逮夜・鈴の音

先日、私はある買い物をした。
それは、以前から母も欲しがっていた“鈴”。
「家の鈴、ご本尊様に比べたら小さいので、もう少し大きいの欲しいなぁ～」
母が、そう言っていたからだ。
今回、その母が欲しがっていた少し大きめの“鈴”を買うことにした。
自分にとって、１つの区切りとしたいからだ。
買う前に、いくつかの“鈴”を鳴らし、音を聞いて決めた。
やっぱり音できめたら、高価な買い物になってし まった・・・
私は朝夕、母の前で“鈴”鳴らす。
清らかな余韻の残る音が、私の心を鎮めてくれる。
高いと云えば高いけど・・・
安い買い物かもしれへんなぁ～
昨夜は五ー七日。
あの鈴は皆に好評で、終わったあと、お寺さんに
「母は、もうかなり遠くまで行ったのでしょうか？」と問うと、
「いや、まだここらへんにおられるのですよ。」とお寺さんは答えて下さった。
母も鈴の音聞いてるんやろうかなぁ？
「写真；購入した鈴」