としよりいぼ

この夏，私の最大の話題は「としよりいぼ」やった。
夏のはじめ，家人が私の首元を見て，
「最近，首から胸にかけて，小さないぼみたいなん増えてへん？
水いぼやったら家族にうつったらアカンから，皮膚科行って診てもらいよ！」
と言った。
「家族のため」という言葉がこたえた。
それで，一大決心をして初めて？皮膚科に行くことにした。
まず，病院の位置と診察時間を調べ，皮膚科へ。
診察開始の時刻に行ったら凄い人！
受付で１時間半待ちを宣告され，唯々待つのみ。
２時間近く待って，やっと呼ばれた。
診察室に入ると，私とほぼ同じ年格好の女医さんが，
「どうされました？」と聴いてくれた。
私は，今までの経過を説明すると，女医さんは私の首のあたりをチラッと見て，
微笑みながら
「心配いりませんよ！他人にうつる心配はありません。
個人差はありますが，年齢とともに増えてくるものですから・・・
通称，“としよりいぼ”って呼ばれているんです。
水いぼは，子どもが罹る病気ですから，大人は罹りません。」
と言った。
診察はすぐに終わった。
私は，僅かばかりの診察料を払い，薬もなく帰ることになった。
私はもう「としより」なんや・・・
背中を丸め帰宅した。
帰宅後，受診を勧めた家人に報告。
他人にうつらないことを自慢した。
もうすぐ敬老の日。
大事にしてほしいなぁ～
「写真；畝傍山北麓の看板」