大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

万葉の花・あざさ

2010年03月10日 | 趣味の園芸
自宅で睡蓮の栽培を始めて3年?
水生の植物に無意識?に興味を示してしまう。
今回,杵築神社と白山神社には「万葉の花 あざさ」が植えられていた。
私の知らない植物・・・
解説板には,
【池や沼に生えるリンドウ科の多年生水草。夏の午前中に黄色い五弁の花を咲かせる。
花の大きさは3~4センチ。花は早朝に開き昼頃萎むが、次々と開花する。
朝の気温が20度以上にならないと咲かないので、なかなか見ることが出来ない。
幻の花ともいわれる。万葉集で「三宅の原」の花として詠まれている。絶滅危惧種】。
とあった。
自宅に帰って「あざさ」をイン ターネット検索。
万葉集で「三宅の原」の花として詠まれているという歌を探すが,歌のすべてはなかなか載っていない・・・
やっと見つけた「三宅の原」の花の歌とは,
うちひさつ 三宅の原ゆ 直土に 足踏み貫き 夏草を 腰になづみ
いかなるや 人の子ゆゑぞ 通はすも我子 うべなうべな 母は知らじ
うべなうべな 父は知らじ 蜷の腸 か黒き髪に 真木綿もち あざさ結ひ垂れ
大和の 黄楊の小櫛を 押へ刺す うらぐはし子 それぞ我が妻  巻13-3295
現代語では,
三宅の原を通って、裸足で土を踏み貫き、夏草の中を腰までも入って難渋し、
どのような人の娘ゆえにお通いか、我が子よ。
もっともです、もっともです、お母さんは知らないでしょう。
もっともです、もっともです、お父さんは知らないでしょう。
(蜷の腸のように)真っ黒い髪に、木綿であざさの花を結んで垂らし、
大和の黄楊の小櫛を押さえ刺している可愛い女。それが私の妻です。
万葉の時代,この三宅周辺は奈良盆地で一番土地が低く,水害の多い低湿地だったとされている。
その三宅の原での恋。
恋歌かぁ~ 古代の人はロマンチックやってんなぁ~
あざさの花が咲く頃に,また来たいもんや・・・
それより,幼児への虐待問題なぁ~
万葉の頃は恋があったから,虐待って無かったんやろなぁ~
「写真;万葉の花 あざさ」



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