久々に「猿石」を見た感動と興奮の状態で、再び車に乗り込んだ。
すぐに用事に戻れる心の状態ではない。
以前から見たかった「益田岩船」を、どうしても見てみたいという感情を抑えられなくなっていた。
「益田岩船」のおおよその場所は知っていたが、橿原の団地のはずれの山の上という程度。
ここの団地はかなりの大きな規模、その中を通 る何本もの縦横の道路のうち、どれを通ればよいのかは知らない。
やっとのことで目的地付近に到着し、車を停める場所を確保した。
山に登る入り口は、小さな公園になっていた。
そこに1人の男性がいたので、「益田岩船は、この道を行けばいいんですか?」と聞いた。
その男性からは、予期せぬ答え。
道がかなり急なこと、途中でロープをつたって登る箇所があることを教えてくれた。
それを聞いて私は自分の足元を見た。
この日、私は用事で出かけるために革靴を履いていた。
車まで戻ればトランクの中に運動靴がある・・・でも少し距離が・・・
まぁ~昔登山をしていたのだから大丈夫やろうと、そのまま登ることにした。
結果?
それなりに急な坂道を、それなりにロープを使って登り切った。
やがて竹が繁るその向こうに巨大な岩が見えて来た。
感動や!
それは、高さ約5m、南北約8m、東西11m、重量約800tという大きさ!
その石の胴の下半分には、縦横に溝が刻まれていた。
何のために縦横に溝を刻んでんやろう???
とりあえず、私は「益田岩船」の周囲を一周することにした。
一周したんやけど・・・岩の上部にあるという溝や正方形の穴が見えない。
ここは山の斜面、斜面を登れば上部を見下ろせる場所があるはず。
少し高い場所に登ると「益田岩船」の上部が斜めに見えた。
私の心にムクムクとこの岩に登ってみたいという願望が・・・
斜面上部(南側)から登れば、岩の高さは低い。
しかし・・・岩の表面は磨いたかのようにツルツルで、滑り台のようやった。
運動靴さえあったら、斜面の上部から助走をつけて走ったら、そのまま登り切れるかも?
なんであの時、運動靴履き替えて来うへんかってんやろう・・・
今から靴履き替えに車まで戻ろうか・・・
革靴でチャレンジしてみようか!
でも・・・失敗したら、ツルって滑ってスラックスの膝に穴があき、打撲か出血?
私は革靴と靴下を脱いで、そ~っと登ることにした。
素足を岩の表面に乗せ体重を掛けようとした瞬間、「これはアカン!無理!」って感じた。
諦めきれない私は、次の可能性を探した。
岩の東壁、北壁は登れそうにない。
残るは西壁だけ。
岩に刻まれた縦横の溝に手と足が掛かれば登れそうな気がするんやけど・・・
仮に登れたとしても降りれるやろか?
昔、北アルプスの穂高・ジャンダルムで、足が滑って岩壁にぶら下がったことがある。
馬の背、ロバの耳も歩いたよなぁ~
まぁ~高さ5mの岩で死ぬことはないやろうから・・・
※用途については空海が碑名を撰した益田池の顕彰碑の台座、古墳の石槨、占星台、拝火教の祭壇などの諸説があるが、はっきりした事は判らず今も謎のまま。
「写真;益田岩船」
すぐに用事に戻れる心の状態ではない。
以前から見たかった「益田岩船」を、どうしても見てみたいという感情を抑えられなくなっていた。
「益田岩船」のおおよその場所は知っていたが、橿原の団地のはずれの山の上という程度。
ここの団地はかなりの大きな規模、その中を通 る何本もの縦横の道路のうち、どれを通ればよいのかは知らない。
やっとのことで目的地付近に到着し、車を停める場所を確保した。
山に登る入り口は、小さな公園になっていた。
そこに1人の男性がいたので、「益田岩船は、この道を行けばいいんですか?」と聞いた。
その男性からは、予期せぬ答え。
道がかなり急なこと、途中でロープをつたって登る箇所があることを教えてくれた。
それを聞いて私は自分の足元を見た。
この日、私は用事で出かけるために革靴を履いていた。
車まで戻ればトランクの中に運動靴がある・・・でも少し距離が・・・
まぁ~昔登山をしていたのだから大丈夫やろうと、そのまま登ることにした。
結果?
それなりに急な坂道を、それなりにロープを使って登り切った。
やがて竹が繁るその向こうに巨大な岩が見えて来た。
感動や!
それは、高さ約5m、南北約8m、東西11m、重量約800tという大きさ!
その石の胴の下半分には、縦横に溝が刻まれていた。
何のために縦横に溝を刻んでんやろう???
とりあえず、私は「益田岩船」の周囲を一周することにした。
一周したんやけど・・・岩の上部にあるという溝や正方形の穴が見えない。
ここは山の斜面、斜面を登れば上部を見下ろせる場所があるはず。
少し高い場所に登ると「益田岩船」の上部が斜めに見えた。
私の心にムクムクとこの岩に登ってみたいという願望が・・・
斜面上部(南側)から登れば、岩の高さは低い。
しかし・・・岩の表面は磨いたかのようにツルツルで、滑り台のようやった。
運動靴さえあったら、斜面の上部から助走をつけて走ったら、そのまま登り切れるかも?
なんであの時、運動靴履き替えて来うへんかってんやろう・・・
今から靴履き替えに車まで戻ろうか・・・
革靴でチャレンジしてみようか!
でも・・・失敗したら、ツルって滑ってスラックスの膝に穴があき、打撲か出血?
私は革靴と靴下を脱いで、そ~っと登ることにした。
素足を岩の表面に乗せ体重を掛けようとした瞬間、「これはアカン!無理!」って感じた。
諦めきれない私は、次の可能性を探した。
岩の東壁、北壁は登れそうにない。
残るは西壁だけ。
岩に刻まれた縦横の溝に手と足が掛かれば登れそうな気がするんやけど・・・
仮に登れたとしても降りれるやろか?
昔、北アルプスの穂高・ジャンダルムで、足が滑って岩壁にぶら下がったことがある。
馬の背、ロバの耳も歩いたよなぁ~
まぁ~高さ5mの岩で死ぬことはないやろうから・・・
※用途については空海が碑名を撰した益田池の顕彰碑の台座、古墳の石槨、占星台、拝火教の祭壇などの諸説があるが、はっきりした事は判らず今も謎のまま。
「写真;益田岩船」