先日は義母の納骨で室生寺奥の院へ。
室生寺は、山号を宀一山(べんいちさん)と号する。
「宀一」は「室」のうかんむりと「生」の最後の一画だという。
平安時代前期の建築や仏像を伝え、境内はシャクナゲの名所としても知られる。
女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名がある。
室生寺は、室生山の山麓から中腹にかけてが境内となっている、典型的な山岳寺院。
室生川に架かる朱塗りの太鼓橋を渡ると、正面が本坊で、右方にしばらく行くと仁王門がある。
仁王門を過ぎ、最初の急な石段(鎧坂という)を上がると、正面に金堂(平安時代、国宝)、
左に弥勒堂(鎌倉時代、重文)がある。
さらに石段を上ると如意輪観音を本尊とする本堂(灌頂堂)(鎌倉時代、国宝)があり、
その左後方の石段上に五重塔(平安時代初期、国宝)がある。
五重塔脇からさらに400段近い石段を上ると、空海を祀る奥の院御影堂(みえどう、室町時代前期、重文)に達する。
いやいや、その石段にまだ今日も脚が痛い。