大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

衣掛杉と謡曲「三輪」

2010年03月11日 | 桜井市
この前の日曜日,お昼の天気予報では,近畿地方に雨の降っている所はないと伝えているのに,
我が家には,今朝からずっと霧のような小雨が降り続いている。
離れて暮らす息子からのメールは,今日も引越しの作業をするかどうかの確認。
どうやら神戸は,雨が降っていないとのこと。
午後の天気予報は,曇りときどき雨,降水確率80%。
「べつにこんな日に引越し作業せんでも・・・」
その声で,今日の作業は中止に決めた。
炬燵に足を入れてぼんやりと・・・
いつの間にか,うとうと眠ってしもたようや。
妙な夢をみた。
あの風景は,大神神社?
大きな杉の木に衣が・・・
あれは,もしかしたら謡曲「三輪」の夢やったんかも・・・?
@謡曲「三輪」
世阿弥の作と伝えられる謡曲「三輪」は、玄賓僧都をモデルにしている。その筋書きでは、玄賓が三輪明神の化身である女性と知り合い、三輪の故事神徳を聞かされるというものである。物語は以下のように展開する。
三輪山の谷あいに、世を捨てて庵を結び仏に仕えていた一人の僧都がいた。彼のもとに、美しい女人が仏に供える樒と閼伽(あか)水を持って通ってくるようになった。あるとき女人は秋も深まり夜寒になったので僧都の衣をいただきたいと、衣を所望した。僧都は乞われるままに衣を与えた。別れぎわに女人の住まいを聞くと、女人は三輪の里山すそ近くに住んでいると答えて立ち去った。不審に思った僧都があとを追って行くと、大木の枝に 先ほど与えた衣がかけてあった。女人は三輪明神の化身だったのである。姿をあらわした三輪明神は、神も人も同じように迷いがある、僧都に接して仏道に縁を結ぶことができたと語り、その後三輪山の故事神徳を聞かせた。
『古今和歌集』には、「我庵(わがいほ)は 三輪の山本 恋しくば とぶらいきませ 杉立てる門」という歌があり、三輪明神の神詠とされている。
僧都の衣が掛かっていたという杉が、大神神社の境内に現在も残っている。「衣掛杉(ころもがけのすぎ)」と呼ばれる杉の古株で周囲が10メートルもある。
「写真;衣掛杉」


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