げてきた。やや平和ボケの感はあるが、何がどうあろうとも世界平和と核廃絶に向けた運動は続けなければならない。
8月15日、また終戦記念日が近づいてきた。戦争犠牲者となった多くの戦没者に御霊安らかにあれと祈願いたしたい。 合掌
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